嵯峨野の紅葉
天候不順で例年より2週間ほど遅い今年の紅葉、ということで3週連続で京都へ。どうせなら混雑覚悟、怖いもの見たさ半分で嵐山へ向かうことにしました。
阪急百貨店コンコースウィンドウのクリスマスディスプレイは去年と同じ不思議の国のアリスがテーマ、おそらく同じデザイナーさんの作品も去年とは趣向を変えているようですが、イマイチその違いがよくわかりません。
9300系の準特急8006列車、桂到着は9時11分10秒。
こんなに綺麗に色づいている嵐山を見たのは初めて。大悲閣を訪ねることも考えていたのですが、大堰川右岸は日陰の道が続くので渡月橋を渡ります。
渡月橋から直進方向はいつもながらの混雑が見え、大堰川左岸の道を進みます。
動画を撮ってみたところ画面を回すのが速すぎ、再生速度を半分にしてみたらカクカクになってしまったので、ちょっと目が回りますが元の速度に戻してBGMを入れてみました。
来た時よりずっとチケットブースの列が長くなっていました。次にどこへ行くかあまり考えていなかったのですが、とりあえず人が少ない北へ向かいます。
3年前にも訪ねた西行井戸。
なんとなく悟り開きたるここちにて 六十六のわれを眺むる
3年前のブログでも引用させてもらった石神井のヨシさんの歌、明後日で六十七になってしまう自分ですが、悟りが開けたここちは全くありません。
あだしのまゆ村という崖の上の人形店の崖下に現在地・鳥居本の町並みジオラマ、町を歩く人たちはまゆでできてます。読みにくい文章を読み直してみると、この先愛宕神社の一の鳥居があってそこから整備された通りの入口まで伝統的建造物群保存地区に指定されていて、この先の方は茅葺き、ここら辺までは瓦葺きの町家が並んでいて、ふたつの村が合体して構成されたものらしい。源氏物語の恋物語の舞台、さらには古今集や新古今集のもののあわれの舞台となり、小倉百人一首や松尾芭蕉らによって語り継がれ歌い継がれてきた場所だそうです。
室町時代から江戸時代にかけては愛宕まいりをかねた物見遊山の観光地として時代の要請に応じた変貌を遂げてきた、ともあります。落語「愛宕山」の室町のだんさん一行も立ち寄ったことは間違いなさそうです。
お腹がペコペコ、適当なうどん屋とかがあれば入るつもりも見つからず、今朝ミニストップで買ったクランキーチキンがまだ残っていたことを思い出し、その辺の道路脇でムシャムシャ。
山陰線や嵐電をまたぐ渋滞した高架を越えて嵐山にでるとものすごい人でびっくり。バスは渡月橋を渡り松尾大社前、松尾橋を渡り梅宮大社前を経て四条通りを東へ東へ。
バスは堀川通を右折してしまうようなので四条大宮で下車、四条通りを歩いてお店を探し、これ以上迷ってもしょうがないのでやよい軒に入りすきやき定食。四条通りのビルの上半分だけ西日が当たった景色は大阪と違ってます。
APPENDIX
人気観光地の大混雑は京都だけのことじゃなくて、パリとかでも同じらしい。最近ハマってる無敵のレオ氏のYouTube、ルーブル美術館のモナリザ前大混雑にはビックリしました。嵐山よりすごいです。入場料も今や€22(3,500円)もするようです。自分が学生時代に訪ねた時は、当時の自分の限られた予算でも楽勝でした。それに食事代、宿泊費、交通費なども今や自分の許容範囲をはるかに超えてしまっていて、治安も悪化し居心地はよくなさそうです。いずれ再訪したいと思っていたのですが、パリオリンピックの様子からもすっかりその気が失せてしまいました。
一昨年訪ねた新潟へはFDAもPeachも今や運行されておらず、北陸新幹線延伸で北陸も遠くなり、6年前に行きそびれた釧路へのPeachも休航、心理的距離感がますます遠のくばかりですが、天気を見てから出かけられる京都や奈良でも毎回新しい発見は少なくなく、遠出することもないんじゃないか、と思い始めた今日このごろです。