雪の鴨川

10年にいちどの寒波、京都や姫路、さらには和歌山まで大雪で高野線が動いていても南海本線が運転見合わせだったそうな。JR京都線で閉じ込められた人たちはなんともお気の毒。阪急だったら同じような長時間閉じ込めが起こったかと考えると、関西私鉄とは違ってJR西日本にはまだ重要な何かが欠けているように感じた次第。

大阪市内はチラチラしただけ。雨雲レーダーでもなぜか大阪市だけ雪雲がブロックされていました。雪が降るとじっとしていられない自分、今日の予報では午後からお日さまマークが並んでいたので急遽祇園祭後祭曳き初め以来の午後から臨時休業ということにして京都へ向かいました。9年も前、朝の雪を見て金閣寺へ駆けつけたのがこのブログです。この時、金閣寺境内ですってんころりん、イタリア人の兄ちゃんに助けてもらって、Are you okay? に、No problemと答えたものの、肘や膝をしこたま打ってかなり痛かったのを思い出しました。

京阪特急は10分強の遅れ、券売機は運行状況と連動しておらず、アテンダントさんに空いてますかと聞いてチケットゲット、プレミアムカーでマックカフェ開店です。セットは臭いの少ないナゲットにしておいたものの、阪神百貨店恒例の催事で駅弁買ってくればよかったと気づいたのは乗車後。

大阪市域を抜けたとたん寝屋川あたりでチラチラ、枚方では家並みの屋根に雪、木津川橋梁付近の田んぼは真っ白。改造車なのにプレミアムカーの静粛性の高さ、空調の快適さに改めてビックリ。

通常なら準急の特急退避は枚方市と丹波橋のところ、樟葉と龍谷大前深草に変わってました。丹波橋到着直前、清水五条へはこのまま乗車して七条で乗り換え、墨染から東福寺までの各駅へは当駅で下車して申し訳ありませんが後からくる準急にお乗り換えとの車内放送でした。

JR奈良線の線路は真っ白、この時はまだ運行再開されていなかった模様。

出町柳周辺

13分遅れで出町柳に到着。

高野川に架かる河合橋の歩道は完全に雪国の道になってました。

鴨川デルタです。右が高野川、左が鴨川(賀茂川)。平日昼間ですが雪遊びする人たちが少なくないです。

鴨川左岸を少しさかのぼってみます。日が差してくるとポカポカ、春スキーのゲレンデのような心地よさ。

ヒドリガモがプカプカ。

ヌートリアが出てきて中洲へ渡って行きました。

川面が氷結しています。土手で作っているのは雪だるまじゃなくてかまくらです。雪の量が十分で雪の質がよくないとできないはず。

2週間前と同じくカワアイサ♀。

足ひれが面白い形の波紋を描いています。狭くなった川面に美しいカワアイサの波紋。

もう1羽別のカワアイサ♀、白い♂は不在でした。大きな魚をゲット。

カワセミ君登場。写真では表現できていませんが、真っ白な雪面に暖かい光を受けた鮮やかなコバルトブルーとオレンジが目に焼き付いています。

雪の上をハクセキレイ。汚れていた靴がすっかりきれいになってました。

イソシギです。

セグロセキレイです。上空にはトンビが多数、出町柳っぽい景色です。

さっきより曇ってきて柊野方面の視界が効かなくなってました。三段重ねの雪だるまはトトロでしょうか。

大文字山です。高野川の方も宝ヶ池より奥は視界が効かなくなってます。

八瀬

鞍馬まで行くと日が暮れてしまいそうなので八瀬へ行ってみることにします。

出町柳を発車、緑色のデオ731です。修学院に到着、デト1001の屋根に雪が薄っすら。

宝ヶ池駅は雪原になってました。赤い電車はデオ722。

三宅八幡の先の直線区間、正面に比叡山です。八瀬比叡山口駅のドーム屋根が見えてきました。

八瀬比叡山口に到着。あぢゃー、駅前の木造橋は通行止め、川面を覗いてみたものの期待していたカワガラスの姿は無し。

木に止まったのはアカハラ。積雪は20cmくらいです。

楕円リングを傾け、ひえいが入線してきました。

川面をもう一度チェック、やはり何もいません。ひえいの車内です。

発車を待っていると急に激しい雪が。

ひえいの後部展望、さっきから30分も経っていないのに比叡山は全く見えなくなってます。

デオ722とすれ違い、宝ヶ池駅も激しい雪。

修学院車庫ではまだかなり降っていたものの、茶山あたりで小振りに。

出町柳に戻ってきました。高野川に出ると青空が広がっているものの、土手の道は雪が解けて水たまりが広がっていて歩くのはやめました。

下鴨神社

まだ帰るにはちょっともったいないので下鴨神社を訪ねてみます。河合橋でつるりんと滑ったものの通りがかった女性に支えてもらい難を逃れました。

糺の森を歩きます。東側を流れる小川は泉川。

泉川にマガモ、サザンカが雪まみれ。

さすがに人が少ない下鴨神社です。この時は晴れてましたが雪は降ったり止んだり。

糺の森じゃなくて高野川右岸の土手から戻ると、凍った川面にイソシギ。

オナガガモとマガモ。

ツルンツルンの道を歩き回って店を探す気にはなれず帰ります。

天満橋の鳥せいでかす汁、伏見の蔵元「神聖」の直営で甘みを感じるまろやかな酒粕、温まりました。

八軒家浜の夜景。自然と歴史いっぱいの京都に住んでみたいと思うものの、京都も神戸も簡単に行ける大阪はやっぱ便利やなとも。