開かずの踏切
河川敷はまだ鳥が少ないです。
ホシハジロのエクリプス(繁殖期を過ぎて地味な羽色になった♂)のようです。なんとなく身につまされます。
菅原城北大橋のたもとに人だかり、覗いてみるとイタセンパラを放流していました。天然記念物で淀川のシンボルフィッシュです。
鳥は見当たらず、頭を鉄に切り替えます。新大阪へ行ってみることにします。
淡路駅の踏切、大和西大寺と並んで大好きな駅です。大阪市内で地べたを走る電車って少なくなったなぁ、あとどこにあったかな、とか考えながら自転車を漕いでいたら、JRの踏切にでてきました。
踏切の脇に歩道橋があって自転車用のスロープもあります。上がってみると、なかなか結構な眺めです。歩道橋の上は金網のフェンスが張られているものの、何組かの親子がいて「鉄才教育」が行われていました。
さっきからずーっと踏切待ちしていた黒い車が漸く渡っていきました。電車5本は待っていたはずです。反対側、新大阪駅はわずか200m先。
イマドキめったに見ることのできない踏切の警手さんがいます。調べてみるとここ南宮原踏切の踏切遮断時間1日16.3時間、最大1時間中57分、JR西日本管内No.1の開かずの踏切だそうです。つまりラッシュ時には1時間ほぼずーっと閉まったまんまということになります。
東淀川駅の北側にも開かずの踏切、2つの踏切に分かれていて、向こう側は東海道本線下り2線と上り内側線の3線を渡る北宮原第1踏切、こちら側は東海道線上り外側線と梅田貨物線、北方貨物線の5線を渡る北宮原第2踏切です。第1踏切と第2踏切は別々に制御されていて、踏切の真ん中で通過待ちをしている人たちがいます。
実に8複線で、北方貨物線は新大阪駅手前で分岐するので、この辺りが少なくとも西日本で最大、グローバルにも有数の列車通過量と思われます。
さらに北側、桁下制限高1.5mのガード、北方貨物線田川踏切の下り線の日本一低いガード下の1.2mには及びませんが、こちらは幅が65mもあるガードです。近所の人たちが自転車で頭も下げずに潜りぬける様子は結構ヒヤヒヤです。
もう少し行くと神崎川の鉄橋、北方貨物線はトラスがなく、EF210がバッチリ。
南宮原踏切脇の歩道橋に戻ってもうちょっと撮り鉄。
ここまで来たら柴島干潟を覗いてみないと気がすみません。上淀川橋梁脇の柴島干潟への道は、夏の間に道が分からないくらい雑草で覆いつくされていました。藪漕ぎしてなんとか干潟までたどり着いたものの、イソシギを一瞬見ただけ。
干潟東側に回り、鳴き声を頼りに漸くセッカ発見。