男里川河口は今日も大賑わい
たぶん今日の大潮が春のシギチの渡りの今季ラストチャンス、男里川河口へダッシュ。
サザンの自由席に乗ると、いつもと違ってえらい混みよう、関空へ向かうインバウンドさんたちじゃなくて、日本人の若い人ばかり、ほとんどが女性です。それになぜかバックパック背負っていたり、カジュアルでアウトドアっぽい出で立ち、京セラドームや大阪城ホールのライブイベントで見かける人たちとかとも違ってます。堺でその全員が下車、下りホームは人でびっしりになってました。
検索してみると、METROCKという野外フェスが、大和川河口に造成された公園で昨日今日と開催されていると分かりました。4万人規模のビッグイベントのようです。出演アーティストを見ると自分の知っているのはあいみょんだけ、今やロックやポップスは何も分からないのですが、かくゆう自分も軽音出身、それも南海沿線だったので、その当時にこんな野外フェスが堺であったら絶対行っていたはず。
今日は尾崎からアプローチ、尾崎の浜の堤防の内側に団塊風の百人近いグループがしきりに団地裏の狭い公園の植物を観察しています。どうやら海浜植物の観察会のようです。駆け足で団塊さんたちを追い越して浜へ出るとハマヒルガオが盛りを迎えていました。
干潮のピークまで2時間くらいあるもののもうかなり干上がっています。浜には既に子どもたちも多くいる別のグループがいて、こちらは小動物の観察会のようです。同じ場所でも観察対象によって世代が大きく異なっています。
テトラポッドに大型カモメ、脚と嘴がピンク、背中は茶色い斑点、第1回冬羽のシロカモメかと。成鳥になるまで何度も換羽する大型カモメの判別はとても難しいです。
シロチドリ、もふもふです。
だるまさんがころんだ
テトラポッドにキアシシギ。いつものように、だるまさんがころんだ方式で少しずつ近づいてみます。驚かせない限りある程度近づいても逃げないので、シギチ鳥見には極めて有効な方法だと思います。要は鷺とりと同じ要領です。
全部で4羽います。
なかよしの2羽。
キアシ君、カニゲット。砂の上に何やら細い線がいっぱい描かれています。ウミニナが貝殻を引きずって歩いた跡かと。
男里川左岸河口の根元あたりに群生している海浜植物の名前がようやく分かりました、ハママツナです。その地面にハクセンシオマネキ、左岸でハクセンシオマネキを見たのは初めて。
石積みの堤防に腰を下ろして一休みしていると海藻の草原にキアシシギ。バタバタバタと堤防外側にもキアシシギが着陸。
さっきまで南から着陸していたのに、南へ離陸に変わりました。風向きが変わったようですが、微風です。久々にボラのジャンプ撮影成功。
左岸河口先端にシロチドリ、おでこが黒いのが♂、ちょっと優しげな表情は♀です。
空飛ぶクジラ
Thai AirのA380がタキシング、A滑走路北端で旋回。
真正面を向いた瞬間をパチリ。滑走開始、B737がボンバル機くらいに見えます。
A330-300はB737くらいに見えます。前輪が浮かびテイクオフ!
南向きの離陸シーンはやはり迫力あります。空飛ぶウミガメというよりも空飛ぶシロナガスクジラの方が適切かと。拡大すると手前にコアジサシが写ってます。
うっすら見える明石海峡大橋の手前にもコアジサシ。
海藻の草原にキョウジョシギが10羽くらい下り立ちました。いつもながらアクションが地味です。
チュウシャクシギとアカエイ
右岸先端と繋がりかけた左岸先端にチュウシャクシギが1羽。外側の浅瀬にボラのヒレが見えます。
右岸に向かって渡り始めました。カニをゲット。
再びカニをゲット、左岸から右岸へ歩いて渡れそうですが、餌場を荒らすことになりそうな気がして止しておきます。
その上をチュウシャクシギが2羽。撮った時の感触以上にくっきり写っていました。沖に貨物船が多数避泊しています。大阪湾は凪いでいるものの、寒冷前線が伸びていて太平洋は荒れているようです。
左岸へ渡ったチュウシャク君はまだお食事中。せき止められた河口にアカエイ発見!ひし形の1辺が20cmくらいと小さいものの、水族館以外で泳いでるエイを見たのは初めて。
いつもとは逆に右岸を撮って、河口から川上も撮っておきます。左岸でハクセンシオマネキにも会えたので、樽井じゃなくて尾崎へ戻ることにします。
コメツキガニ
テトラポッドのキアシ君、こんなに首を伸ばせるとは知りませんでした。カニゲットして嬉しそうな表情です。
旅鳥のキアシシギと留鳥のシロチドリが仲よさげです。
巣穴を中心に砂団子が広がっています。暫く様子を伺ってみたものスナガニは出てきませんでした。テトラポッドにはイソヒヨ君。
スナガニは出てこないもののコメツキガニが出てきました。体長約1cm。
巣穴もスナガニよりずっと小さく、巣穴の周りばら撒かれた砂団子も少ないです。死んでるのかと思うくらいじっとしているのですが、動き出すとものすごい速さです。
お腹はうっすらピンクも、背中は完璧な保護色。
がに股のシロっち、イソっちも浜に下りてきました。
ブイの上のコアジサシ
日差しが無くなってしまったので帰ります。石段の堤防で一服していたらキアシ君があいさつに来てくれました。シベリアへの旅、気をつけてね。
眼の前のブイにコアジサシが止まってました。
100m以上先ですが、T字形に並んだブイのひとつずつにコアジサシとウミネコの幼鳥が並んでます。その上をチュウシャクシギ。
ボール形は1羽しか止まれないものの、樽形のブイはコアジサシ同士やウミネコと仲良くシェア。
関空をバックにコアジサシ。
前回尾崎から難波まで座れなかったので今日は指定席で。名鉄のミューチケットより150円高いです。