そうめんを見に行く

三輪そうめんの天日干しの写真を見て自分も行ってみたくなりました。奈良県景観資産だそうです。

桜井でJR桜井線に乗り換えて1駅の三輪駅に到着。前はクモハ105形500番代、元103系モハの先頭車改造。後ろはクハ105形0番代、元クハ103系1000番代で千代田線乗り入れ用の貫通ドアがそのまま。

紀勢線の時にも書いたように、かつて常磐線でさんざんお世話になった電車たち…と書きかけて調べてみたら、自分が常磐線沿線住民だったのは1985年からです。103系→105系改造は1984年からで、自分の記憶も常磐緩行線→千代田線は103系1000番代じゃなくて203系ばかり。自分がさんざんお世話になっていた103系1000番代は緩行線から快速線に転用された緑一色の15連の時で、つまりこの桜井線105系たちに常磐線で乗車した回数は多くないと気づきました。

趣のある木造駅舎の三輪駅です。大神神社への参道とは逆方向に曲がると古い家並みの商店街にカンコー学生服のお店。

その先に杉玉を掲げた酒蔵、今西酒造です。奈良ホテル近くに酒蔵のある春鹿は今西清兵衛商店で、親戚かどうかは不明ですが、今西酒造のメインブランドは三諸杉みむろすぎ。お酒のブランドとしては春鹿の方がメジャーですが、酒蔵としてはこっちの方が二百年くらい古いようです。

初瀬川(大和川)に出たところで見えてきました玉井製麺所のそうめんの天日干し。

青空とそうめん。

工場から出てきた作業服のおじさんにご挨拶、ホームページを見るとどうやら社長さんだったようです。

三輪山と初瀬川に映るそうめん。見るだけじゃなくて、桧原神社前の茶店まで行ってにゅうめんを食べることにします。

初瀬川のコガモ、三輪山の麓なので、ここではやはり大和川じゃなくて初瀬川と呼びたいです。電線に止まったシルエットはイソヒヨドリ♀。

大神神社の参道の品揃えがよい酒屋さん、こぼれ梅って伊丹だけじゃないようです。

いい感じのお店が並んでいます。富有柿がびっくりするほど安いです。

三輪山と105系。

奉納された酒樽、奈良だけじゃなくて伏見や灘の酒も。脇に大和の酒蔵マップ。

2年半ぶりの山の辺の道です。

桧原神社から二上山を眺め、茶店に到着。

にゅうめんを食べるつもりだったのですが、おでんに変更、三諸杉を熱燗で。そうめんは結局見てきただけになってしまいました。

3年前、茶店前の柿畑でオニヤンマとかカナヘビとかに会えたのですが、今日は何も出てきませんでした。

井寺池の下の池の畔でエナガが5羽くらい、最近エナガづいてます。

色んなポーズをしてくれます。エナガが尾羽を立ててるのは初めて見たかも。

2つの池で井寺池、下の池に向かって川端康成揮毫の「大和は国のまほろば」の碑。三輪山を映す上の池。2つの池の水位は5mくらい違います。

大神神社大鳥居と天香久山、井寺池から坂を下りるとあと2つの大和三山、左の畝傍山を抱くように金剛山、右の耳成山を抱くように大和葛城山。

箸墓古墳にやってきました。宮内庁の掲示は大市墓となっていますが、よく知られるように卑弥呼の墓との説が有力です。お堀はなくて箸中大池が隣接しています。

池の水が抜かれていて鳥の足跡がいっぱいあります。チドリがいそうですが見当たりません。

池の内壁にセグロセキレイ。

箸墓古墳のすぐ側を桜井線が走っていて巻向駅があります。奈良発和歌山行の鈍行、和歌山へは天王寺経由の方がずっと早いです。

常磐線では貫通ドアは緩行線でも快速線でも非常用だったので貫通幌付の顔は105系になってからです。

桜井への電車が行ったばかりなので奈良経由で帰ります。車内もかなりボロいです。ラッシュ時以外はこの105系2連しか走っていない桜井線、古い電車好きの自分でもこれに3時間乗って和歌山へ行きたいとは思わないです。

大阪環状線や阪和線から引退した103系と較べて大事にされていない感がして可哀想な電車です。