恵美須町運用のモ161

南海アプリをチェックすると我孫子道に赤アイコン(モ161形)。阪堺電車の全運用をアップしてくれているサイトをみつけ、7:58発は「q運用」で天王寺駅前まで一往復した後は夕方まで恵美須町往復運用と分かりました。自分がモ161形を追っかけ始めたころは12分ヘッドだった「恵比寿町線」が、12分-24分-24分に減便され、いつの間にか24分ヘッドにさらに減便されていて、q運用の恵美須町発は9:28、10:40、11:52、13:04…と72分毎です。

北天下茶屋で恵美須町行を撮り鉄して、折返しの我孫子道行きで乗り鉄、と思いつき堺筋線で天下茶屋へ。

かなり久しぶりの天下茶屋駅、西口にとても天下茶屋とは思えないおしゃれなショッピングモールができていました。デイリーカナートイズミヤです。エイチ・ツー・オー・リテイリングに経営統合後もイズミヤの本社ビルは花園町にあり、自分が何度も商談におじゃました時のまま、天下茶屋は完全な地元商圏です。

東口から天下茶屋駅を撮ってみるとiPhone12の超広角でも入り切りませんでした。

珉珉が建て替えられていました(12年前の珉珉)。天下茶屋駅前商店街も少し賑やかになったような気がします。

赤アイコンがやって来るまで20分ほどあるので商店街のうどんやさんでブランチ、大きな釜で茹でた肉うどんがなかなか美味。坂出とはあるものの、讃岐うどんではなく関西風の柔らかいうどんです。

北天下茶屋

駅前商店街を抜けた先の商店街は薄暗いまま。こんな感じで下町風情の阪堺電車を撮るはずだったのが、踏切の西南角が更地になっていてびっくり。

踏切にペンペン草じゃなくて、ムラサキケマンかと。やってきた赤アイコンは今日もモ161号。

27枚も連写して、辺りにバシャバシャ音を響かせ、近くにいた女性から連写ですね、と声を掛けられてしまいました。やはり更地になった背景がスースーする感じです。

今や撮影名所になった踏切ですが、子供の頃母の実家へ向かう途にあり、自分を阪堺電車フェチに育ててくれた踏切でもあります。

松田町を発車して今池への勾配へ向かって行きます。モ161が折り返してくるまで15分ほどあるので、北天下茶屋駅に隣接したコーヒールンバに入ります。コーヒーだけでもサンドイッチやトーストのセットでも同じ値段なのでうどんを食べたばかりですがタマゴドッグのセットにしました。店内にさっき声をかけてくれた女性がいて、いい写真撮れましたかと聞かれ、ニッコリ。

コーヒールンバって往年のスタンダードナンバーだと今更ながら気が付きました。昔アラブの偉いお坊さんが♪(井上陽水版)。

南海ホークスの伝統

戻ってきたモ161に乗車。車窓に見える野球少年たちのユニフォームはどう見ても南海ホークス、調べてみるとあべのベアーズで、他にライオンズカラーの西成ホークスというチームもあると分かりました。

自分も南海ホークス子供会のメンバーでした。ホークース、ホークース、なんかいホークスー♪、動画の1:08辺りのスコアボードは大阪球場ではなく1964年日本シリーズ第7戦後楽園球場です。動画後半は選手兼任の野村監督時代、江本、門田、どかべん、それにあぶさんまで登場、涙が出てきました。南海ホークスの伝統が今も阿倍野や西成の子どもたちに受け継がれているのは何とも嬉しい。

赤アイコンのモ161形、ワンステップも30cm以上ありそうです。ちょうど歩行補助車のおばあさんが乗ってきました。家族の人が一緒だったので難なく乗車できたものの一人だと介助は欠かせないですが、車内にはいつでも手伝どてあげるでぇ、という雰囲気があります。ただ降りるときは十分注意しないと自分でも足に衝撃を感じる高さです。

前回気になった穴から伸びたワイヤーは運転台上のベルにつながっているのが確認できました。でも客室内では反対側の運転台につながっているだけです。後ろの運転台のベルをチンチンと鳴らすためのワイヤーなのか、まだ疑問は残ります。

大和川左岸

我孫子道で浜寺行の堺トラムに乗り換え、側線に入ったモ161を見送ります。一駅だけ乗って大和川で下車。

ユリカモメ1羽が出迎えてくれました。堺トラム羊羹が橋を渡ります。

大和川左岸を遡ります。30000系上りこうや号が通過。看板のあるところから広い河原に出ます。

泉北高速3000系が通過。時々ピチッ、ピチッと何かが弾けるような音が聞こえてきます。何もないような河原ですが、自分には見えない何かがいるようです。

6000系が通過、鉄橋の川上の方が微妙に順光です。

今日はコガモが多数、川の中を覗くとコガモたちが食べる藻は十分繁茂しているようですが、全く魚影は見あたりません。動物食のカワセミとかはたぶん来ないはず、やはり、生態系としては淀川の方が面白い。

30000系こうや号が難波から戻ってきました。車窓に見える乗客は僅か。

泉北高速3000系も戻ってきました。モズ♀です。

ユリカモメたちをバックに堺トラム。川面にはセグロカモメ。

通天閣

 

南海アプリをチェックすると赤アイコンが消えていました。ひょっとしてと我孫子道へ向かうと、やはり折返し側線にいたモ161に乗り換えて東粉浜で下車。

通天閣をバックにモ161、上町線では撮れないシーンです。この付近の架線は道路両側の電柱を利用した簡易な直接吊架式。

ハルカスをバックに天神ノ森駅に停車中のモ161が、上町線とは逆に高野線の下をパンタを思いっきり下げてくぐります。高架の向こう側にプラットフォームらしきがあるのは戦時中に廃止された宮ノ下駅跡です。

パンタが元に戻ります。前から気になっていたのですが、昭和40年代の復刻塗装のはずのモ161の緑色の明度(彩度かも)が高すぎるように思います。「南海太郎」さんが復活させてくれた旧南海色のモ162とモ163が自分としては阪堺電車本来の色です。

最後にもう1箇所撮り鉄、通天閣に上ってみます。600円か700円だったはずが900円になっていてびっくり。それに恵美須町駅が移転して、阪堺電車の見える範囲がずいぶん限られてしまっていました。

高野線の6300系6連が見えます。めでたい電車8連全体も撮れなかったかと。

フラミンゴとキリンはよく見えます。

阪堺電車はビル影に隠れせいぜいこの程度でがっかり。

ハルカスから通天閣はよく探さないと見つからないのですが、通天閣からハルカスは美しい。

新世界のやまと屋さんでちょっと一杯。芽ネギ、数の子、とり貝、と好きなものを一貫ずつ、分厚いとり貝が美味かった。