コハクチョウとC56

SL北びわこ号今年最初の運転日、それにコハクチョウたちの北帰行も始まっているらしい。終夜運転の元旦のように8時前に着くことはできないものの、とにもかくにも始発の快速電車で河毛駅、レンタサイクル借りて一目散に早崎ビオトープへ。

広大な田園地帯に点在する集落の中、キジが2羽、ケーンと鳴きながら2階建て家屋の上を飛んで行ったのに唖然。キジは滑空程度にしか飛べないはずですが、地上から5mくらい上がってました。もちろん写真はありません。

コハクチョウたちの朝

早崎近くの空に4羽のコハクチョウ。旋回してきたので北帰行じゃなくて餌場への移動のようです。

北から3番目の池にまだ50羽くらいいます。いつも同じアングルなので湖岸道路側に回ってみましょう。

当然逆光ですが、伊吹山とコハクチョウ。北から2番目の池には7羽だけ。クークーという鳴き声、首をしきりに上下させ、そろそろ飛び立ちそうです。

助走をつけ5羽が飛び立ちました。自分もハクチョウ語を少し解するようになってきたようです。

旋回して池の上を低空飛行。向こうの雪山は奥伊吹スキー場辺りかと。

推力を得てぐんぐん上がって行きます。

残った2羽もほどなく滑走を始めました。

これで北から2番目の池は空っぽに。

北から3番目の池には伊吹山をバックに50羽弱。順光の南側に回ってiPhoneで撮ってみました。

ん?嘴の眉間の部分が黒く、その中央部が黄色いのがいます。この嘴の色は個体差で「ペニーフェイス」と呼ばれ、かなり少数派のようです。(参考

そろそろ北びわこ1号の時間なので、線路際へ向かいます。

北帰行直前のコハクチョウたち

早崎を飛び立ったと思われる5羽が東の方へ飛んでいきます。行先を見届けようと凝視していたら伊吹山を真正面にした泥田に下りたちました。

100mくらいまで近づいてみました。おっと、さっきのペニーフェイス君もいます。他のみんながお寛ぎ状態のなか、ペニーフェイス君1羽だけすっくと立って見張り役のようです。

北びわこ号についてはあとでまとめて書くとして、北びわこ1号を撮り鉄して、さっきの泥田へ戻ると泥んこコハクチョウ。

上空にはいっぱいトンビが舞っているのですが、翼の白いのがトンビたちに混じってます。ノスリです。

湖北野鳥センターに到着、コハクチョウはいるものの、ほんの数羽だけ。

レンジャーさんに聞いてみると、200羽近くいたここを塒にするコハクチョウたちはなんと今朝6時半ころ北帰行を決行、レンジャーさんたちも例年より随分朝早い北帰行にびっくりした由。ここには数羽だけが残っていて例年この数羽だけは3月中くらいはここにいる残っているそうです。早崎を塒にする50羽くらいはまだ北帰行しないで周辺の田んぼで採餌しているのは今日見てきた通りです。

今朝旅立ったコハクチョウたち、4000km向こうのシベリア北部のツンドラ地帯へ向かうのですが、今すぐツンドラ地帯へ行ってもまだ雪と氷に閉ざされたままで、2ヵ月くらいかけての北帰行です。とりあえずの目的地は北海道のウトナイ湖や宮島沼辺りと思われます。

数は少ないモノのマガンもいます。でもヒシクイたちは既に旅立ってしまったようです。

さっき撮ったノスリの写真をレンジャーさんに見てもらい、3月5日(日)野鳥センターから見られた鳥のリストのノスリに〇をつけてもらいました。

北びわこ3号の時間が近づいているので再度線路端へ向かいます。電柱にノスリ。ノスリがふわっと移動した先にはコハクチョウたち。

さっきとは別の場所、別のグループのコハクチョウたちをノスリが案内してくれました。

早崎を塒にしているグループのはずです。

短い距離をゆっくり飛んで優雅な姿をじっくり撮らせてくれます。

右端の2羽は嘴が脇の部分以外はが黒い「ダーキー」、2羽が並ぶのはかなりレアかと。一般タイプのイエローネプ、ペニーフェイス、ダーキー、と一揃い会えたことにもなります。

でもこれで11月くらいまではまず会えないことを思うとせつなく、北びわこ3号の時間が迫ってきているものの何度も何度も振り返ってしまいました。Au Revoir, A Bientôt...

SL北びわこ号撮り鉄

で、北びわこ号です。前回は河毛駅北側の勾配区間で撮り鉄したので、今日は伊吹山を背景に狙ってみることにして、虎姫-河毛間の広い空間にやってきました。北側の勾配区間と違って撮り鉄さんは殆どいません。

午前の北びわこ1号、やはり逆光です。伊吹山も映ってはいるものの全然雄大さが表現できていません。

今日はC57で運行されるとの情報があったものの、C57の調子が悪く急遽C56になったらしいですが、C56大好きなのでオッケーです。

動画を撮るつもりだったのに、三脚を持ってくるのを忘れてきました。デジカメはスチルにして、iPhoneで何とか撮れないか、道端に小石で挟んでiPhoneを立てて撮ってみました。

北びわこ1号と北びわこ3号の両方をまとめていますが、伊吹山が背景にはなっているもののあまり面白くない動画が撮れていました。やはり人が集まるポイントは全然違うといことを思い知らされました。

午後の北びわこ3号、伊吹山に代わって金糞岳が堂々とした背景を演出してくれたのに、河毛停車寸前なのでC56の煙が消えてしまいました。

コハクチョウたちが高時川より東、線路際の方へ来ることは殆どなさそうです、ググってもそれらしき写真はでてきません。フォトショップで合成しても意味は無いです。そう考えるとばたでんとコハクチョウの写真はなかなか貴重なシーンなのかも。