伊丹
先週、和歌山県立自然博物館で案内されていた伊丹市昆虫館の「企画展 奇蟲」を訪ねることに決めました。周辺に他に見どころが無いか探していると超大物を発見。伊丹といえば、そう空港です。滑走路の南側、千里川土手へは2回訪ねたことがあるものの、滑走路の北側だと迫力ある離陸シーンが堪能できそうです。午前中は晴れ、午後から曇りの予報なので、先に空港北側へ向かいます。
今日の出発点は難波でも梅田でも天満橋でも天王寺でもなく野田阪神。野田阪神からJR東西線に乗り換えると目的地の北伊丹まで大阪駅乗り換えより90円も安いと分かったためです。
殺風景な千日前線野田阪神からJR海老江駅への連絡通路、点字パネルの途切れた先が海老江駅の改札です。パンでも買っておこうと思っていたのですが野田阪神改札を出たところに小さなファミマがあるだけ、それも行列ができていたのでJR改札へ進みます。
JR東西線を利用するのはたぶんまだ3度目くらい、海老江干潟へは何度も来ているのに海老江駅は全く初めて、野田藤がアピールされていたのはちょっと嬉しい。
たまや食堂
ローソンへ向かっていたのですが、猪名川を渡ってすぐのところにいかにも昭和な感じの食堂、まだ10時を回ったばかりですが営業しているようです。入ってみようかどうしようか迷っていたら、自転車の女性がやってきて公園はあっちですよ、と首からカメラをぶら下げた自分を見て声をかけてくれました。この辺でうろちょろしているカメラマンが少なくないようです。
思い切って食堂のドアを開けてみました。年配女性がひとりで切り盛りしていて、ちょっとメニューが限られるけどラーメンもできると聞いてラーメンを注文。壁に張られたメニューをよく見るとめちゃくちゃ安いので、缶ビールを追加。ジロー系を食べやすくしたような感じです。
話し好きのおばちゃん、先月82歳になったばかりと教えてくれたものの、お世辞抜きで、とてもそのお年には見えません。1歳の頃から伊丹に住んでいて、もう60年近くこのお店を切り盛りしているそうな。50年ほど前、このお店の前を象が行進したのを見たそうです。1970年大阪万博の時の有名なエピソードで、タイからやってきた象たちが神戸港から千里の万博会場まで行進しています。それを生で見たなんてスゴすぎです。
ラーメンとビールでなんと600円。他にも昔の伊丹の話やご自身の身の上ばなしを聞かせてもらいました。ラーメンも美味しかったけど他のものも食べてみたいし、何よりお話がとても楽しく常連になりたくなりました。
表の道路、国道171号は自分も西宮の学校に通っていた頃何度も通った道、ここを象が行進していたシーンを思い浮かべてみます。MBSから当時の動画がアップされていました。
伊丹市のマンホールの蓋はハクチョウ、昆陽池のコブハクチョウと思われます。
ミャクミャクラッピングのJ-AIR E170 JA252J仙台行。今のところ全然興味が沸かない来年の万博ですが、象がやって来るならぜひ行ってみたいと思う。
JA623Jが羽田へ向けテイクオフ。
JAL ERJ-190 JA243Jが青森から到着。おっと、機長さんが自分に向かって手を振ってくれてました。嬉しい。
ANA JA461A Dash8-400熊本行、軽い機体でふわっと離陸、高翼機なので機窓の眺めがたっぷり楽しめます。
ANA B737-800 JA68AN羽田行がテイクオフ。
伊丹市のマンホールの蓋にも描かれているコブハクチョウ。羽を上げたコブハクチョウならではのポーズですが、どう見ても羽が短い。
飛べないように風切羽が切られているようです。それに9年前に来た時には22羽もいたのに今日は2羽だけ。2017年の鳥インフルエンザで大半が死んでしまったそうです(ソース)。感染しなかったコブハクチョウの風切羽を切って保護しているものと思われます。9年前の翼を大きく広げ飛んで行く姿は貴重なシーンになってしまったようです。
コブハクチョウの寿命は野生の場合6〜7年、飼育下では30〜40年だそうです。短い命で自由に大空を飛び回るか、長生きして狭い池でじっとしているか、何かやるせなくなってきました。
午前中は飛行機の迫力に圧倒され、楽しい食堂のおばちゃんにも会えたのでテンションが高かったのですが、午後の昆陽池は期待外れで歩き疲れました。伊丹空港周辺だけで久しぶりに300枚も撮っていたので今日のブログは前後編に分けることになるかもと思っていたのですが、昆陽池では100枚も撮っていませんでした。
昆陽池南側、住友電工伊丹工場前の住友北バス停、舗装の割れ目から黄色い花が元気いっぱい、ユリオブスデージーだと思います。阪急伊丹線で帰ります。駅で伊丹名物こぼれ梅を探してみようと思っていたのですが、すっかり忘れてしまいました。冬季限定だそうで、今探しても見つからなかったかも。