海の日の魚鉄
海の日だそうです。馴染みのない祝日ですが、平成7年から始まったそうです。せっかくなので、海へ行ってみます。
前回波が高くて行けなかった磯ノ浦の堤防です。和歌山市からの「めでたい電車」を磯ノ浦で下車、堤防の突端まで走って行って、加太から折り返してくるところを狙ったのですが、ピントを合わせる間もなくやってきました。和歌山市からもう一度折り返してくるまで待ってみることにします。
振り返ると紀伊半島の突端、田倉崎に別荘風の家並が見えます。堤防の突端まで来ないと見えない場所です。調べてみたらサニータウンという分譲地、毎日太平洋の絶景を眺められ、価格もリーズナブル。
潮位が低く、水も綺麗でいろんな魚が泳いでいるのが見えます。たぶんボラの稚魚かと。
もう1枚変なのが3尾並んでますが、左側の2尾はイカですね、アオリイカでしょうか。右端は全く不明です。
追記:3尾ともアオリイカだそうです。
黒白シマシマ模様、イシダイの稚魚、サンバソウではないでしょうか?
もう1枚はキンセンガニ、脚が遊泳脚になっていて、高速で泳いだり、砂に潜りやすくなっています。
動画で撮ってみました。まずはボラの稚魚?
サンバソウ?
キンセンガニです。
めでたい電車がやってきました。炎天下で小一時間待っていましたが、海の小さな仲間たちを見ていたらあっという間、さすが加太さかな線、鳥鉄じゃなくて魚鉄が楽しめます。
加太から戻って来る、めでたい電車に乗りたいので駅まで走ります。
間に合いました。
和歌山市に到着、加太線ホームの3番線には既に別の電車が入線していて、こちらは5番線に入って行きます。
めでたい電車はこの後、車庫に入ってしばしの休息です。隣のホームにはサザンプレミアム。
ピンクとブルー、ノリ系と豪華系のコントラストです。
と、同じホーム前方、7番線に和歌山港行の2両編成がちょこんと止まっているのに気づきました。
スルッとKansai3dayきっぷを持っているので、和歌山港まで往復してみることにします。草生した路盤に、か細いレールが続いています。5分程で和歌山港到着。
駅と桟橋が連絡橋で結ばれています。こんな連絡橋が残されているのは全国的にここだけでは。
係留されている船はフェリーかつらぎ、2571総トン、徳島港まで2時間15分で結んでいます。大阪から徳島へは淡路島経由の高速バスで2時間半3700円、特急サザンと南海フェリーで3時間半2920円。これならちょっとのんびり船旅の選択肢は十分なりたちそうです。
学生時代、徳島にいる友人のところへ遊びに行くために何度か利用した記憶があります。当時の行先は小松島港で、国鉄小松島線が連絡していました。1000系の特急四国号の時代です。
フェリーからの乗り継ぎ客30人くらいを乗せた電車で和歌山市駅へ戻ります。車窓から和歌山城も見えます。
和歌山市駅の地下にある市駅横丁に下りてみると焼肉屋さんが1軒だけ営業していて、焼肉屋さんだけのために上下のエスカレーターが動いています。市駅周辺も徹底的に寂れていますが、駅ビルの中の寂れようもかなりです。高校野球和歌山県大会、貴志川高校-紀北農芸高校を見ながら、ハラミ定食とビール、夏です。(焼肉屋さんの写真2枚追加、2022年7月)
尾崎の浜、男里川河口を廻ってみます。
また貝毒発生の看板が上がって人が殆どいない尾崎の浜にシロチドリ。来るたびに毎回会ってます。
コメツキガニです。両手を上げて踊るカニは珍しい。スナガニの仲間なのでやはり砂団子を作ってます。
砂浜にウミネコが100羽くらい。
男里川を遡る魚の大軍団が見えます。なんとクサフグです。
河原でアオサギ先輩が甲羅干し、これだけのクサフグに気づかないはずはなく、フグ毒を分かっているようです。
と、40cmくらいのでかいのが!
中州にはイカルチドリ。
さっきのデカい奴、ナマズかと思ったのですがヒゲがありません。体形からカマスではないか、目が飛び出しているのは、深いところから浅いところに上がってきた水圧の変化によるものではないかと推測。
追記:エラと頭の形からするとスズキの子だそうです。
対岸のハクセンシオマネキとヤマトオサガニにあいさつして帰ります。
今日の同定はあまり自信ありません。これ違うよ、とか分かればぜひ教えてください。
2016/7/20追記:早速イカは全部アオリイカ、カマスのようなのは、スズキの子ではないか、とご指摘いただきました。ありがとうHさん。