Merci beaucoup Louis Garneau

ウチのビルのエントランスと駐輪場が顔認証になりました。アプリをダウンロード、分かりにくい説明を解読して何とか登録完了。エントランスのタブレット画面に顔を向けるとドアが開くのは便利、鍵を忘れて出てきてしまっても締め出されることは無くなりました。

これに合わせて駐輪場が有料化されるらしく、長く乗っていない自転車が気になりました。一昨年お城でコルリに会った時に梅林でコロリとすっ転んでマッドガードが曲がってしまって以来、直して乗るつもりだったものの、色んなものを観察するには自転車よりも徒歩の方が楽しくなって、ずっと乗っていませんでした。これ以上放置するのはまずいと思われ自転車を処分することに。

マッドガードは取り外しておいたのでなんとか動かせるはずが鍵が行方不明、改めて家中を大探してみたものの見つからず。粗大ごみで出すしかないかと考えつつも、念の為以前タイヤ交換してもらった自転車屋さんに訊いてみると持ってきたら無料で処分してくれるとのこと。

前輪だけでなんとか自転車屋さんへ運ぼうと表に出して最後の姿を写真を撮っておきました。チェーンはサビサビ、タイヤの溝は殆ど無くなっていて前輪もパンクしていました。どう考えても修理するより新しい自転車を買った方が安くつきそうです。

より近くにも自転車屋さんがあるものの、Google Mapのクチコミは以前タイヤ交換してもらった自転車屋さんが圧倒的に高評価だったので、ワイヤー錠がかかったままの後輪を持ち上げ、パンクした前輪だけで転がしながら650m運び、無事引き取ってもらえました。

自転車の鍵はてっきりプレスキー型と思い込んでいたのですが、大探しした時に出てきた鍵が自転車のワイヤー錠の鍵かも知れないと今更ながら気づき、自転車屋さんに持って行くとワイヤー錠を外すことができました。このまま処分されるらしく要らなかったようですが、せめてもの自転車屋さんと自転車への感謝の気持ちです。

10年ほど前、空堀通商店街にあった自転車屋さんで2万円ポッキリで買った自転車です。フレームにはLOUIS GARNEAUとありますが、色んなパーツを寄せ集めて組み立てたと自転車屋の親父さんが言ってた記憶があります。アルミフレームにシマノの7段変速、タイヤのリムもアルミ、とても2万円では買えないハイスペックな軽量モデルです。

改めて最後の写真を見るとアルミ溶接と分かるフレームのダウンチューブとシートチューブのギザギザの溶接部分に「LOUIS GARNEAU LICENCED PRODUCT」というシールが貼られていることに気づきました。

ルイガノとはてっきりフランスのブランドとばかり思い込んでいたのですが、カナダ・ケベック市にある自転車メーカーと分かりました。WikiPediaによると2018年以降サイクルベースあさひがライセンス販売しているそうですが、自分の自転車はそれ以前の製品なのでアキコーポレーションという会社が販売していたおそらく台湾製です。

フレームのトップチューブにある「GS-TR2」という型番でググってみると、2014年モデルのページがヒットしました。「LGS-TR2」と「L」が余計ですが、前輪に荷台が無いだけで、フレームの形状、ハンドルの形状、マッドガードも同じ、シマノのディレーラーです。てっきりクロスバイクだとばかり思い込んでいたのですがシティバイクにカテゴライズされてました。中古品の一部のパーツが交換されただけだったかも知れませんがそれでも5万円が2万円はかなりお買得だったと分かりました。

ルイガノとの思い出写真を再掲します。2014年9月、淀川左岸を漕ぎ続け大阪京都府境を越えて三川合流まで辿りついて京阪木津川橋梁をバックに撮った1枚です。足は大丈夫だったもののおしりが痛くて痛くて帰りがかなり辛かった記憶が残ります。

11月のカワセミとイソヒヨドリ近鉄道明寺線のブログは最近の自分のブログと違って随分あっさりしたものですが、モズを撮ってから柏原市太平寺の古い町並みを抜けブドウ畑の山に上り、大和路線に沿って大和川を遡り撮り鉄ポイントの鉄橋辺りで折り返し、大和川を下り最後に長居植物園まで立ち寄ってました。なぜブログにアップしていなかったのか不明ですが、せっかくなので10年前のAmazon Photosから見つけ出した写真をアップしておきます。

柏原市太平寺地区の町並み、石神社の樹齢800年のクスノキの大木です。

ブドウ畑の山に登って眺めた大阪市内方面、天守閣が確認できました。

関西本線第6大和川橋梁、上り線のガーター橋は明治23年、大阪鉄道により架けられたものです。

長居植物園前にあった木陰でおでんが楽しみだった売店、今はBBQ屋さんの売店になっています。帰り道、あべの筋のさん天で天丼を食べてました。

登城には欠かせない相棒だったルイガノ、9年前、神社裏でブレーキワイヤーにジョビ太が止まってくれたところです。

淀川のワンドや干潟へは数え切れないほど通いました。2014年8月31日のブログでは買ったばかりのルイガノで守口市の庭窪ワンドまで出かけています。赤川や柴島は数知れず、毛馬から中津、大淀、海老江への淀川左岸ルートがお気に入りだったのですが、阪神高速左岸線の工事で行けなくなったのが自転車に乗る機会が激減するきっかけになってしまいました。

2016年4月2日のブログではウチ→大阪城→桜之宮公園→毛馬→赤川鉄橋ワンド→柴島干潟→北方貨物線の日本一低いガード→神崎川を渡って兵庫県→現日本製鉄尼崎製造所専用線→海老江干潟→大淀野草→毛馬→桜之宮公園→ウチで7時間、ちょっと今となっては考えられないし不可能なルートです。

ルイガノで阪堺電車モ161形を追っかけた楽しい思い出もいっぱいあるのですが、キリがないのいずれまた。Merci pour tous ces bons souvenirs, Louis Garneau.