ハクセンシオマネキたち

3ヶ月ぶりに男里川河口、秋のシギチの渡りが始まっているはずです。今日は満月の大潮、この時期は早朝出発が必須ですが、ずっと曇りの予報、干潮のピークに併せて遅めの出発にしました。

難波駅5・6番線ホームがあふれそうなくらいすごい人でビックリ。人身事故でもあったのかと思いきやダイヤ通りの運行です。いつものインバウンドさんたちばかりじゃなく日本人も多く、今日からお盆休みと気づきました。サザンの自由席も座れそうにないので、急遽指定席1号車5番をゲット。

デッキに出て折戸が閉まるシーンと新今宮到着までの前面展望です。すれ違う高野線は2ドアの2000系6連の急行、レア物です。続いて金色塗装の12000系泉北ライナー。元泉北高速の車両も南海カラーに塗装変更が発表されていたのですが、この12000系泉北ライナーがどうなるのかは不明。赤と白のこうや号カラーも似合いそうです。

海辺で食べるつもりで買ってきたサンマルクのパイを車内で広げ、食べ終わったところ、堺を過ぎた辺りから徐行。漸く泉大津で先行の普通車を待避させていつもの横揺れの激しい走りを取り戻しました。スマホをチェックしてみると早朝に人身事故があって1時間ほど前に運行再開したばかりと分かり、難波駅の異常な混雑の謎が解けました。自分は経験が無いのですが、こういうケースで飛行機に乗り遅れたらどうなるんでしょう。

樽井からアプローチか、尾崎からアプローチか迷っていたのですが、泉佐野で連絡する普通車はおらず、さっき泉大津で追い越した普通車を待つことになると分かり尾崎まで乗車、5分遅れで到着。

尾崎駅から浜へ向かって歩いていると駐車場にとくし丸。スーパーさんのホームページ構築・運用が自分の生業、多くのクライアント様で移動スーパーとくし丸を運営されているのですが、営業中の様子は初めて見ました。すぐ近くにファミマがあって、1km圏内にオークワや万代があるのによく賑わっています。調べてみるとマツゲン(本社和歌山市)運営と分かりました。買物難民対策だけじゃなく、近所の人たちが集まっておしゃべりしながらお買物できる場を提供していることが人気のヒミツのようです。

ファミマ尾崎町5丁目店で水を調達。

毎回チェックが欠かせないファミマから道路を渡ったところのドブ川を覗くと、クロベンケイガニが7匹くらい。ドブ川の石垣にも茶色い子。

尾崎の浜

堤防の階段を上がると、海。曇っていて淡路島は全然見えません。

曇っているけど気持ちいい石段の遊歩道。画面が乱れ関空をズーム。

遊歩道にもクロベンケイガニ。

もう少し潮が引くのを待てば水辺を歩けそうです。振り返ると赤灯台。

いつもは堤防が作る狭い影がありがたいのですが、今日は薄曇りで暑さはさほどではありません。

尾崎の浜の一番南側の区画です。

エバー航空A321が高雄から到着。

ミューミューと声が聞こえてきて周囲を見回すと間近な岩の上にキアシシギ。

石積堤防でひと休み。水は綺麗です。

シロチドリのつもりで撮っていたのですが、帰ってから見直すとメダイチドリでした。留鳥のシロチドリと違って旅鳥です。

こんどはシロチドリ、いつもの高速チョコマカばしりです。

さっきの子が追いかけてきてくれたのかな?

干上がった浜のテトラポッド脇を歩きます。

ウミニナがいっぱい転がっているところにハクセンシオマネキたち。

動画は右手が大きい子ばかりだったのに静止画は左手が大きい子。左右のハサミの大きさの違いがよく分かる1枚です。極端に大きなハサミは求愛行動のウェービングと他のオスとのケンカのため、採餌や巣穴掘りはちっちゃなハサミだけ使います。

スナガニの浜に巣穴は少し広がっているもののスナガニの姿は見えません。

歩きにくい石積堤防を歩きます。すっかり潮が引いているので水辺を歩けばよかったです。

スナガニの稚ガニが出て来ました。

ちっちゃくてごくごく軽量なので、ホコリが飛ぶように移動していました。

水辺でじっとしているシロチドリペア。

テトラポッドのキアシシギはさっきの子と羽の色味が違ってます。ミューミューと鳴いているところを動画に収めるべくスタンバイするも、スタンバイすると鳴かず、カメラを下ろすとミューミューの繰り返し。なかなかイジワルです。

ハマゴウがまだ咲いてます。

尾崎の浜の一番北の区画の石積堤防、毎度ながら歩きにくい。

おいしそうに目をつぶってカニか何かを賞味しているキアシシギ、くちばしは柔らかいと分かりました。

まだぜんぜん食べ足りない様子で干潟をつつき続けてました。

男里川河口に到着。鮮やかな緑はハママツナ。

男里川左岸河口

男里川左岸河口先端のキアシシギ。

左岸河口先端で10分くらいじっと立ってました。実に気持ちいい。

正午の男里川河口、潮位は30cm(関空島データ)。まだ引き潮です。左岸を遡ると複数のキアシシギ。

阪南市から泉南市へ

川に下りるためのホッチキスのようなステップ、下りてみようとは思いつつ、まだ試したことがありません。

復刻塗装サザンが鉄橋を渡って行きました。

菟砥橋を渡って阪南市から泉南市へ。

ファミマ泉南男里店でお手洗いを借りて冷たいドリンクをゲット。

隣接するサザンコースト2号公園でひと休み、テッポウユリがいっぱい。ルイボスティーがファミマのPBになってました。

ムギワラトンボがやってきました。テッポウユリをアップで。

ヤノネボンテンカに似た小さな花はタカサゴフヨウ。

久々のシオヤアブです。公園の椅子、これをみると伊東四朗さんを思い出します。

チラチラと雨が降ってきたのですが、すぐ止みそうな気がしたので右岸河口へ向います。頭の中で、あんがたがどこさ♪が止まらなくなりました。

右岸の緑道に咲いていたヒルガオと清掃工場に咲いていたハマヒルガオ、葉っぱが全然違ってます。多肉植物ではないもののハマヒルガオの葉は厚い。

男里川右岸河口

右岸河口に到着。堤防の階段を上ると、いつもの右岸河口の景色が広がります。

階段の手すりが新しいアルミ製に取り替えられていました。

右岸河口先端にはかなり大きなタイドプール、逃げ遅れた魚がいないか探してみたものの何もいません。

右岸河口先端のキアシシギペア。

ミサゴです。ウミネコかと思って眺めていて頭上近くまで来てミサゴと気付いた次第。

大潮の干潮のピークです。左端の清掃工場の手前がハクセンシオマネキエリア。

白い点々がぜんぶそう。さっきの尾崎の浜のテトラポッド下とは密度が全然違います。

繁殖期のピークを迎えているハクセンシオマネキたち。求愛のウェービングに忙しく多少近づいても逃げません。画面に赤い何かが(0:16辺り)。ゴミかと拡大してみるとどうやらアカテガニが1匹混じっているようです。ウーンという機械音がずっと響いているのは清掃工場の音。

尾崎の浜のテトラポッド下のは背中が黒いのが多いのですが、こっちはほぼ白い背中ばかりなのが不思議です。

葦原の奥の方まで白い点々が続いています。

アシハラガニ動画です。海藻についた何かをせっせとモグモグ。

甲羅のフチにリベットのようなブチブチが並んでいるのがアシハラガニの特徴です。

沖を航行中の船、「丸島◯七第」とまで読み取れます。煙突の「T」のマークと併せてさんざん調べて、霧島汽船所有、鶴見サンマリン運行の内航オイルタンカー、第七霧島丸 3,843総トン、と分かりました。霧島汽船の所有船舶ページによると主要貨物は白油兼ケミカル・ジェット燃料、とあり、ガソリンや灯油などの白油だけでなく、メタノールやエチレングリコールなどの化学薬品も輸送する汎用性の高いタンカーのようです。霧島汽船の本社は今治市伯方島、しまなみ海道沿いにある「はっかったのしお」と造船の島、行ってみたい。

ここまで曇り空だったのが、樽井駅までの帰り道はカンカン照りになってヘロヘロに。泉佐野で乗り換えた空港急行は満員でさらにヘロヘロ。難波にたどり着き、祇園囃子でプファー。

今日のブログが手ブレ動画いっぱいなのはVLOGのため、編集完了までかなり時間がかかりそうです。