ミユビシギのいない正月

大晦日は毎年孤独のグルメなのですが、今回の沖縄編は話が不自然すぎてイマイチでした。ほぼ一睡もしていないまま4時前に出発。

近所のローソンは元旦休業も、大阪上本町駅地上階改札前の駅ファミが営業していてサンドイッチをゲット。

去年と同じ4:03発の五十鈴川行特急です。

去年と同じく、ビスタカーの後ろに連結された22000系に乗車、4日前に予約した時には1席しか売れていなかった5号車は満席。

5:24 伊勢中川に到着。

中川から津まで伊勢志摩ライナーの特急券を持っていたけど、去年と同様に先発の名古屋行急行に乗車。去年はLCカーだったけど今年はロングシートばかりの6連。急行でも江戸橋までは各駅停車、それでも100km/h超でぶっ飛ばしてました。

伊勢志摩ライナーだと乗れない津新町始発の普通に江戸橋で乗り換え、5:53 白塚駅に到着。伊勢志摩ライナーに乗り換えるより30分も早く着くことができたのは去年の経験のおかげ。

去年と同じく白塚車庫から送り込み回送列車が出場してきました。

白塚駅のトイレはきれいにリニューアルされていました。去年は海とは反対側にあるセブンイレブンまで往復20分も歩いておにぎりとカイロを買いに行ったのですが、今日ま事前にサンドイッチとカイロを買ってきたので、このまま海へ向かいます。

東の空には明けの明星が煌々と輝いています。

ダルマ初日の出

街灯のない真っ暗な道、スマホを懐中電灯にして白塚海岸に出てきました。去年と同じく漁港の北側にしました。

去年より30分も早いせいか、浜にいるのは2、3人だけ。持ってきたカイロの袋を開けます。さほどの寒さではないもののタイツを履いてきたのは正解。

海上を低空飛行の鳥たちです。

左手河芸漁港の灯台を撮ってみると海上に黒い点々、たぶんスズガモたちです。

ウミネコたちに交じって小さい鳥、一瞬ミユビシギかと思いきやユリカモメ。

海上を飛ぶ鳥たちが増えてきました。

浜の真ん中の石積み堤防のスズガモたち、ちょっと近づきすぎて沖へ逃げていきます。

沖にもスズガモがびっしり。

いつの間にか、河芸漁港の南側、豊津浦海岸に人がいっぱい集まってきて焚き火も始まりました。

白塚海岸の南端付近にも人が増え、ど真ん中の石積み堤防付近は自分ひとり。水平線の一点が輝きを増してきました。

2024年の始まりです。

スライム型に膨らんで、半円に変身。

カップ型になって、首がくびれてきました。

ダルマになりました。

頭が離れ上がって行きます。

胴体は沈んで行きました。

スズガモたちです。千羽はいるようです。

自分の立ち位置をちょっと変えると光の中のスズガモが撮れると気づきました。

浜辺には朝日を受けたユリカモメたち。ミユビシギはやってきません。

砂浜に長〜い自分の影、茜色の白塚海岸です。

iPhoneで撮ると全然違った景色です。

芦原海岸

去年はミユビシギにさんざん遊んでもらって河芸漁港の西にある豊津上野駅へ向かったのですが、ミユビシギを求めて河芸漁港の北、芦原海岸へ行ってみます。

長〜く伸びた芦原海岸、自分の影は短くなって原型に近くなりました。

水辺をずっとチェックしながら歩くも何もいません。何気なくふと左手を見るとシロチドリがいっぱい。

なぜか同じ方を向いていると思いきや、よくみると自分みたいなヘンクツが1羽だけ反対を向いてました。

一斉に水辺へ移動、全部で21羽います。ミユビシギのように砂をつっつくことはありません。

波が寄せてくると逃げる回るところはミユビシギに似ています。

一斉に行ってしまいました。

鳥はいない人もいない浜辺を10分も歩いていると人がいた、と思ったら松の木の防風林に鳥たち。

黄色い羽が見えました。カワラヒワです。

しばらく目で追っていると砂浜に降りてきました。

松ぼっくりだけになった松の木に一斉に止まりました。

カワラヒワのなる木です。

この貝殻はハマグリですね。これからハマグリで有名な桑名へ向かうつもりです。

以前にもこの辺りで見た背の高い大きな花がいっぱい咲いてます。アツバキミガヨランという外来種で、海浜植物ということではなく園芸品種として明治時代に渡来したもので、耐塩性が強いため浜辺で生育することが多いそうです。

芦原海岸を1時間も歩いていて、足がつりました。しばし休憩、食べるのを忘れていたサンドイッチをバッグから取り出そうとしたら、バッグの中にポケット瓶を入れてきたのを忘れていました。ちょっと温まります。

これもたぶんハマグリ、二枚貝がそろっていたので中を覗いてみると空っぽでした。

芦原海岸を踏破です。消波ブロックの内側は田中川。

砂浜の内側に広がる千里湿地(田中川干潟)です。鳥の声は聞こえてくるものの何も見つかりません。

以前は湿地の南端から堤防に上がれたのですが工事中で、かなり遠回りしないと堤防の内側に入れなくなってました。

千里駅への道

漸く堤防の内側に入ると可愛いお嬢(ジョウビタキ♀)が待っていてくれました。

電線にカワラヒワがいっぱい。さっき松ぼっくりだけの松に止まっていたグループと思われます。

五線譜上のカワラヒワです。

これまでは芦原湿地から田中川の土手を歩いて千里駅へ行くことができたのですが、かなり遠回りとなり、近鉄の踏切まで行って線路沿いと三角形の二辺を歩きます。

線路脇のフヨウカタバミ、渦巻き状に花を開きます。

フヨウカタバミから目を上げるとご近所のベランダにお嬢。ずいぶんカッコいいところを見せてくれました。

線路のフェンス内側から外へ首を伸ばしたカンギク、お正月の花だそうです。

漸く田中川の鉄橋に辿り着きました。サニーカーと逆光の5200系です。

千里(ちさと)駅にたどり着く直前に小石に躓いたとたん踏切の警報機が鳴り出し、白塚行がやってきて、踏切が鳴りやまないまま乗りたかった四日市行がやってきました。ツイてないです。

時刻表をチェックすると30分待ち、ブラックニッカのポケット瓶をちびちびやって電車を待ちます。千里駅のトイレは昭和のまんまでした。

ホーム上でぼーっと空を見上げていると猛禽が通過、慌ててiPhoneで撮ったのですがたぶんノスリです。

2430系2547の名古屋行普通、これで桑名へ向かいます。映画「日々是好日」の「毎年同じことができるってことが幸せなんだなぁ」という樹木希林さんのセリフを噛み締めたくてやってきて、去年同様にダルマ日の出には感動できたものの、ミユビシギには会えなかったのは何とも残念。

この項続く