布留
近つ飛鳥博物館のパネルで紹介されていた布留(ふる)、遠つ飛鳥(奈良県明日香村)、近つ飛鳥(大阪府太子町周辺)と並ぶ飛鳥時代の中心地のひとつだったと思われます。
現在も天理市布留町として住所が残り、縄文時代から近世までの複合遺跡があり、古墳時代には物部氏の本拠だったと天理市観光協会のサイトで分かりました。このサイトで紹介されている西山古墳、それと布留遺跡出土品が多数展示されている天理参考館を訪ねてみたいと思います。
天理参考館
西山古墳から北へ向かうと総天然芝の天理高校ラグビー部グランド、その隣でソフトボール部、道路の反対側にはサッカー部のグランド。硬式野球部はこれらとは別に専用グランドがあるようです。天理高校の校舎からはブラスバンドじゃなくて笙篳篥とかの雅楽が聞こえてきます。
東京国立博物館の後を受け特別展「はにわ」が九州国立博物館で開催中。目玉は5体の挂甲の武人、右端の「最後に誕生した!?末っ子」が天理参考館から出張中。特別展「はにわ」には橿考研の巨大円筒埴輪も出展されているはず。逆に福岡市博物館の金印「漢委奴国王」がゴールデンウィークに大阪市立美術館にやってくるそうで、それまでに博多へ出かけるか思案中。
3階は世界の考古美術、階段を上がると右手は企画展示「墳墓のインテリアデザイン」を開催中。企画展はあとにしてまずは常設展へ。大型モニターでは西山古墳のドローン動画が流されてました。石標が建っていた辺りから墳丘の道があって、後方部墳頂に人の姿が見えます。後方部がしっかり四角くなっているのも確認できます。
現在地付近から出土した馬形埴輪、頭や首はほぼ補修のようですが、バラバラで出土した欠片をよくぞここまで復元したものと思います。
杣之内遺跡出土の海獣葡萄鏡。一面にぶどうが刻まれていて、中央部にはヌメッとした獣、外側の円には鳥も見えます。三角縁神獣鏡とかより彫刻が深くてわかりやすい。
まだアップしたい写真が50枚ほどもあるので後編に分けます。