コハクチョウには会えたけど

コハクチョウの季節になりました。1年ぶりに湖北へ。いつもなら秋の関西1デイパスですが、それよりかなり安い関西近郊休日ぶらり旅きっぷで出発。

大阪駅7:30の新快速に乗るつもりが乗り遅れました。8:00の米原行新快速を待っていると11番線にワイドビューひだが見えます。スマホでチェックするとワイドビューひだは8:02発も草津では2分先発。ということは草津までの複々線を並走しそうです。

大津を出たところでワイドビューひだに抜かれたものの…

JR東海 vs JR西日本のデッドヒート、新快速の女性運転手さんがんばってくれました。石山駅に到着の際、ミュージックフォンが聞こえます。これはワイドビューひだじゃなくて223系のものと分かりました。

長浜駅でレンタサイクルを借りようと西口のオリックスレンタカーへ向かうとお店が無くなっていて、駅改札口脇にある観光案内所がオリックスレンタカーのレンタサイクルを引き継いでいました。

長浜の水辺にびっしりとカモ。ホシハジロとキンクロハジロばかりのようですが、ほぼ全員就寝中。よく見ると起きているカンムリカイツブリが1羽写ってました。

電線のセグロセキレイ、その前の黒い点は蜘蛛の巣に捕まった虫です。この後、自分も服や顔に蜘蛛の巣が絡まって随分悩まされました。

去年も見たゼブラ柄の信号機、交差方向の信号機には名前が掲げられていて川道橋交差点です。この先、姉川を越えたJAカントリーエレベーター周辺が、今日も第一目的地です。

第一目的地周辺、何もいません。と、直後、ウーウーウーと空から聞こえてきました。

まるで自分を待っていて出迎えてくれたようで、めちゃ嬉しい。

ずーっと向こうまで行ってしまったものの、戻ってきました、

綺麗な一列縦隊、ほぼ終日曇りの予想だったものの、ところどころ日も差してきます。

家族単位より大きめの3つくらいのグループに分かれ上空を大きく旋回しています。この辺り餌場のハズですが下りてくる気配がりません。

行ってしまったと思って先へ進み始めると戻ってきてくれました。自分も大きく手を振ったのですが、気づいてくれたかと。

やはり下りてはきません。

山本山が近づいてきました。麓の田んぼに下りているかも、と探してみたものの、いませんでした。オオワシを狙っていると思われるバーダーさんがいたので、尋ねてみたものの、やはりまだ渡来していないようです。

湖北野鳥センター前に到着。湖面に着陸態勢のコハクチョウです。浅瀬に結構まとまった数がいます。

ヒシクイたちもいます。

道の駅は大賑わい、何とランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ…、スーパーカーが30台くらい。他にサイドカー付大型バイクのグループ、それにビワイチの人たちも多数。ここへ来る途中では、暴走族が湖北中に爆音を鳴り響かせていました。コハクチョウやヒシクイたちも落ち着かないことかと。

野鳥センターに入ってみました。やはりオオワシは未だです。ひと家族のコハクチョウが何やら楽しげです。

道の駅で醤油ラーメンを食べるつもりだったのが、メニューからなくなっていました。周辺にコンビニも無いのでここで何かお腹に入れておかないと午後の鳥見がキツくなります。限られたメニューから券売機でジャンボきつねうどんと山賊いなりのセットのボタンを押してしまいました。ところが今度はテーブルはあるのに座る場所がありません。返金してもらおうとしたら、お店の人が席を作りますから、と。5分ほど椅子のないテーブルの前でバツの悪い思いを我慢して立っていると、お店の人が椅子を持ってきてくれました。きつねきつね+炭水化物だけで、食べきれませんでした。チラッとみたカレーにすればよかった。

道の駅から1.5kmほど南に湖面で出られる場所を見つけました。左手に細長い島、その右手に小さな島、奥には竹生島です。

左手の細長い島の水辺にコハクチョウたち。よく見ると手前の爆睡中のカモたちにカンムリカイツブリが混じってます。

竹生島です。竹生島へ向かう船は、京阪グループの琵琶湖汽船じゃなくて、西武グループのオーミマリンのKirari118.65総トン、彦根から出ています。対岸は近江今津。

左手の細長い島や右手の小さな島まで約700m、これだけ離れていれば湖岸道路の喧騒もあまり気にならないかも。コハクチョウたちが湖北に探した新しい塒かと。でもここからだとウーウーウーは聞こえてきません。

早崎内湖です。まだ重機がいます。自分の知る限り4年ほど前までコハクチョウたちの塒でした。

今日はトンビがいただけですが、住宅地や農地にするのではなく、早崎内湖再生事業です。完成予定はまだ5年くらい先も、早崎内湖の活動情報を見ると積極的な活動が続けられいることが確認できました。

帰り道もコハクチョウがやって来そうな田んぼを丁寧にチェックしたものの見当たらず、来るときに大空を舞うコハクチョウたちに会えたのはかなりラッキーだったようです。

湖岸緑地のメタセコイア、まだ若い木っぽいですが、紅葉がきれいです。

水辺からジッ、ジッ、ジッ、という地鳴き、木陰に小鳥の影も見えます。近くで研究者っぽいメガネのお嬢さんも双眼鏡を覗いています。ウグイスかな、と声をかけたら、ウグイスかアオジかと思うのですが、と。じゃなくてウグイスかムシクイかと、と言おうとして我慢しました。カメラはなくて首からかけた双眼鏡だけなのがカッコいい。

湖面には高い腰掛けで釣りをしている人、沖を行く船は琵琶湖汽船のリオグランデ94総トン、これには乗船したことがあります。

カイツブリとカンムリカイツブリ。

自転車を返却して、一杯引っ掛けてから帰ろうと長浜駅東口の赤鬼へ向かうと日曜日は3時開店のはずが「準備中」。他の店を探すも、飲み屋はいずれも開店前、同様に飲み屋を探してるっぽい人も何人か見かけました。日曜に飲み屋が5時開店だとかなりの売上を逃しているかと。黒壁ストリート周辺は観光客がいっぱいるのにもったいない。

コハクチョウには会えたけど、いささか物足りない鳥見になりました。