カニは見るもの

前回会えなかったスナガニたちに会いたいくて今週も男里川河口。

8時15分のサザンに乗り遅れて8時25分の区間急行和歌山市行に乗車、区間急行なので尾崎じゃなくて樽井で下車。泉南自動車教習所を過ぎるとドドーンと青空。CANYON SPICE 2とある紺色の建物はてっきりマリンスポーツ店か何かだと思っていたのですが、レトルトカレーの工場と分かりました。ホームページも同じ紺色をベースにポップに仕上げられています。

花は少ない緑道、超低空飛行のツバメが写ってました。

ワタキューセイモア前の水路には今日もスバシリ(10cmサイズのボラ)がうようよ。小さいながらもジャンプしているところが写ってました。

水路を南側へ遡ると水が綺麗になり、スバシリたちがくっきり見えます。そこかしこに大集団がいて、水路全体で千匹近くいそうです。2年前にその源流らしきを訪ねていますが、この水路は男里川とはつながっておらず、付近の地下水を集めて、緑道下の暗渠をくぐって男里川左岸河口のちょっと北側から大阪湾につながっているらしいと分かりました。Google Mapでも国土地理院地図でもこの水路の名前が出てこないのですが八反(はったん)川のはずです。

9時半で、30℃をちょっと下回るくらいです。

菟砥橋からの男里川河口、今日は北側からの着陸。到着便はアシアナ航空のA359。

橋に並行する電線にカワラヒワが止まってくれました。

ダイサギの前をキアシシギがトコトコ通り過ぎて行きました。

今日も最下流の汽水域全体にミューミューとキアシシギたちの鳴き声が鳴り響いています。

潮位はかなり低く前回ベンケイガニ科ベンケイガニたちがたくさんいた護岸壁は水面から離れてしまい何も見つからず。

右岸にはタイドプールというより池。

あれ?と思わせるくらい左岸河口が平たく広がっていました。

波打ち際の石にはなぜか黒い放射状の模様がついてます。他にも同じような石がごろごろ。ちょっと調べただけでは何なのか全く不明。

高度を上げるJALのB787上海行。今日は明石海峡大橋がえらくくっきり。

Fedex B777メンフィス行、立ち並ぶ燃料タンクの向こうは須磨、拡大するとカーレーターらしきと旗振山頂の鉄塔が見えます。

かなり干上がった尾崎の浜こと福島海岸です。

テトラポッドの方へ歩いて行くと防波堤側にキアシシギ、一緒にいるのはいつものようにシロチドリじゃなくてたぶんハクセキレイ。

カニの巣穴が散在していてしばらくじっといると出てきました。

眼柄(がんぺい)が長いのですが脚にトゲトゲがあり、ヤマトオサガニではなさそうです。

オサガニ科オサガニです。甲羅がすべすべしていて横に長いのも特徴的。泥の中にいるヤマトオサガニと砂の穴にもぐっているオサガニ、生態が全然違ってます。ハサミもかなり小さい。

浦安水辺の生き物図鑑ではレア度★9/10が付けられていました。

テトラポッド下のハクセンシオマネキエリア、いました。水辺にはキアシシギ。

数は少なめですが、ウェービングしているハクセンシオマネキも。

巣穴と砂団子が広がっているスナガニエリア、スナガニは見当たりません。打ち上げられていたペットボトル等はPhotoshopで掃除しています。

炎天下でしばらくスタンバイしていると巣穴から半身を出し外を伺い始めました。

スナガニたちに気取られないように、反対方向を向いていると、せっかく捕まえたカニを落っことしたところのキアシシギ。シロチドリも登場。

巣穴から半身を出して様子を伺っているところまでで、外には出てきてくれない今日のスナガニたちです。

ハマゴウがまだ紫の花を咲かせています。右下の密集したつぼみはハマギク、海浜植物らしい分厚い葉っぱが特徴的も秋の花です。

ところどころ打ち上げられた漁網のようなものが。人工物ではなくアメリカネナシカズラという要注意外来生物で、黄色いのはツルらしい。光合成をしない植物で葉っぱがなく、他の植物に巻き付いて養分等を奪い取って生きている完全寄生植物だそうです。寄生されているのはどうやらハマゴウのようです。

キアシシギが大股で歩いてました。

巣穴も砂団子も何もないところでコメツキガニスナガニの稚ガニがじっとしていました。か細い影が砂浜にくっきり。自分が一歩踏み出すと、ホコリが飛ぶようにどこかへ。※2024/9/16訂正

もう11時15分、今日は午後から樽井の友人宅で吉例夏の飲み会、後ろ髪を惹かれつつ引き上げます。

ハマゴウです。アメリカネナシカズラに寄生されてしまったハマゴウは気の毒ですが、茎を遊歩道まで伸ばしている元気なのもいます。

いつもは海面下の磯も潮が引いて石段の浜まで歩いて行けるようになっていました。透き通った水が綺麗。

UR泉南尾崎団地です。ドキュメント72時間で千葉市の花見川団地を紹介していました。初めてのひとり暮らしが花見川団地から遠くない八千代市の村上団地、当時の村上団地と変わらない花見川団地の商店街の様子など懐かしく見ていました。当時はまだ東葉高速鉄道開通前で、かなり前から村上団地まで地下鉄東西線が伸びてくるという計画があったものの、実際に開通したのは自分も引っ越して10年も経った1996年、この間分譲住宅を購入したものの娘は嫁に行き、親父は定年退職で開通した東葉高速に乗る必要が無くなったという話しはよく聞きました。

村上団地ではエレベーターはあったものの11階建ての2階でした。エレベーターの無い5階建ても3階までだったらアリかと。もし団地住まいに戻るとすれば第一候補にしたい泉南尾崎団地、潮騒が目覚まし時計になるはず。

尾崎漁港に隣接する南側の石段の浜、今日はここに腰を下ろす時間がないのですが、赤灯台の向こうは淡路市の津名港辺りです。スナメリが見つからないかしばしチェックして海辺から引き上げます。尾崎のオークワで差し入れの惣菜を購入。泉州名産水なすの浅漬けをゲットできました。

気の置けない友人たちに、朝から浜で鳥見、蟹見していたと話し、以前撮ったスナガニの動画を自慢げに見せたものの、カニは見るものとはやはり理解してもらえなかったようです。

一時期関空の貨物エリアで仕事をしていたという友人によると、スナメリを見たことがあるということでした。ええ塩梅になって泉佐野で空港急行に乗り換え。