自分には向いてない
会う人会う人、もう20回行った、30回行った、めちゃ楽しいよ、終わったら万博ロスになる、とか散々聞かされています。手元にはだいぶ前にゲットした大阪関西万博入場チケットID付き南海電鉄1日フリー乗車券、もうそろそろ入られへんようになるかもと聞かされ、ようやく決心がつき2日前に入場予約したばかりです。土日でも入れるチケットですが、土日はすでに予約不可、平日券との差額1500円が消えました。
チェックボックスにチェックして上に戻って次ページへ移動とか、予約サイトの使い勝手の悪さにはビックリ。それでも二千万人もの人たちがこのUIを使っていることに大いに驚かされます。
赤い球体はシンガポールパビリオン、地図上で赤道上の小さな赤い点で示されることが多いシンガポールを大きな球体として存在感を示すものだそうです。1970年の万博のシンガポール館は熱帯の小国のイメージ、今や一人当たりGDPが世界4位の国。ちなみに日本は38位です。
夢洲沖の廃棄物処分場新島です。この新島にコアジサシが営巣し始めているという情報を聞いたことがあります。
大阪灯台です。以前ピサの斜塔のように傾いていたのが万博に合わせて修正されたようです。飛んでいるのはツバメ、かなりの数がいました。夢洲で営巣しているのかも。
大屋根リング内側の池はウォータープラザ、噴水ショーが行われるらしい。
何もかんも高い
来る前に近所の喫茶店でモーニングしてきたので、必携と言われてきたおにぎりは買って来なかったものの小腹が空いてきたのでフードコートに入ってみると、表の広告と別の店かもしれませんが、たこやき6個950円。アホらしくなってでてくると、キッチンカーでハンバーガーが2,000円。キッチンカーのオーナーさんのボッタクリじゃなくて、出店料がハンパないためと想像に難くありません。
行列が短かったコモンズEに入ってみると何やらアニメやマンガの原画を展示する小さな展示室があるだけ、隣の大きな展示室はブルーシートが敷かれただけの休憩所になっていました。もっと出展国があるはずだったのが集められなかったので休憩所にしたものと思われますが、まるで被災地の避難所、2,000円のハンバーガーとのギャップが大きすぎる。
ガンダムと鉄腕アトムをみて会場の西端、人が少なそうな風の広場へ行ってみます。
エスニック系フードコートを覗いてみたものの、食欲が失せるほどバカ高い。自分にとって「おいしい」は味だけじゃなく価格も含まれます。安ければそれでいいということじゃなくて、この値段でこんなに美味しいのかということが感謝に繋がります。自分の価値観の逆を行く万博、逆に毎週通っている近所のインド・ネパール料理店やカツ丼やさん、和食やさんらのありがたさにしみじみ。
ミャクミャクのモニュメントの向こうにあるくら寿司は予約制。
海沿いの休憩所前の屋台で漸くビールとソーセージゲット。締めて1,900円は許せる範囲か。でもソーセージが多すぎてビールが少なすぎ、ソーセージを残したのは初めてかも。ソーセージは好物なのですが、しばらく食べたくないです。それに付いてきたフォークは自分が大の苦手のアイスクリームの木のヘラみたいなやつ。我慢して食べたけど、ソーセージにうまくささりませんでした。隣の人のジュースをみるとファーストフード店でも見なくなったドリンクを不味く感じさせる太い紙ストロー、SDGsのいやらしさがふんだんに発揮されている万博です。SDGsはその理念は良しとしても単なるマーケティング。
夜のガンダムです。おもちゃ店で働いていたのでガンプラはさんざん売らせてもらったのですが、ガンダム世代じゃなくてアニメも全然見ていなくてストーリーも知らない自分です。当日予約もできるらしく、掲示されていたQRコードを読み込んでみたものの、面倒になって止めました。
足が痛くなってきたので帰ります。西ゲートで案内係の女性に予約なしでも乗れますかと訊くと、手前のDのりばに急いでくださいと教えてくれました。ゲートを出ると予約がないとバスに乗れない場合があると脅すような録音放送が繰り返し流されていたものの、難なく乗れました。
25,000歩、15km歩いてました。モノレールや動く歩道、電気自動車と充実していた1970年の万博に比べて会場内のモビリティが貧弱というか無さすぎ、当時憧れたようなコンパニオンのおねえさんもいませんでした。
渋滞もしていないのに夢洲から桜島まで30分近くかかってビックリ。桜島駅上空に不思議な白い光が6つ。近くにいた警備員さんに訊ねてみるとUSJの何か、らしい。
桜島から上本町までどうやって帰るか、西九条から阪神なんば線、野田から千日前線、大阪駅から谷町線、と迷って鶴橋経由にしました。鶴橋駅前の回転寿司、落ち着きます。
お寿司をつまみながら、やっぱ万博は自分には向いてなかったとつくづく感じます。20回、30回と訪ねている人たちは、その経験と情報からしっかり計画的に見学しているので楽しめるのだろうと思われるのですが、1回じゃ無理、何より東ゲートからの入場がつからった。それでもカンボジア館のクメール文化のように新たな興味の対象を見つけられたことは良かったです。跡地がバードウォッチングできるような場所になることに期待。