6年前のブログを書き直してみた

上賀茂神社前のバス停で6年前に上賀茂神社を訪ねていたことを思い出しました。この日のブログは前半後半に分けているものの自分の最近のブログと較べるとずいぶんあっさりしています。この日の写真アーカイブをチェックすると、今ではちょっと真似できないくらい精力的に1日で色々廻っていたのに全然伝わっていないので、アップしていなかった写真で書き直してみました。

草内

まずは近鉄京都線興戸駅が最寄りの京田辺市草内地区へ。

住宅地から抜けたところの畑でコヨシキリに会った後、ため池でカイツブリ。口いっぱいに水草を咥えて水中から出てきました。

翅の欠けが目立つもののサトキマダラヒカゲ、里にいる黄いろい斑の日陰の蝶という意味です。

今はなき12200系スナックカー4連が快走。

飛行中のアマサギと田植え前の田んぼのコチドリ。カメラは先代のFujifilm S1、いわゆるネオ一眼です。飛んでるところとかはからきし苦手ですが、遠くの鳥を撮るのはとても得意なカメラでした。

このハンサムなアオアシシギは記憶に強く残っています。

やせっぽちのモズです。たぶん草内だけで5kmくらい歩いて十分な鳥果があったのに、この日はここから近鉄京都線で京都に向かっています。写真は残っていませんが新田辺で国際会館行急行に乗り換えたはず。

大田の小径

北大路でバスに乗り換えたかと。

ランチの写真がありました。iPhone6のGPS記録とキムチの小皿から餃子の王将御薗橋店の「御薗橋セット」と分かりました。やせっぽちのモズの写真を撮ってから1時間47分経っていてもう午後2時です。

上賀茂神社の末社、大田神社の裏に伸びる大田の小道です。歩きやすい散策路かと思いきや、ちょっとした山道で結構キツかった記憶があります。

大田の小道のピーク、神坂山161mからの眺め、正面の森は府立植物園、その先の斜めの木立は鴨川です。

北側の樹間に見えるのは京都ゴルフ倶楽部の小池、後述の明神川に流れているようで、元からあった池を生かしてゴルフ場が設計されていると思われます。終戦直後GHQにより計画され、上賀茂神社の大反対を受けるなど紆余曲折を経て完成した戦後初の新築ゴルフ場だそうです。

大田の小道東側の岡本口を出て、神坂山麓のいかにも京都な竹林の道を抜けカキツバタで知られる大田の沢へ。

カキツバタに止まっているのはてっきりムギワラトンボ(シオカラトンボ♀)とばかり思い込んで6年前のブログでは見逃していたのですが、お腹が艷やかな金色に輝いてます。前後の翅はそれぞれ4つの縁紋があり、背中やお腹がビッシリ細かい毛で覆われてます。ヨツボシトンボです。

西日本では生息域が限られるそうですが、ググってみると同じ場所のヨツボシトンボが少なからずアップされていて、ここが限られた生息域のひとつのようです。ググってでてくるヨツボシトンボはこんなに金ピカではなく、体毛に反射した光の加減かも知れませんが、金色のヨツボシトンボと薄紫のカキツバタのコントラストを見てもらいたくてブログを書き直したくなった次第です。

綺麗な水が流れる上賀茂本通、川の名は明神川と分かりました。マップを見ると明神川は300mほどで途切れていてその先700mほどのところに深泥池があります。マップで見る限り水が流れ出す川がない深泥池と暗渠でつながっているような気がします。

上賀茂神社境内を流れる川も明神川で、御手洗(みたらし)川という別名がついて鴨川から分かれていて、その取水口が柊野からの帰り道、ワンドのような池を撮った対岸にしっかり写っていました。この明神川(御手洗川)は御物忌(おものい)川と合流し、楢の小川と名を変え、上賀茂本通沿いの明神川と合流してを分岐して、御薗橋の少し下流で鴨川に戻ります。かなりややこしいのですが、このややこしさをできるだけ正確に理解することが面白く感じられます。(2022/9/25訂正)

上賀茂神社をぐるっと廻って楢の小川沿いを歩いたり、白馬を見た記憶もあるのですが、写真がありません。この日は葵祭の前日だったのにそれらしい雰囲気は何も感じられませんでした。上賀茂本通沿いの明神川対岸の土塀は社家の邸宅、明神川の水が邸内に引き込まれた庭園が公開されている社家もあるらしく訪ねてみたかった場所です。明神川の奥に見える朱色の垣は上賀茂神社の末社のひとつ、藤木社の樹齢500年のクスノキ。行ってみたい場所、再訪したい場所が芋づる式に出てくる京都です。

柴島干潟

上賀茂でも5km以上歩いているはずですが、6年前の自分は「鳥足りないので柴島へ」と書いてます。今の自分にはちょっと真似ができません。

もう5時を廻ってます。偉そうにこちらを見下ろしている長良橋のハッカチョウにあいさつして柴島干潟、ハマシギたちです。以前はなんだハマシギか、だったのですが、最近会う機会が減った気がします。

しっかりコアジサシも撮れていたのに6年前のブログではボツ扱い。男里川河口でも香櫨園浜でもコアジサシに会える機会がぐっと少なくなった気がしています。夢洲のコアジサシ営巣地はなんとしても大切にしてほしい。

JR上淀川橋梁の下を藪こぎしてたどり着いた干潟で夕日を浴びたイソシギ、姫路行新快速の車窓からもよく見える場所です。

頭がグレイの夏羽のモズ。草むらのなかのヒルザキツキミソウ。

阪神高速淀川左岸線の工事で毛馬より下流の淀川左岸河川敷のほとんどが立ち入り禁止になり、右岸も藪こぎが鬱陶しいのですっかり淀川から足が遠のいています。