高取山
自分ちと生駒連山の大原山を結ぶ線分をまっすぐ西に伸ばすと大阪湾の向こう、神戸の高取山に届くことを、大原山から枚岡駅へ下りる途中の見晴らしのいい場所から確認しています。天気が良いだけでなく、空気が澄んでいる日を待って、高取山へ登ってきました。
先に神戸の森林植物園へ行ってみることにします。
鈴蘭台で日中毎時40分の同時発車、乗って行くつもりだった右側の三田行を見送って撮影。
粟生方面、三田方面、新開地方面、それぞれ急勾配で、駅の部分だけが平行な鈴蘭台駅、南側には車庫、北側には側線もあって、いつまでも見飽きない、いつも鉄分を満足させてくれる駅です。
ひと駅先の北鈴蘭台へ、1100系1111は中間車化されていました。
森林植物園では紅葉が始まっていました。なぜかこの時期にカキツバタが一輪。
ナツアカネ(たぶん)、赤トンボの判別はかなり難しいです。
同じ市立植物園でも長居とは比べようもないくらい広いです。野鳥の森と名付けられた道を往復だけして、また来ることにします。
北鈴蘭台駅から神鉄長田駅へ向かいます。1300系1357の車内は阪急風の木目調デコラ板になっていました。1000系は1000系、1100系、1300系、1500系とあって、2扉車、3扉車、両運転台車、とバリエーションがいっぱいあるのですが、内装も様々。
鈴蘭台南側の3複線、右は北鈴蘭台から乗ってきた1300系の鈴蘭台止が入庫するところ、殆どジェットコースターです。
石井ダムと廃駅の菊水山駅。
丸山駅付近。
神鉄長田駅から長い石段を下りて広い道路に出ると、名倉小学校前というバス停があります。そこから3つ目の長田小学校前へ。この山麓を通って神戸駅と板宿駅を結ぶ市バス11系統、日中12分毎に走っていて便利、烏原貯水池へ行った時にも乗りました。
バス停近くから見上げた高取山、「→高取山」と書かれた小さな手書きの案内を見つけ入って行くと、いきなりこの坂、環境はバツグンですが、神戸で住むのはなかなか大変のようです。
古くから信心の山で山頂に高取神社があり、毎日登山する人も少なくないそうです。かつて山陽本線の車窓の楽しみだった国鉄鷹取工場や今のJR鷹取駅の鷹取は、この高取山に因みます。
こんな石段の道がずっと続きます。息が切れます。表参道を上って行ったのですが、色んなルートがあるようです。
視界が広がるところに出て、思わず、あっ、と声を上げてしまいました。大阪湾の向こうに生駒連山。
真ん中の2本の高層ビルの、右側のビルの向こうのなだらかなピークが大原山、その間に自分ちがあります。ここからほぼ真西に大原山山頂まで50km、自分ちまで36kmです。
菊水山と六甲山頂。おや、電車の音が聞こえてきます。
もう少し登ってみると、Wow、神鉄がばっちり!丸山駅北側の新開地行と、丸山駅南側の鈴蘭台方面行。
新開地行3000系と鈴蘭台方面行1000系。
新開地行5000系とすれ違う鈴蘭台方面行3000系。
目を少し右に向けると、海の向こうに大和葛城山と金剛山。あべのハルカスがすごく高く見えます。
高取神社へ最後の石段もキツイ。高取神社からさらに登って、お稲荷さんに囲まれた山頂がありました。標高328m。
山頂付近から西側も少し見えました。明石大橋もチラリ、大阪湾とは異なる瀬戸内海の風情です。
高取神社の前は大きく眺望が広がっています。りんくうタウンと関空、よく見るとタキシングしているピーチ機らしき機影が見えます。その向こうの白い煙突は男里川河口の清掃工場、和泉山脈の向こうには紀伊山地の山かげ、たぶん護摩壇山あたり。
眼下に広がる長田の町並み、震災の痕跡のようなものは全く見当たりません。わずか20年でよくぞここまで復興できたものと驚きます。
な、な、なんと、うっすらですが大阪城が写っていました。上町台地の上に建っているということが大きいでしょうね。
おっと、目の前の電線にジョウビタキの♀、半年ぶりも、こんなところで会えるとは。
引いて撮ってみました。六甲アイランドとジョウビタキです。ポートタワーのてっぺんも写ってます。
さっきの俯瞰ポイントまで戻ってきました。丸山から鵯越へ向かってほぼ90°カーブ、この先に短いトンネルがあって鵯越駅です。
六甲山頂と菊水山を背景に坂を登る1000系2ドア車、ゴルフ場の向こうは鍋蓋山というそうです。なるほど。