コハクチョウは裏切らない
この週末はかなり暖かくしかも快晴との予報、レンタカーじゃなくてレンタサイクルでコハクチョウに会えます。昨シーズンは新潟へ行くのが精一杯だったので21ヶ月ぶりの湖北へ。
新快速近江塩津行に揺られ長浜に着いたのは9時過ぎ、長浜観光協会でレンタサイクル、電動アシスト付はママチャリの他にスポーツ車も導入されていてスポーツ車にしました。走り出すと電池の残量が80%を切っているのに気づき一旦引き返して電池を交換してもらい再出発。
奥の州
2年前と同様に琵琶湖はかなりの渇水で浅瀬が広がり島へ歩いて渡れるようになっています。2年前よりさらに道幅が広く見えます。数日前のよんチャンTVでここから生中継をやってました。2年前には名前が分からず勝手に海老江島と呼んでおいたのですが、奥の州という名前で、今では琵琶湖のモンサンミッシェルと呼ばれているそうです。
沖には白い点々、コハクチョウたちです。実はよんちゃんTVの画面にコハクチョウたちが写っているのを見たのが今日ここへやってきた話の発端です。テレビを見たらしき人たちがたくさんやってきていて、島の入口付近の道路は時ならぬ渋滞。海老江漁港脇の水門の北側の石段を下りると奥の州へ続く道に出られます。Google Mapでは完全に水没している道、島の北側の浜辺の道を取るとかなり向こうまで続いていて、島は丸くなくて東西に長いと気づきました。
居並ぶカメラは殆どががっしりした三脚に乗せられ、レンズは最低限500mm以上、あるいはNikonのP1000といった超望遠ネオ一眼、もしくはフィールドスコープ。対して自分はAPS-Cに300mm、フルサイズ換算で460mm、全画素超解像ズームで900mm相当になるはずですが、いかんせんファインダーも無いのでどこにオオワシがいるのかさんざん探してみてもわかりません。漸く野鳥センターのフィールドスコープから覗いた角度は、居並ぶカメラマンさんたちのレンズの方向と同じでオオワシはずっとじっとしたままと気付き、とりえあえずあの辺かなと何枚か撮っておきました。
小一時間ほど粘ってみたのですが飛び出さず、諦めます。もう10回くらいチャレンジしているものの今までオオワシをある程度しっかり見ることができたのは琵琶湖湖面の杭に止まっている時1度だけ、どうもご縁が薄いようです。
帰ってから画面をチェックしてみると、いちおう写ってました。画面の中央にくるようにトリミング、まっすぐこちらを向いてます。引いた画面でもよーく見ると写ってます。画面右端から1/3、上から1/4くらいの枯れ木のてっぺんから少し下です。このカメラとレンズでは本格的なバードウォッチングは難しいと思い知らされたものの、お金が無いということもありますが、機動性重視で重いものは持ちたくないので自分的にはとりあえず現状がベスト。
山本山の方へ戻ると別の角度からオオワシを狙う人たち数人、やはり自分には確認できないものの、そのレンズの向かう方向をとりあえず撮っておいたら、やはり一応写ってました。画面右端から1/5上から1/2くらいの位置です。
かなりの数のコハクチョウたちが湖面に浮かんでいたので、可能性は低いものの田んぼに出ているコハクチョウがいないかチェックしておきたいです。広〜い湖北、伊吹山はまだ冠雪していまんせん。気持ちのいいサイクリングですが、今日はなぜか顔に蜘蛛の巣が絡んできます。取り除いてもまた蜘蛛の巣、服にも付いていたので丁寧に取り除きました。可能性の高いJA北びわこカンツリーエレベーター周辺も全く白い点々は見つからず。やはり田んぼに出なくても渇水の湖面でマコモなどの好物が簡単に採餌できるためと思われます。
さっきの子が戻ってきました。どうやらこの2羽は帰りそびれた仲間がいないかチェックする当番らしい。
よんチャンTVを見てやって来た湖北、ちちんぷいぷいの時にコハクチョウたちの写真を提供し、鳴き真似までした自称コハクチョウファミリーの一員の自分、コハクチョウたちも期待を裏切らず林の向こうからウーウーウー、こっちやでと声をかけてくれたようです。
名残のモミジを眺め、自転車を返却。2年前はこのあと醒ヶ井へバイカモを見に行っており、今回も彦根城とか色々考えていたのですがもうその時間はありません。
観光協会のあるえきまちテラス内の壁画に長浜の四季が凝縮されていました。左側の山は明らかに山本山、真ん中の山はたぶん小谷城、右側は長浜八幡宮のようです(2024/1/28追記: 右側の寺社は長浜別院大通寺に訂正します)。田園では田植えの一方、ハクチョウたちが二番穂を啄んでいて、その脇の自転車はたぶん自分です。
えきまちテラスに新しくできた飲み屋さんに入ってみるとテレビでは天皇杯決勝、前後半スコアレスドローで、延長線が始まったところでした。延長線でも決着せずPK戦に突入、それも10人目で残念ながらレイソル優勝ならず。リーグ戦でもギリギリのギリ、得失点差でJ2落ちを免れたレイソルらしいといえばらしいです。来年にかけてほしい。
祝杯になるはずだった4杯目のおかわりは止めて、柏がらみで関西唯一のホワイト餃子を食べに行こうとしたら売り切れ、同時に入店したカップルに残念やったね、と声をかけて帰ってきた笑顔が素敵でした