バイカオウレン

咲くやこの花館のホームページでウサギゴケ開花中とあり見てみたくなりました。土曜日の最高気温は20℃を越えも終日どん曇り、日曜日は快晴も最高気温は8℃、一気に12度も下がるとの予報。

屋内の咲くやこの花館は雨が降っても構わないので暖かい土曜日に出かけようとしたのですが、玄関のドアを開けると一面のどん曇に出かける気が失せました。今日日曜日は予報通りドピーカン、かなり寒いものの心地いい天気です。

鶴見緑地駅周辺にはローソンとスーパー銭湯しかないことを思い出し、地下鉄車内で検索してみると横堤駅から鶴見緑地へ向かう道路沿いにタバコを吸えそうな喫茶店を見つけ、横積駅で下車。

横堤駅から鶴見緑地へ向かう広い道路は緑道を挟む道路になってました。まっすぐ伸びていて何やら廃線跡のように見えますが、この辺に鉄道が走っていたことは無いはず。

緑道を進むと「西三荘水路跡」という石碑。大日駅近くにある庭窪浄水場から鶴見区南部を東西に流れる寝屋川を結ぶ水路で、江戸時代初期に農業用水や飲料水用として開削され、昭和63年に下水路化されたそうです。パナソニック本社のある京阪西三荘駅は地名ではなく、この水路にちなむ駅名です。

咲くやこの花館

残念、Google Mapで見つけた喫茶店はお休み、空腹のまま鶴見緑地へ。屹立する1990年花博シンボルタワーいのちの塔、2010年以降閉鎖され撤去もされないままのバブルの塔です。夢洲の木造リングも同じ運命を辿らなければいいのですが。

咲くやこの花館を囲む池(プール)は夏にあったスイレンやハスは撤去されていました。

鳥がビューンと眼の前を通過、池にはビューンと通過するはずのないマガモ♀。

と、カワセミがプールの端に止まってました。もう少し近か寄れないかと僅かに目を離した隙にいなくなってました。まだバッグからカメラを取り出したばかりで、ピンボケのみも会えて嬉しい。

免許証を見せて入館。受付の人に、カワセミが魚を探していたけど外の池に魚がいるんですか?と訊ねてみると、小さい魚がいるようですが鳥たちの方が詳しいはずです。と分かったような分からないようなでもシャレの効いた回答。

建物の外の池からは無くなったもののの温室にはスイレンやオオオニバス。一気にレンズが曇ってしまいました。

ウォレマイパインのクリスマスツリー、ジュラシックツリーとも呼ばれオーストラリアで発見された世界最古の種子植物だそうです。でぶっちょなボトルツリーもオーストラリアの固有種。

熱帯や乾燥地帯エリアをさっと見て高山植物エリアへ。

高山植物エリア壁際の食虫植物展示に今日の目的のウサギゴケ、1cmも無いような小さな花、まさにうさぎの頭の形をしていて耳の中は薄っすらと赤いです。南アフリカ共和国固有種の食虫植物だそうです。

ムシトリスミレは信州などの高山でも自生する食中植物だそうです。ウツボカズラの赤ちゃんも展示。

コマクサが美しい花を咲かせていました。

リング状に開いたレブンコザクラ、礼文島の桃岩周辺で自生しているそうです。はるか昔にそこへ行ったことがあるのですが記憶はありません。

薄紫とピンクの花が同じ茎から咲いているエゾルリソウ。

クロユリは周りの花よりふた回りくらい大きい。

チシマルリオダマキとチングルマです。

前回見た時の白い花びらのような部分は実は葉っぱだったとよくわかるエーデルワイス。

ぽつんと咲いた青紫の花、名札がないもののアネモネ・オブツシロバ、ヒマラヤの花です。

ミスミソウ あんみつ姫と名札のある花、雪割草の一種のようですが、「あんみつ姫」の意味は不明。

らんまん

バイカオウレンが一輪だけ花を咲かせていました。お初にお目にかかります。牧野博士を植物学に目覚めさせるきっかけとなったことがよく分かる可憐さ美しさです。透明感のある白い花びらに見える部分はガク、黄色いカップ型が花びら。長く伸びた白いマッチ棒型が雄しべ、花の真ん中の緑は雌しべです。

Wikipediaでは花期は4月〜6月とあり春の花だとばかり思い込んでいたのですが、NHK高知放送局のページでは開花期は12月から2月とあり、開花したばかりの一輪のようです。六甲高山植物園は現在冬季休園中も2月下旬から3月上旬にかけバイカオウレンを楽しめるように特別開園だそうです。

マルバマンネングサは葉っぱだけ。花は7月の投稿でどうぞ。マルバマンネングサの隣にはスエコザサも。朝ドラらんまん第1週のサブタイトルがバイカオウレン、第12週がマルバマンネングサでマキノの名が学名に付けられ、最終週がスエコザサでした。こんなに知的好奇心をくすぐる朝ドラは例がないかと。

らんまんで大いに植物に興味を深めた人は少なくないと思われますが自分もそのひとり、7月の投稿のらんまんに花を咲かせたマルバマンネングサは自分として今年最大のヒットです。

里山歩きで見つけた花を植物園で確認したり、あるいは逆に植物園で覚えた花を里山歩きで見つけたり、週末の楽しみがぐんと広がりました。

鶴見緑地

外へ出るとかなり気温は低いものの快晴で心地よく、大池周辺を歩いてみます。

池畔にカワラナデシコ。

陸に上がったオナガガモやヒドリガモたちが自分の方へ向かってきます。

宮城県の伊豆沼で似た景色を見たことを思い出しました。オオハクチョウがいるかいないかくらいの違いで、大阪市内とは思えない冬景色です。

自分のすぐ間近で寛ぐオナガガモたち。

大池の真ん中でキンクロハジロが巣を構えていました。

四季の池、日本庭園を回って風車の丘へ。モミジバフウがまだ真っ赤。

寒風吹きすさぶ風車の丘、羽根はワイヤで固定されていました。羽根が風を受ける構造になっておらず、モーターで風車を回転させる本末転倒の風車ですが、鳥たちを危険にさらし景観を台無しにするイマドキの白い発電用の風車ではなく、行楽地に立つこんな風車こそ発電できるようにして緑地内の電気を賄えてことこそ本当のエコロジーだと思います。

風車の丘一面に穴の空いた黒いビニールが敷き詰められ穴のひとつずつに黄色い花、ビオラです。パンジーと同じ花のことで見た目が豪華なのがパンジー、かわいらしいのがビオラだそうです。

京橋から天満橋

お腹が減りました。鶴見緑地線を京橋で途中下車、いつもながら世相を風刺するセリフを吐く真実の口を見ながら新京橋商店街のかめやさんへ。

いつものAランチ、口へ入れるとろける白身魚フライは絶品です。

京橋からバス停ふたつの東野田、桜之宮公園へ降りて藤田邸跡公園です。モミジはすっかり落ちてしまったもののハゼノキが真っ赤。

公園奥の沢に100mくらい伸びて何度もクランクする木橋が掛けられていました。

ずいぶん久しぶりのひょうたん池、ハスしかなかった池の北側にガマがいっぱい穂を伸ばしていました。

ひょうたん池の橋もいつの間にか掛け替えられていてビックリ。カワセミは不在。

寝屋川を渡る2600系準急出町柳行です。

テレビ大阪のビルがほぼ完成していました。