祝!おおさか東線全線開業

おおさか東線が本日全線開業、その初日始発に乗るべく4時起床。鶴橋まで歩いて環状線内回り二番電車に乗って鴫野から放出発の新大阪行1番電車に乗れるはずだったのが、うだうだしている内に出遅れてしまい、俊徳道から久宝寺発の二番電車に乗ることにします。おおさか東線全線直通としては一番電車なので良しとしましょう。鉄道新線開業初日一番電車は2008年の副都心線以来二度目ということになります。

JR俊徳道→新大阪

JR俊徳道駅の電光掲示板には「普通・新大阪」に並び「祝!おおさか東線全線開業」、「放出・新大阪方面」の案内板は数時間前まで「放出方面」だったはず。

久宝寺発新大阪行一番電車の201系です。先頭車の運転席後ろは鉄ちゃんでびっしりだったので、後ろの車両へ移動、空席を見つけ腰を下ろしたら女性専用車両と気づき、最後尾車両へ移動しました。

放出を過ぎて新規開業区間へ入ると「まだうす暗いですが、新しい眺めをお楽しみ下さい」との車掌さんのアナウンス、駅では、保線の人たちが横断幕で初乗りの乗客を見送ってくれています。JR野江手前で、淀川貨物線の南側デルタ線跡が合流するのが見え、ほどなく城北公園通到着。明るくなってから戻ってくることにします。

5年半ぶりに赤川鉄橋を渡ります。ずっとワンドから見上げるだけだった鉄橋からワンドを見下ろすのと待ち焦がれていました。放出発の一番電車にするか、うだうだしていたのは、この久宝寺発の一番電車だと明るくなってるはず、という読みもあったのですが、正解だったようです。車内には子供の頃赤川鉄橋をよく歩いて渡ったと話すおじさんたちも。

「まもなく終点新大阪です。久宝寺から直通する一番電車で皆様とご一緒できたことを嬉しく存じます。(要旨)」という正にわが意を得たりの車内放送、最後尾に乗っていたので車掌さんに素晴らしい放送ありがとう、とお礼を言わずにいられませんでした。この日を待っていたおじさんも盛り上がってます。

当初2006年の開業予定が何度も延期され、いよいよ本日全線開業、新しくできた1・2番線ホームは梅田貨物線と繋がっていて、おおさか東線と上りはるか/くろしおとの共用、2023年にはグランフロント横に建設中のうめきた駅へ乗り入れ予定です。

新大阪→赤川

久しぶりに駅西側の歩道橋から撮り鉄、3番線からはるか1号が発車、2番線の287系は和歌山からのくろしお2号。宮原へのデルタ線上には223系の回送、朝日が刺してきました。午前中は雨という予報は外れたようです。

北方貨物線の踏切が鳴り出しEF210を撮って、歩道橋に戻り1番線に入線のおおさか東線三番電車を撮ります。撮り鉄は大阪駅より新大阪駅の方がずっと面白いです。

ドトールでモーニングして、そろそろ城北公園通へ、と店を出ると外は土砂降りでびっくり。やはり天気予報当たってました。でも雨は長続きしないようなので、新大阪駅構内をうろちょろしてしばらく時間を潰しました。

雨が上がってきたので城北公園通へ向かいます。最後部カブリツキゲット、201系運転席後ろの小さな窓から後部展望です。東淀川駅前後の開かずの踏切は去年11月に廃止され路面も剥がされていました。神崎川を渡るとおおさか東線は貨物線から分岐し高架を上り120°くらいぐるっとカーブして東海道線を跨ぎます。南吹田駅はこのカーブの途中にあります。

旧城東貨物線と合流してJR淡路で阪急京都線を跨ぎ、ほどなく赤川鉄橋。新設された南行きの線路脇にはスペースが残っていて、歩いて渡れた頃を思い出させてくれます。

城北公園通駅では開業セレモニーの準備中。駅から赤川鉄橋の土手まで徒歩10分、自転車、地下鉄+バスとは別ルート、鶴橋まで歩けば180円で来れるのは嬉しいです。

晴れてきてビックリ、六甲の山なみは一面の雪。河原へ下ります。

赤川・城北・毛馬

おっと鉄橋真下にいきなりのカワセミ君。

ん?あくびしてるのか、とよく見ると口から小さな魚がでてきました。反芻ですね。

さっきまで雨が降っていたせいか釣り人は殆どいない赤川です。アオジがいます。この冬、アオジも少なかったです。

赤川鉄橋を渡る321系の回送電車、さっき城北公園通駅で下りた時も321系回送が久宝寺方面へ通過していたのですが、何のための回送電車かは不明です。枝の上にはカワラヒワたち。

城北ワンドまで歩いてきました。ワンドの対岸からホーヘチョヘチョとウグイスの発声練習がそこかしこから聞こえてきます。眼の前の草むらからはジッ、ジッ、ジッと地鳴き、何とかウグイスを見つけました。

空を行くカモたちはヒドリガモのようです。マガンやコハクチョウのような整列編隊じゃなくてバラバラです。

赤川に戻ってきました。枝被りのアオジを撮っていたら轟音響かせ201系が赤川鉄橋を通過、イマイチな写真ですが、鳥鉄のかんせーです。

前回会ったのとと同じ子と思われるアメリカヒドリ、ヒドリガモの集団の中でちょっと孤立していた感じだったのが、少しずつ仲良くなってきているように見えます。

赤川-城北を往復して結構くたびれたものの、やはり毛馬へ行ってみます。カモたちも間もなく北帰行ですが、ジョウビタキは4月中旬までいてくれるはずです。

ふだん自転車だとスグですが、やはり歩いていくと赤川から毛馬の1kmは結構あります。

カイツブリがぷかぷか。水路を低空飛行して空に舞い上がったのはチョウゲンボウ、土手を越えてお城の方角へ行ってしまいました。

カンムリカイツブリもぷかぷか。アメリカヒドリたちとは別のグループのヒドリガモたちが水路から陸に上がってきました。

クラシックミッキーのJAL機、ラッピング機としてはセンスバツグンです。DREAM EXPRESS 90だそうです。乗ってみたい。

ヒドリガモたちに向かってランナーさん、てっきり飛び上がるものと見ていたら、ちょっと脇へ避けただけでした。

赤川へ戻ります。ここでもホーヘチョヘチョと聞こえ姿を探していると、ウグイスじゃなくてヨシの茂みにオオジュリン。

ホーヘチョヘチョも見つけました。いつもより鳥たちがずいぶん愛想いい河川敷、おおさか東線全線開業祝いでしょうね。

城北公園通→京橋

かなり重くなった足を引き摺りつつ城北公園通駅に戻って来ると駅は大賑わい。構内に与謝蕪村のブロンズ像付の句碑、ずいぶん若い頃の像で、自分の蕪村イメージとはかなり違ってます。「菜の花や、月は東に、日は西に」は毛馬出身の蕪村58歳の時に六甲の摩耶山で詠んだ句で、赤川周辺で菜の花はあまり見かけないだけに、逆に付近の土手に菜の花を植えるプロモーションはアリかと。

ホームでは鉄分が無さそうなおばさんたちも撮り鉄してます。車内は満員、何とか淀川貨物線南デルタ線廃線跡の合流地点を撮れました。

鴫野で乗り換えて京橋へ。ランチのつもりだったのに、入ったのは今話題の立ち呑み屋さん、コスパが良すぎてビックリ。

ワンド周辺を鳥見で廻るだけならやはり自転車が便利ですが、新大阪撮り鉄や、帰りに京橋や梅田でいっぱいと絡めることができるので、自分にとってもおおさか東線開業の意義は大きいです。