スナガニとオグロシギ

昨晩は十五夜、つまり今日は大潮、いつもの干潟へ。

1000系空港急行のボックス席カーテンにイチモンジセセリ。

岸和田駅から見えるぽっこりと台形の山は和泉市父鬼にある経塚山と分かりました。その左手の稜線が岩湧山、右手の稜線が和泉葛城山、台形の経塚山の手前に広がる丘陵が神於山、岸和田の子どもたちには学校の遠足やピクニックでお馴染みの山です。

写真には写っていませんが自分の実家がすぐ近くで、実家の二階から神於山はしょっちゅう眺めていたのに、こんなに特徴のある山容なのに経塚山を見た記憶がありません。駅の高架化で二階建てでは見えなかったの景色が見えるようになったと分かりました。

尾崎の浜に到着、ほぼ快晴で波も穏やか。10分ほど待って揚げてもらった揚げたてのファミからです。

コメツキガニです。甲羅のツヤツヤ感が素敵です。

大きめのカニの死体が仰向けに打ち上げられていたのでひっくり返してみるとやはりガザミでした。岸和田のだんじりがこの週末ですが、泉州ではワタリガニと呼ばれお祭りに欠かせないカニです。

スナガニ

2週間前と同じ場所のスナガニたち。2週間前よりかなり数が増えています。

今日は三脚代わりにシューティンググリップを持ってきました。10cmほどの高さなのでほぼスナガニ視点にはなるはずです。これをさらにiPhoneでリモートで撮ろうと思っていたのですが、出かける前に練習してきたのに上手く接続できなかったので、バリアングルモニタを上に向けシューティンググリップのボタンで操作しました。ちょっと周りがボケ過ぎですが、スナガニの仲間になれた感じがします。

砂浜視点で動画、緑色は浜辺に打ち上げられた海藻です。オートフォーカスがこっちのカニ、向こうのカニと移動してしまうのもご愛嬌ということで。音量を上げると波の音が心地いいです。

黒いのはたぶんまだ若いスナガニかと。腰を下ろしている場所から右側のスナガニたちです。

この子は黒から赤に変わる途中かと。腰をおろしている場所から左側のスナガニたちです。

どアップです。

掘り出した砂が黒く湿っている巣穴の近くでスナガニが砂を搬出するところを狙ってじっと待っていたのですが、全然出てこなくて、隣の巣穴なら出てきた別のスナガニです。

度胸を出して巣穴から離れて駆け出すスナガニです。

もう1枚どアップ。口の周りが金色に見えます。Fedex B777、台北経由シドニー行がテイクオフ。

全部で50匹くらいかな。離れて砂団子を見ると何かメッセージがありそうにも見えます。

黒い甲羅と真っ白なハサミのコントラストがかっこいいハクセンシオマネキです。

ハクセンシオマネキとコメツキガニ。

オグロシギ

ポツンと水辺にチュウシャクシギ?

嘴が微妙に上に反ってるのようにも見えオオソリハシシギ? いや嘴はほぼ真っすぐ、オグロシギです。有明海や船橋三番瀬でチラッと見たことがあるだけでほぼ初見です。

動画で綺麗に撮れました。寄木細工のような繊細な模様の羽、足は細くて長く、全体が華奢で優美です。

単独で南の国へ向かうのでしょうか。せっせと栄養補給を続けています。他に何もない浜辺なので近づきすぎないように気をつけました。

淡々と水辺をつついて浜の向こうへ。そこへ小さめのシギチが3羽。

男里川左岸

オサガニとヤドカリ。

オサガニのアップ。水辺にいーっぱいいました。

男里川左岸河口ハママツナの池です。石積み堤防の隙間にベンケイガニ。

見かけない機体がテイクオフ、鶴丸を付けた日本トランスオーシャン航空B737さくらジンベエです。2014年就航ですが、関空では珍しい。

シーンとした男里川河口、キアシシギたちはもう南の国へ旅立ってしまったようです。

ソリハシシギがいました。

川面に映った自分をみつめるセグロセキレイ。対岸に行ってしまったシギチが見え、とりあえず対岸を撮っておいたらイカルチドリが写ってました。

山の井遺跡

今日は前回男里川のブログで書いた樽井小学校区のみどころをチェックしてみます。

Google Mapをくまなくチェックしていて見つけたかき氷やさん、暑い間土日のみ営業だそうです。

悩んで悩んで塩チョコナッツ、かき氷食べるのはたぶん数十年ぶり、生き返りました。

かき氷やさんから来た方と反対に進み、バンドー化学南海工場の広大な敷地の間を抜けます。湾岸の埋立地じゃないところにこんな大工場があるとは知りませんでした。自動車用伝導ベルト等を製造しているらしい。この辺りの地下水系と工場立地に関連がありそうな気がします。

空港道路を渡った住宅街に八反川、ボラの幼魚がいっぱいいた川の源流のはずです。私有地じゃなさそうなので先へ進んでみると田んぼへ抜けるだけ、普通に農業用水のように見えます。ボラの幼魚の川が八反川なのか依然不明ですが、Wikipediaにあった1985年の航空写真でボラの幼魚の川は、樽井の浜に直接流れ込んでいることが確認できました。現在はりんくう防災拠点グランドになっている辺りです。Google Mapの3Dで排水溝らしき空洞も確認、ボラたちはここから入ってきたようです。

山の井遺跡です。詳しくは写真の碑文を読んでもらうとして、古事記や日本書紀の五瀬命の傷を癒やしたとされる泉のあった樽井の地名の由来となる場所です。

井戸があってポンプを2回上下させてみると生ぬるい水がジャボジャボでてきました。古事記や日本書紀と同じように水がでてくるのはすごいです。

傍らには天台烏薬(てんだいうやく)の木、秦の始皇帝により東の国へ派遣された徐福が探し求めていたとされる不老長寿の薬となる木ですが、たぶん二千数百年前ということを共通項としてここに植えられたものと推測します。

樽井の町中にも水の流れは見えないものの、なぜか水門。やはりこの辺りには地下水のネットワークがあるようです。

泉佐野で空港急行に乗り換え、やはり1000系の空港急行運用が増えているようで嬉しい。

天下茶屋で下りて珉珉でプファー、3年ほど前に改装されたそうですが、味は13年前と変わりません。FCじゃなくて暖簾分けのお店です。

APPENDIX

たまたまニュージーランドのFacebookで4RBBBというタグを付けられた鳥の飛行ルートを追っていました。この4RBBBはgodwit、その日本語がオグロシギです。4RBBBは9月2日にアラスカを出発、なんと9月11日にはニューカレドニア付近まで到達しています。8日間飲まず食わずで1万キロ以上のノンストップフライト、ジェット気流に乗れる訳でもないのに何と平均飛行速度58km/h。

尾崎の浜のオグロシギは4RBBBのようなノンストップフライトではなく途中何箇所か立ち寄っての旅ということのようですが、コハクチョウたちよりよほど長駆の旅であることは間違いないはず。旅の無事を祈らずにはいられません。