黄金-米野の跨線橋めぐり

承前

前回来た時にポジティブな印象のあった千里駅近くの中華料理屋さんでランチ。台湾ラーメンの定食を頼んだら、ひき肉たっぷりの台湾ラーメンと半ちゃんじゃなくて2/3ちゃんくらいのチャーハン、サラダ、杏仁豆腐付き。唐揚げはちょっと待ってくださいね、と遅れて出てきた唐揚げは特大が3つ、美味しいもののギブアップ。

次どこ行くか考えるはずのランチタイムは食べるだけになってしまいました。鈴鹿川本流河口へ行けばミヤコドリに会える可能性があるものの、レンタサイクルを借りないと行けないので、鳥見はここまでとして名古屋へ向います。

今日3度目の白子駅で普通から急行に乗り換え。名古屋行普通は2444系の2445編成、2400系から派生した2430系からさらに派生した3両編成2本しか存在しない形式だそうです。近鉄一般車の形式名は理解不能です。

快適な5200系の名古屋行急行です。

桑名に停車、北勢線に惹かれるものの見送ります。さっきまでのドピーカンが一転曇り空に。

桑名駅が橋上駅舎になっていました。車内の到着アナウンスでは養老鉄道線と三岐鉄道北勢線はお乗り換えです、とJRを完全にシカトしています。調べてみると桑名から名古屋はJRだと30分ヘッドの快速がノンストップも上下でばらつきが激しく30分弱、近鉄は1時間3本の急行が途中2駅あるいは3駅停車で20分前後、JRは350円で近鉄450円ですが近鉄は往復760円の特割きっぷで対抗しています。ほぼ並行しているのにJRがこんなに遅いのは未だ単線区間が多いことが原因のようです。

蟹江で5200系を見送り普通に乗り換え。目的地の黄金駅に到着、終点名古屋のふたつ手前です。

アーバンライナーplusが通過。駅名にそぐわない貧素な駅です。Wikipediaによるとかつて当地が一面稲穂の黄金色に埋め尽くされていたことに由来するそうです。

黄金跨線橋

黄金駅東側の黄金跨線橋東側からJR東海名古屋車両区の眺めです。車の通行量の多い跨線橋の歩道ですが、高い柵はなく見晴らしが効きます。

正面の高層ビルはささしまライブのグローバルゲート。

名古屋車両区の奥にキヤ95系とキハ25型が並んでいます。

手前を近鉄5200系急行が通過。

ターンテーブルの回りにキハ85形0番台が2両、右手にキハ11形。

ターンテーブルからの直線上の上屋の中にはキハ85形1000番台、右手奥はキハ25形。

何重にも分岐する線路に萌えます。中間車が切り離されてポツンといるとキハじゃなくてまるでスハとかナハです。

手前に止まっているのはレール運搬のキハ97系。

313系四日市行普通が通過。広大な鉄道ヤードのど真ん中をあおなみ線金城ふ頭行が通過。かつてこのヤード全体が田んぼで黄金色の稲穂を実らせていたと想像してみると黄金という地名もナットクできます。

あおなみ線右手2線は貨物列車とかに使われているようですが、そのさらに右手5線はレールが錆びたままです。

名古屋駅周辺に立ち並ぶ高層ビル群はこの角度だとビルの間隔が空きすぎてイマイチ摩天楼っぽく見えません。

ひのとりの通過を待って移動します。

向野橋

JR東海名古屋車両区を横目に近鉄に沿って歩くと歩行者自転車専用の向野橋、トラス橋なのでこちらも見晴らしは効きます。

キヤ95系がもう1編成います。

383系しなの回送が入線してきました。車内整備のスタッフさんたちが乗り込んでいきます。

高層ビル群の間隔が少し狭まってきました。中央のちょっと背の低い高層ビルは大名古屋ビルヂング、大とチにてんてんのまま高層ビルになっていたとは。

橋の上でカメラを構えた鉄ちゃん、何が来るのか気になったけど、跨線橋を下りて線路沿いに米野駅へ向います。ひのとりが米野駅の側線に入線。築堤上を下りてくる貨物列車が見え、さっきの鉄ちゃんのターゲットが分かりました。

ささしま米野歩道橋

米野駅です。近鉄3日間フリーきっぷがあるので入場券にもなります。黄金駅のように地下道もなくて構内踏切、その先にひのとりが2編成。

ひのとりより2430系の方が似合う駅です。

間近に最新型HC85系。ディーゼルエンジンで発電した電力と蓄電池の電力でモーターを回すハイブリッド車で来年から運用開始だそうです。

系列名はHC85系ですが、形式名は先頭車のグリーン車がクモロ85形、中間普通車はモハ84形と「モ」が付いてパンタの無い電車と看做されているようです。ハイブリッドなので捉え方次第ですが、自分的にはキモハ85系、キモロ85形、キモハ84形が良かったのに、と思います。

築堤上をEF66改の単機、貨物列車を撮りたかったけどこれでよし。

同じ築堤上をあおなみ線。貨物列車が同じ線路を走っているとは知りませんでした。

ささしま米野歩道橋はアクリル板で囲まれていました。

アクリル板が無い所からのヤードの全体、夕日に輝く線路に萌えます。

「キモハ85系」も輝いてます。

キハ85系とひのとりのツーショット。

高層ビルの間隔が狭まり摩天楼っぽくなりました。

ささしま米野歩道橋の反対側はあおなみ線のささしまライブ駅に繋がっています。あおなみ線で名古屋駅へ向かうと近鉄12200系がチラリ。米野駅に戻ればタダで済んだはずなのに210円かかってしまい、電車はかなり混んでいて、名古屋駅であおなみ線から名鉄や近鉄に乗り換えるのはかなり不便です。ささしまライブ駅の英文表記が"Sasashima-raibu"になっているのも落ち着きません。単純に笹島駅でよかったかと。「大名古屋ビルヂング」の名前を残した三菱地所のセンスが際立ちます。

APPENDIX

名古屋駅の人出にかなりビビりました。梅田や難波より多いと感じます。高層ビルが立ち並び、地下街が広がり、商業集積が名駅周辺に集中してしまっているようです。

30年ほど前、東京から名古屋へほぼ毎週、100系新幹線で通ってました。名駅東側を少し北へ歩いたところにあったユニー本部で商談です。ほぼ日帰りかそのまま大阪へ向かっていたので、名古屋で飲んだ記憶はあまりないのですが、当時の名古屋の繁華街といえば栄で、名駅周辺にさほどの賑わいはなかったと記憶します。

栄がどうなっているか、行ってみると良かったのですが、せっかく名古屋まできて名鉄に乗らないのも寂しいので、金山へ行ってみることにしました。3200系東岡崎行普通です。

タバコの吸える喫茶店を探してみたものの今どきそんなお店が簡単に見つかるはずもなく、漸く見つけた西口の立ち呑みに入ったのですが、お昼の台湾ラーメン定食で全然お腹が空いてません。お腹がいっぱいのお酒は美味しくなく、それに自分が苦手な元気を売り物にしているお店で、苦虫を潰したような顔で飲んでいたようです。それでもお店のおねえさんが笑顔で見送ってくれた時には大いに反省した次第。

6500系犬山行普通で戻ります。車内は向きの変えられないクロスシート、6500系にはかなりのバリエーションがあるようです。

名駅でうろちょろするのは止め、まっすぐ近鉄に乗り換えます。5番線にひのとりが止まっているのが見え、特急券販売機にもひのとりが表示されていたのですが、操作にもたついている内、手にした特急券は次の難波行特急になってました。

ひのとり以外の名阪特急は全てアーバンライナーのはずが、後ろ4両は22000系、前2両は22600系でした。その先頭車に着席。アーバンライナーと違ってスマホを充電できるのはありがたい。

上本町に到着。近鉄の時刻表でも乗車した特急には「UL」となってました。何かの事情でレア物の22600系の名阪特急に当たったようです。00分発のひのとりだと名古屋-上本町は2時間3分ところ、乗りそびれたひのとりは2時間12分、乗車した列車は途中、桑名、四日市、白子、伊賀神戸、名張にも停車して2時間16分。乗りそびれてよかったようです。

西枇杷島駅を再訪しようかとも一瞬頭をかすめたのですが、何とホームと駅舎の改良工事が完了していて、待避線が撤去され、ホームは広がり、変哲のない無人駅になってしまっていると分かりました。でも、黄金や米野のように名古屋周辺のおもしろ駅はまだ見つかりそうな気がします。