大原野フジバカマ園
フジバカマの季節、一昨年訪ねた山の上から麓に移転しているはずの大原野のフジバカマ園を再訪することにしました。きょうとーおおはらさんぜんいん、の大原じゃなくて、洛西の大原野です。
阪急京都線は9時まで特急はなく快速急行。特急と違い西院と大宮に停車も、今日は桂で下りるので、特急と変わらないことになります。
結局先頭車カブリツキ席に着席、運転士さんがバッグを前面右側窓前に置いたものの、近鉄や南海の運転士さんのバッグよりずっと小さくて、それも隅っこに立ててくれたのでOKです。でも前面窓がかなり汚れていて、5300系の写真はPhotoshopでかなり掃除しています。
一昨年は洛西口からレンタサイクルだったのですが、今日は桂で借りることにします。桂駅から大原野への道もやはり坂道の連続、電チャリ必須です。
ドライブスルーのクルマが行列している国道9号のマックで朝食、久々にグリドル。ドリンクはたぶん原価率が一番高いと思われるミルクです。
エネルギー充填完了、洛西ニュータウンの坂道を上り下りしているウチ、漸く大原野の景色が広がってきました。
フジバカマ園
広がる田園の隅っこ、この先は山道となるギリギリの場所に移転してきたフジバカマ園がありました。昨年訪ねた摩耶山天上寺とフジバカマの密度が全然違っていてビックリ。
アサギマダラです。まとまった数がいそうですが、フジバカマが密集していてよく分かりません。
iPhoneでも十分OK。自分的にはマジックで翅にマーキングするのはいかがなものか、と思っています。
脇に水の流れが作られていて、スイレンと同じ抽水植物っぽい分厚い葉っぱ、ツヤツヤした紫の花、ミズアオイです。
ツマグロヒョウモンもせっせと吸蜜。アサギマダラはなぜか下の方の花ばかりに止まります。
ようやく上の方の花にも止まってくれました。
飛んでるところはボケてますが、フジバカマが主役だとしたらこれもいいかも。
やはり上の方より足元の花の方が落ち着くようです。足元に2頭並び。花に鼻を近づけて香りを嗅いでいると、わずかなこの香りがいいんでしょうね、と上品なおじいさんから声を掛けられました。
旅するアサギマダラたちがフジバカマ園の山の上から里へ移転したことをどうして知っているのか不思議でなりません。このわずかな香りを遠くからアサギマダラたちが嗅ぎつけるためにたくさんびっしり植えたということなのかな。
ミドリヒョウモンとキタテハ、アサギマダラもタテハチョウ科、タテハチョウ科の蝶たち全般的にフジバカマがお好きなようです。
募金箱にコインを落としたら、管理しているボランティアの人が気付いてくれました。以前の場所よりずいぶん便利になりましたね、とお声がけ。来てくれる人も随分増えたそうです。
大原野神社
ほど近い大原野神社へ行ってみます。前を歩いているのはどうやらキツネのよう、分かりにくいのでトリミングしたのを並べておきます。
向かった方を追いかけてみるとまだいました。キツネのイメージの太いしっぽじゃなくて細いしっぽ、夏毛のしっぽは細いそうです。それにキツネ色というよりちょっと黒っぽいですが、ホンドキツネで間違いないかと。
コスモス畑がところどころに広がってます。
大原野神社です。奈良春日大社から勧進を受け京春日と呼ばれる古社、紫式部がこよなく愛した社だそうで、源氏物語第二十九帖行幸に冷泉天皇の大原野神社への行幸の様子が描かれています。
青空文庫で与謝野晶子現代訳をちょっと読んでみたのですが、いきなり源氏物語途中からだと全く頭に入ってきませんでした。
参道右手に何かが見つかりそうな池は鯉沢の池、猿沢の池をまねて作られたそうです。スイレンの葉っぱにヌマガエル発見、まだしっぽが残ってます。
ヌマガエルが3匹います。探してみてね。
鯉沢の池の中の島へ。ここにもヌマガエル。リスアカネが止まってくれました。
何かがブーンと飛んできてスイレンに下りてきました。なんとカマキリ、すごくフレッシュ感が漂ってます。まだ脱皮して間もないようです。
大原野神社本殿です。狛犬ならぬ狛鹿が鎮座しています。ちょうど京都成章高校ラグビー部の必勝祈願が行われていました。
鯉沢の池をもう少し歩いてみます。少しだけ紅葉が始まってました。
おっと、ハンミョウ君登場。しばらく見てるとかなりの高速で飛んで行くものの、また戻ってきてくれます。
地面じゃないところにいるハンミョウを初めて見ました。
ヌマガエル君が見送ってくれます。
境内に土俵、調べてみると毎年9月に神相撲という神事が行われるそうですが、必ず引き分けになる決まりだそうです。
洛西ニュータウン
フジバカマ園に戻ってきました。
さっき撮ったのとまとめてBGMを入れてみました。
コスモス畑のナミアゲハ、近くにあったひまわり畑はなくなってました。
電線にセグロセキレイ、今日の鳥はこれだけ。ところどころまだ綺麗なヒガンバナも。
色んな色のセンニチコウ。コスモスの向こうに広がる西山山地に囲まれた大原野です。
綺麗に色づいたコキア、手前のヒャクニチソウにツマグロヒョウモン。
ウラギンシジミはこのごろ内側のオレンジ色を殆ど見せてくれません。
京阪京都交通、ヤサカバス、阪急バス、京都市バスとバス停が4つも並んでます。京都駅、四条烏丸、阪急桂駅、JR桂川駅、向日町駅、と行先はさまざま、運営会社が4社もあるので、一覧できる路線図も見つかりません。ここから帰るにはやってきたバスに乗ればいいものの、来る時にはどの駅から来るべきかはかなり分かりにくいです。どうやら桂駅からの京都市バスが最も本数が多そうです。
道を間違って小畑川中央公園に入ってしまいました。キバナコスモスが美しく少しだけフジバカマもあり、キタテハがいました。
整備されていない交通ネットワーク、高齢化と人口減少等々、典型的なニュータウンの問題を抱え込んでいるものの、居心地のいい里山の自然が隣接、平安時代からの歴史も数多く残る洛西ニュータウンですが、自分的にはやはり坂道が多すぎて住むにはパスかな。
桂橋へ出て撮り鉄、左手に桂離宮があります。阪急桂川橋梁間近でもうワンカット。
桂から梅田行特急に乗ると多分混んでるので、河原町へ出て京阪で帰ることにします。阪急でも京阪プレミアムカーのような車両導入の計画があるようですが、間違いなく需要はあると思います。
木屋町を少し歩いて三条大橋近くの珉珉に入りプファー、これができない緊急事態宣言は辛かった。
鴨川をダース・ベイダーとストーム・トルーパーが警ら中、右端のカップルが全然動じないのは何か京都らしくもあります。
帰宅後、夜中のセブンイレブンからの帰り道、ウチのすぐ近くで目の前をイタチが走り抜けました。ホンドギツネに続いて久々のイタチ君が一日を締めくくってくれました。