ひのとり色のベニカミキリ
今週の朝ドラらんまんのサブタイトルはマルバマンネングサ。曾孫の顔を見たいので長生きさせてくれと医者にせがんでいたのに、発見した万太郎に因みマルバマンネングサがSedum makinoi Maximと命名されたと知り、早う東京へ帰れと言い始めたおばあちゃんの心変わりには涙が止まりませんでした。回想シーンのまだ子役の万太郎と松坂慶子おばあちゃんが見つけたマルバマンネングサの星型の黄色い花、調べてみると生駒にも自生しているようです。
枚岡駅から桜広場
つーことで久々に枚岡公園、坂道を歩くのがキツイので、何と2年ぶりです。駅前のパン屋さんでホットサンドをゲットして出発。坂を下りてきたのは1026を先頭にした普通電車、1020系でも1026以降は1026系だそうです。近鉄の形式分類はチンプンカンプンです。
枚岡公園と住宅街を隔つ石垣のアジサイ、ピンクのは萎れてしまっているものの青いのはまだみずみずしい。
アジサイがツバキのように首から花を落とすとは知りませんでした。すでに茶色くなったのもあるけどまだまだこれからの花も。
その先の萎れて茶色くなってしまったように見えたのは、萎れているのではなくて今が盛りの薄ピンクのカシワバアジサイ。
カタバミとコハコベ。
イソヒヨドリ♀がやってきました。
足元の岩に尻尾の切れたカナヘビ、カナヘビの尻尾の骨には数か所切れ目があって切り離すことができ、50日ほどで再生するそうです。ニホントカゲと違って体に艶がありません。
渓流沿いの崖の狭いスペースにいろんな品種のアジサイ。
ガクアジサイも、たぶん自生です。白い小さな三角はトキワツユクサ、可憐な花ですが生態系被害防止外来種です。
赤い橋が見えてきました。このまま赤い橋への道は坂が急なので、渓流を渡って国道308号経由にします。ウチから小一時間で来れる渓谷です。
国道308号もこの辺りでは200‰以上の勾配です。橋のたもとにヤマクルマバナ。
桜広場にはいつの間にかサルスベリの並木が植えられていました。ホットサンドを取り出すとまだ温かいです。何かが飛んできた、と追いかけると翅の欠けたベニシジミ。
額田山展望台
桜広場までにしておくつもりだったのですが、額田山展望台まで登ってきました。いつのまにかブランコが置かれています。
ネムノキの花の陰から阪神1000系の快速急行、続いてLCカーの区間準急。
かなり靄っているものの大阪城天守閣を確認できました。手前の茶色い高層ビルは東大阪市役所で、お城を探す時の目印になります。
展望台に設置された銅板(たぶん)に刻まれた案内図、あべのハルカスはなくて、東大阪市役所も3階建て、22階建ての市役所ができたのは平成15年なので、それ以前に設置されたものとなります。この案内図を書き換えるのはかなり大変なはず、景色の変化を予測できなかった20年ほど前のお役所仕事を感じさせます。
かなり近くでウグイスが鳴いているのですが、葉が茂って見つけられません。
この先ぬかた園地のあじさい園が見頃を迎えているはずですが、急坂を含め1時間くらいかかるので止めておきます。
展望台下のヤマモモの木、その横に薄紫の花、秋に紫の実をたわわに実らせるムラサキシキブの花と分かりました。
ヤマモモの向こうの木がガサガサ、メジロがいました。
ねこじゃらしのような白い花はオカトラノオ。
さっきからサイレンを響かせていた救急車が200‰の勾配上、赤い橋の横に。女性がストレッチャーに乗せられ担ぎ込まれていました。怪我ではなく、突然体調を崩されたように見受けます。
公園入口の岩の上にはウラギンシジミ。救急車の前には消防車、どうやって引き返すのかと気になって見ていると、消防車はタンクの水を道路脇の溝に排出、2台とも引き返すのではなく、暗峠の方に登って行きました。
コブシの辻
ムラサキシキブの花をアップで。
枚岡公園でお気に入りの場所、コブシの辻です。
赤い翅の虫が頭の上を通り過ぎ、近くの葉っぱの裏に止まりました。
ベニカミキリ、近鉄80000系ひのとりと同じ色です。長いまっ黒なギザギザの触覚もカッコいい。
たぶんオニタビラコです。葉っぱの陰は枯れ葉じゃなくて蛾、コウンモンクチバ、漢字だと小雲紋朽葉。
公園の敷地を出たところの住宅のお庭にホタルブクロ。
萼片が丸まったアジサイ、ウズアジサイだそうです。
ちょこっと長尾渓
重願寺から左に曲がり坂を下りると額田駅ですが、長尾の滝へ向かう右へ曲がってみます。小さな神社やお寺が並ぶちょっとおどろおどろしい感じの道です。渓谷沿いをしばらく行くと渓谷は堰堤になり、道は左手の長い石段に続いているものの、ここで引き返すことにします。後で地図をチェックすると、長尾の滝へはこの道ではなく、重願寺から右へ曲がりすぐに左へ坂道を上りその先を右で、長尾の滝のある天龍院からあじさい園、生駒山上へと抜けられるものの、ハイキングコースとしてもかなりマイナーなルートのようです。
もう帰ることにして戻りかけるとイソヒヨドリ♀、黒いくちばしの中は黄色い、と気づきました。
おっと、くりくりおめめのかわいいやつ、コサメビタキです。この時期大阪城は鳥枯れですが、ここ生駒や北摂の山中で子育てしているものと思われます。
パステルカラーのアジサイとディープパープルやディープブルーのアジサイ。
青いガクアジサイと薄紫のガクアジサイ、葉っぱに花粉を散らしています。アジサイの季節もそろそろ終盤のようです。
額田駅に到着。ちょっと前まで不規則な運転間隔だったのが、この春のダイヤ改正でほぼきれいな10分間隔となり便利になってます。
牧野博士キブンでマルバマンネングサの星型の黄色い花をずっと探していたけど見つからず、花期は5月とあとで気づきました。マルバマンネングサは見つからなかったけど、色んな草花、それにベニカミキリやコサメビタキにも会えて大満足も汗だくです。
布施で途中下車して、角打ちでプファー、すーっと汗が引きました。とても居心地のいい創業大正12年のお店です。