大雪翌々日の湖北
水曜木曜とこの冬一番の寒気、彦根で30cmの積雪。薄く雪の残った田んぼで二番穂を採餌しているコハクチョウは見たことがあるものの、田んぼが厚い雪で覆われた時は湖面でじっとしているのか気になります。土曜日は晴れの予報を確認して米原のレンタカーを予約しました。
いつも通り石山で再度追い抜かれました。2年前に運用開始前のHC85系を見たことがあるものの走行中は初めて、なかなかカッコいい。
近江鉄道の電車は何やらごちゃごちゃしたラッピング、拡大すると「近江十景とれいん」とあり、ちまちまと沿線風景が描かれています。乗客の多くない路線なのでもっと遠くからの視認性を高めるべきかと。改札へ向かうといきなりエスカレーターが左並びになって久々に大阪圏の外に出てきたことを実感。
駐車場には雪に覆われたままのクルマも少なくないです。平和堂が建て替えられたフレンドマートで朝ごはんを買ってトヨタレンタカーへ。昨日一番安いクラスを予約したら電話がかかってきてスタッドレスを履いたクルマに空きがないとのこと。仕方なくひとつ上でOKにしたのですが、出てきたのはアクシオというクルマ。Powerボタンでスタートは分かったものの、何の音もしなくてエンジンがかかったのかどうか分かりません。どうやらハイブリッドかEVのようです。とりあえずドライブポジションにシフトしてみると動き出しました。
雪原のコハクチョウ
湖北野鳥センターをナビに設定して出発、天野川を越えた辺りの田園地帯から伊吹山。長浜市内に入り湖周道路を北へ。2車線あるような道路はほぼ完全に除雪されているのですが、歩道はまだほとんど雪が積もったまま、除雪された雪が車道脇に積まれ車道も狭まっているので自転車で走るのは危険です。
姉川を渡り、ナビを無視していつもの第1チェックポイント、JA北びわこカントリーエレベーターへ。一面真っ白でコハクチョウの姿は見当たらず、カントリーエレベーター脇の道は雪が降った時のままで歩くこともできないのですが、よーく見ると東側遠くにそれらしきが。ぐるっと1.5kmほど遠回りして東側へ移動するといました、コハクチョウが10羽。
木之本から西池
思いつきで木之本まで行ってみることにしました。途中余呉川沿いの道がいい感じで、どこかにクルマを停めて自然観察してみたいのですが、適切な場所を見つけられないまま木之本に到着。SL北びわこ号で来た時以来です。
その時はすぐ折り返してしまったのですが、北国街道の宿場町や木之本地蔵院の庭園を見てみたいと思った次第。駐車場が見つからず木之本地蔵院の前に誰かが出たばかりらしき路駐できるスペースを見つけてUターンして来ようと先へ進むと、いい感じの雪国らしい宿場町の景色。でもUターンできるスペースを見つけられないまま、宿場町を通り過ぎた辺りで引き返してくると地蔵尊前の駐車スペースは既に埋まってました。地蔵院の庭園はいずれまた。
西池のオナガガモです。
じっくりチェックしてみたものの、オナガガモの他にはマガモとコガモだけ。
現在地は小谷山の麓、案内板によると物部守屋により作られたため池だそうで何とも古い池です。茶々、初、江の浅井三姉妹もこの池畔で遊んでいたはずです。お猿さんも見つからないので帰ります。
県道265が直角にクランクしている位置が現在地です。現在地から東へ伸びた除雪されていない農道にポツンと黒い点、ツグミです。
湖北野鳥センターで案内されていたコハクチョウたちの現在地へ行ってみたものの見当たらず。
長浜
米原じゃなくて長浜でレンタカーを返却。この時点で今日の相棒はEVじゃなくてハイブリッドと分かりました。
長浜別院大通寺です。12月のブログで紹介した、えきまちテラスの壁画に描かれた寺社が長浜八幡宮ではなく大通寺ではないかと気づき確認するためです。
壮大な山門は閉まっていたものの脇から入ることができました。境内は雪が解けて靴の中まで水が染み込んできました。伊吹山を借景にした池泉庭園を見たかったのですが、その入口らしきは見当たらず諦めました(山門の向こうにちらりと伊吹山が見えます)。山門からまっすぐ長浜御坊表参道が伸びていて振り返った景色はえきまちテラスの壁画そのものと確認。地元では大通寺ではなく「御坊さん」と呼ばれているそうです。
商店街の途中に橋、大手門橋だそうです。橋の向こうは曳山博物館。よほど入ってみようかと思ったのですが、閉館時間まであまりないので今度にします。今日は諦めたり、今度にしたり、ばかりです。
「長浜ラーメン」とは博多のはず、ここ長浜発祥で博多とは全然別モノなのか、本日の営業は終了なので確かめようもありません。海洋堂フィギュアミュージアムは長浜ラーメンの真正面で通り過ぎてしまっていました。
17:57発は長浜始発で4番のりばからの発車。既にドアが閉まってると思いきや、ボタンを押すとドアが開きました。ちなみに3番のりばは2番のりばの敦賀方にある切り欠きホームです。かつて長浜駅敦賀方に交直流切り換えのデッドセクションがあって、長浜から近江塩津方面へのキハが運行されていた頃の名残です。
米原で12両に増結して発車した途端に抑止がかかりました。上り快速電車が走行中に異音を感知したとのこと。暫く停止した後、とりあえず彦根まで移動もまた動かなくなりました。その後上り快速電車が能登川稲枝間で鹿と接触との説明があって新快速は通過のはずの河瀬駅まで移動して停車、ドアも開閉できるようになってトイレに行けるようにしたものの、いつ発車するか分からないので車内のトイレの利用を推奨。かわいい声の女性車掌さんの放送の他、何度か車掌さんとは異なる声で英語の放送も。原因や状態も含めての英語で、どこかから遠隔で放送しているようです。
41分遅れで漸く発車、大阪駅には45分遅れで到着。長浜から2時間半、この車内の景色を見続けていました。何かと期待通りじゃなかった1日も真っ白な大雪原を体感できただけで満足とします。