阪堺電車 恵美須町-住吉
3月1日から堺トラムが天王寺に乗り入れる一方、恵美須町-住吉間が大幅減便、その前日、写真を撮りに行ってきました。
まずは腹ごしらえ、帝塚山三丁目から万代池の向こう側あべの筋にある「さん天」、ファミレス「さと」の系列です。
写真は海老と鶏の天丼480円、鶏肉も味が濃くて柔らかい肉を使ってました。ちなみに特上海老天丼は丼に入りきらない穴子もついて680円、ベーシックな海老天丼はなんと380円!
自分は胃酸過多で油の悪い天ぷらを食べるとひどいムネヤケになるのですが、ここのはいい油を使っているようです。甘めのタレも自分の好み、阪堺電車乗り鉄、撮り鉄の際にはオススメ!
大和川でお昼寝中のカモメ君たちにあいさつして、あびこ道の車庫をチェック。
モ161が「試運転」の方向幕を出してスタンバイしていました。翌日のイベント絡みかと思われますが詳細は不明。
モ168が恵美須町-あびこ道の運用に入っていて折り返しです。モ164とモ170も揃ってなかなかいい眺めです。
明日から極端に運行本数が減って平日朝5本、休日朝4本だけになってしまう住吉公園駅です。宝くじ売場と立ち呑み屋、串揚げ屋さんが入っています。数十メートルのところに住吉鳥居前電停があるので、大きな不便はありませんが、この趣きのある駅舎が使われないのは寂しいです。
南海本線が高架化される前、住吉大社駅(当時は住吉公園駅)は、この阪堺電車(当時は南海上町線)住吉公園と真横に並んでいて、本線の急行電車から小さな電車を眺めるのが楽しみでした。
広い空間が広がる塚西電停付近です。架線の張り方が同じ併用軌道区間でも上町線と較べてかなりアンチョコな感じです。
東玉出付近、ハルカスを背景に高野線のガードをくぐって住吉へ向かうモ168。
聖天坂から、かつて南海天王寺支線を跨いでいた築堤上の今池まで長い直線区間になります。
角に駄菓子屋さんのある北天下茶屋の小さな踏切、阪堺電車の写真でよく登場する場所です。
下りホームにある純喫茶「ルンバ」で一休み、美味しいコーヒーをいただいているとリリー・マルレーンがかかってました。阪堺電車のガッタンギーヤー音にぴったりです。
北天下茶屋、実はここ、自分にとって阪堺電車マニアになる原点です。
母の実家が北天下茶屋と松虫の中間の坂の途中にありました。南海本線の天下茶屋駅からはこの踏切を通って行きます。それほど乗った記憶はないのですが、小さなチンチン電車が気になってしょうがありませんでした。当時はクリームとグリーンに塗り分けられた大型車の他に、ニス塗りの窓にダークグリーン一色の小型車モ205形が走っていて一番のお気に入りでした。
今、大型車のモ162が当時の205形と同じ色で走っているのは嬉しい限りです。ただとても残念なことに堺トラムの増備により、もう1両のダークグリーンモ163が廃車、今は引き取り手を待って、あびこ道の車庫の一番奥で佇んでいます。広電あたりで引き取って整備してくれないかなぁ。
モ163が元気で活躍していた頃の写真です。
松虫で未完成のハルカスを背景に専用軌道に入ってくるところ、去年の正月輸送で住吉公園に入線するところ、それと去年の路面電車まつりでのモ163です。
恵美須町-住吉間も無くなってしまうわけでなく、1時間に5本、12分間隔が、1時間に3本、但し20分間隔じゃなくて、12-24-24分間隔になってしまいます。大都市の交通機関としては既に役割を終えたような感じですが、残ってくれただけでもありがたいのかも知れません。
この日ありがたかったのはモ168がバッチリモデルになってくれたこと、このブルー、とても沿線風景に映えます。
この区間でモ161形に出会えるチャンスもグッと少なくなりますが、北天下茶屋でのんびりコーヒー飲むだけでもまた訪ねる価値はあると思います。