ゼフィルスとアマサギ

久々に枚岡公園、調べてみたら丸1年ぶりです。このところずっと田んぼや干潟ばかり回っていて、現状の自分の体力や膝の調子だと、暗峠まで行けるとはとても思えないので、とりえあず額田展望台をめざします。

枚岡駅に到着。駅近くの住宅地に足踏み式ミシンが粗大ゴミに出されていました。自分が小学生の頃、母が使っていたのがこのタイプです。

この時にはミシン本体がない、と思っていたのですが、上のフタを開くととミシンがせり上がってくるはず、と思い出しました。動くかどうかに関わらずオークションに出せば結構いい値段がついたかも。モッタイナイ。

ゼフィルス

住宅地から森の道に入ってすぐの梢にエナガ。ヤマガラは何かを捕まえて枝の上で格闘中。他にシジュウカラにコゲラ、いつもの混群メンバーたちです。

赤い橋までやってきました。ウラギンシジミが表と裏の両方を見せてくれていました。

国道308号、といってもハイキングコースみたいな道ですが、の脇で一休みしていると、すぐ近くにアカシジミ!

2年ぶりのゼフィルス、自分的にはゼフィルス2号のアカシジミです。残念ながらゼフィルスの大きな特徴ともいえる尾状突起が切れてしまってます。

前回会ったのは三草山のゼフィルスの森、地下鉄、宝塚線、能勢電と乗り継ぎ、バスで山奥に入り、そこから歩くこと2時間、熊笹の茂る森を藪漕ぎして、10m先のナラガシワの葉っぱの上に見つけたのですが、今日はウチから電車で20分、駅から歩いて30分、1mほどの近さの、ブナ科の葉っぱの上じゃなくてそこら辺の雑草の上です。

自分の足元に下りてきました。ずいぶん愛想のいい子ですが、気が利かなくて開翅はしてくれません。

日の当たることろに移動すると、やはり映えます。

同じ場所で初見のイシガケチョウ、残念ピンボケのみ。イシガケチョウ、イシガキチョウ、どちらでもOKのようです。

ヒカゲチョウもやってきました。

またアカシジミが自分の近くにやってきた、と思ったら、尾状突起のある別個体です。

額田展望台から北北西の眺め、足元に阪神1000系区間準急、続いて10連の快速急行が35.7‰の勾配を登っていきます。

西側の眺め、大阪湾の向う側、真正面の三角錐の山は高取山

北西の眺め、箕面の山並みの向う側、高取山より尖った三角錐の山が三草山、2年前ゼフィルスに会った場所です。直線距離で約40km。

暗峠で冷たいビール、と頭にちらっとよぎったのですが、やはり今日はここで引き返すことにします。

ヒカゲチョウを撮って、また下り始めると、何を撮ってるんですか、と自分同様に首からカメラをぶら下げた、自分よりちょっと若いかなと思われる男性から声をかけられました。

蝶を探して早朝からあじさい園あたりから回ってきたそうです。かなり健脚な方のようです。何故か男性はそこで折り返し自分をゼフィルスがいそうなところに案内してくれました。

草むらに入って行き、さっそく見つかったのがキマダラセセリ。

もう1頭見つけてもらいました。帰って調べてみるまで気づかなかったのですが、ミズイロオナガシジミです。自分にとってはゼフィルス3号となります。

ゼフィルスを見つけてもらったお礼もいえないまま、男性が去ってしまったのが心残りです。

アマサギ

結構へとへとになって枚岡駅にたどり着き、ちょうどやってきた電車で八戸ノ里へ。ここでレンタサイクルを借りて池島緑地を目指します。去年の1週間前、かなりインパクトある鳥見をしたので、そこを目指します。

池島緑地東側の田んぼの砂利が敷かれたところでコチドリ、見ているとどっかと砂利の上に腰をおろしました。

似たような場面をヒバリで見たことがあります。スズメの砂浴びように、熱くなった砂利に座って寄生虫とかを追い出しているものと思われます。

去年の1週間前に来た場所や周辺をチェックしてみたものの、探していた鳥は見つからず。でもケリっ子が可愛い。

池島の池をチェックしていたら、犬の散歩中の自分よりちょっと年上かなと思われる女性から、バードウォッチングしてはるんですか、あっちの方に赤い鳥がいてるんですけど、何ですか?と声をかけられました。

赤い鳥? 見当がつかずにいたら、女性がその場所へ案内してくれることに。

赤い鳥とはアマサギでした。ゼフィルスといい、アマサギといい、一日中カメラを首にかけて田んぼや山を歩いたり自転車で走っていると、こういうメリットもあるんですよね。重い一眼レフだとできない芸当かも。

生駒山上を背景にパチリ。5羽それぞれに亜麻色の濃さが違ってます。羽色に合わせるように足の色も違ってます。

どうしてもレンズは亜麻色の濃い子に向いてしまいます。もう10mもない程の距離に近づいていたのですが、動じない愛想よしたちです。

アカシジミの翅色に似ているようにも見えます。だとしたらさっきの女性が赤い鳥と言ってたのもナットクできます。

満足して帰ります。行きの第二寝屋川沿いではなく、恩智川沿いを北へ向い、東花園から近鉄奈良線の高架沿いに走ります。

若江岩田駅近くのタツタ電線本社、このケーブルドラムがいっぱい並んだ眺めに見覚えがあります。祖父の勤務先だったところで、何故かに連れられてこられたことがあります。いっぱい書きたいことが出てきたのですが、とても簡単にはまとめきれないので、後日改めて書くことにします。

八戸ノ里で自転車を返却、駐輪所から駅についたら、さっき買ったばかりのジュースのPETボトルをカゴに忘れてきたことに気づきました。わずか100円のことだし、戻ろうかどうしようか、迷っていると、駐輪所の事務所の年配のおじさんが返却したばかりの自転車に乗って追いかけてきてくれました。

東大阪には優しい人達が多いです。