シギチとカニと避泊中の南海フェリー

豪雨、酷暑に続いて台風も直撃、計画していた南紀へ鳥鉄は諦めざるを得ませんでした。

朝4時頃大阪上空を台風の目が通過、神戸方面へ去って行きました。大潮で干潮のピークは午後2時頃、南海電車は平常運転らしく、長松海岸へ行ってみることにします。

いつも通り難波駅2Fの南海そばでエネルギー充填して出発。

多奈川線深日町に到着。今日のお出迎えはクロベンケイガニ。

ヤマトシジミ♀が開翅、ウスバキトンボがいっぱい、長時間ホバリングしてくれるので撮りやすいです。

長松海岸はなんと通行止め、今朝の台風じゃなくて2週間前の豪雨の時にやられたようです。歩いて行くのは構わないかも、と一瞬思ったのですが、通行止めの手前でクルマを止めてピクニックしている人たちもいて顰蹙をかいそうなので止めました。干潮の海岸を歩いて行けそうですが、ゴツゴツの岩を少し歩いただけで足が痛くなったのでこの方法も諦めます。

※8月6日追記:岬町役場に電話してみました。長松海岸の道路は先週復旧したそうです(^ ^)/

干潮のピークまでまだ間に合うので男里川河口へ移動します。

みさき公園まで戻ってきました。乗り換えの電車が来るまで冷房の効いた車内で待ってるつもりが運転手さんがやってきて回送です、と追い出されました。ふと見ると通常使われていない行き止まりの4番線に次の多奈川行きが止まってます。1日1本だけの4番線入線です。

なぜ1日1回だけ4番線なのか、車両交換がダイヤに組み込まれていると気付きました。調べてみると回送電車は羽倉崎じゃなくて、和歌山市駅へ帰るようです。5番線から下り本線への渡り線は見当たらず、みさき公園駅構内を行ったり来たりするはず、次回の楽しみができました。

尾崎で下車して尾崎の浜へ。防波堤の向こうの見覚えのある船は南海フェリーのかつらぎ。台風で南海フェリーは全便欠航、台風は過ぎ去ったもののまだ大阪湾内で避泊中ということのようです。かつらぎの向こうに貨物船も多数避泊中。

関空島の南沖合につるぎも避泊、碇をがっちり下ろしています。その向こうを海上保安庁の船が通過。

海上保安庁田辺海上保安部所属の巡視船みなべ355総トン、おそらく避泊船で混雑する湾内の監視任務と思われます。

今日の関空は南へ離陸しています。韓国のLCC、ティーウェイ航空機のようです。間に飛んでる鳥はウミネコかな。

南海フェリーの船腹の美少女キャラは高野きららと阿波野まい、だそうです。香港航空HX617便が離陸、早朝7時出発予定が6時間遅れです。それにしても7時出発の国際線って大阪市内から間に合うのかな?

かなり干上がった尾崎の浜、カワウがたむろするテトラポッドの防波堤の向こうにフェリーつるぎ。

テトラポッドにキアシシギ、水辺にはシロチドリがチョコマカ走ってます。

キアシ君は海水を飲んでナトリウム補給、テトラポッドの上に戻っておくつろぎモード。

避泊するフェリーかつらぎと貨物船たちを眺めつつたどりついた男里川河口ではウミネコたちが舞ってます。

男里川左岸河口は緑の平原、高山植物のハイマツみたいですが、植物名は調査中です。水辺にイソシギが下りてきました。

↑ハママツナです(2021/9/22追記)。

男里川河口沖の南海フェリーつるぎ。

シロチドリの可愛さがパないです。

少し日差しを受けた水面の向こうに南海フェリーかつらぎ。

翔んでるのはシロチドリ、でも河原に下りてきたのはなぜかキアシシギ。シロチドリはこの辺りで繁殖している可能性も高いですが普段よりかなり数が多く、キアシシギは普通に渡り鳥、まだ7月も、シギチの秋の渡りが始まったと言って間違いないと思います。

河口の景色は去年の台風21号ですっかり変わってしまいました。まだ潮位は低いもののとても歩いて渡れる感じではなくなりました。川上の菟砥橋まで遡って右岸へ渡ります。

男里川を渡る特急サザン、橋の工事はすっかり完了したようです。

あっ、アカテガニ。

横歩きしていった先、排水溝の中にもう1匹、かなりデカいアカテガニがじっとしてました。甲羅だけで4cmくらいあって目が緑色です。

男里川右岸河口に到着、遠いですがつるぎとかつらぎが1枚に収まりました。浜に打ち上げられた海藻や木くず、ゴミはさほどではなく、去年の台風の後のような地形の変化は全くなさそうです。台風12号は大阪を直撃したものの、東から西へと異例な経路をたどりました。台風が通過するまでは北から南への風だったはず、つまりオフショアで、今朝はさほどの高波じゃなかったのではないかと推測。

河口先端からウミネコの集団、羽を干してるカワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ。

フェリーつるぎとボラのジャンプ。南海フェリーつるぎは来年12月に引退、新造船が就航するそうです。さんふらわあや太平洋フェリーでも新造船が就航、便利で快適なコスパの高い船旅が見直されてきているようです。

沖を行く貨物船、先を進むのはImoto Linesの内航コンテナ船です。山陽本線がまだ不通の現状、内航貨物船は大活躍です。

いっぱいいました、ハクセンシオマネキ。右大鋏と左大鋏。

ヤマトオサガニ

黄色いハサミのデカいのはアシハラガニ。

晴れ間が広がって来ました。綺麗な夕日が期待できそうですが、まだ2時間もあるので帰ります。

と、東の空に虹!