森の中の高野線

鳥枯れの7月、鳥鉄はあきらめて、撮り鉄に専念してみることにして、高野線山岳区間へ。

高野下に到着、列車交換のため約6分停車します。

ホームに下りて架線作業車を撮ります。やはりMJK松山重工業製です。

橋本行各停が到着、バックミラーに保線車両がいい感じで写りこんでいました。

上古沢を過ぎて、谷の向こうに九度山町笠木が車窓から見えました。あそこからこっちを狙うのが今日の目的です。

紀伊細川到着、足元にご注意ください。

31000系こうや号と列車交換、オリジナル色やっぱかっこいいです。

猫駅紀伊細川ですが、今日見かけたのは1匹だけ。

この辺りキセキレイは毎度見かけます。不動谷川の流れを見ていると初見の茶色いトンボ、ミヤマカワトンボ♀です。

紀伊細川の駅や集落に自動販売機があったはずと思い込んでいたのですがありませんでした。やばいです。水がありません。引き返して電車に乗って水を買いに行くか悩んだのですが、今日はそれほど暑くなく、日差しも強くないので、水なしで突撃することにします。

高野町と九度山町の町境あたりで、高野線が顔を覗かせていました。

ところどころでコミスジがふわふわ舞っています。

キーーコーーという音が聞こえてきてこうや号がちらりと顔を見せてくれました。

国道370号から分岐した急坂を登って行くと笠木の集落が見えてきました。

このページ5枚目の写真のところまでやってきました。2000系電車が急勾配を登って行くのがよく見えます。

遠くには金剛山がくっきりと。

次の電車がくるまで小一時間空いてしまうのですが、笠木児童会館という建物の陰で待ってみることにします。児童会館とはいうものの、この集落に子供がいるとは想像しにくいです。

人もクルマも全く通りません。集落の上の方まではチェックしていませんが自動販売機もなさそうです。ホオジロ君がいい声で鳴いて電車を待つ無聊を慰めてくれます。

三脚を広げて動画にチャレンジしてみました。三脚を使ってもブレてますが、キーーコーーと音を立て緑深い森を行く赤い電車、ホオジロ君の「一筆啓上仕り候」、遠くにウグイスの声、高野線ならではの魅力は表現できたかなと思います。

4本撮って満足、三脚を片付けます。紀伊細川へは戻らず、距離的には遠いものの下り坂の上古沢へ向かいます。自動販売機があったはずです。

「天空」が笠木橋梁を渡って行きます。自由席車両は「戦国BASARA」ラッピングになっていました。真田幸村が登場するPS2のアクションゲームだそうです。


30分ほど坂道を下ったところにドライブインがありました。漸く水分補給できました。上古沢駅はこのドライブインから谷をまたいで向こう側の山の中腹にあります。

上古沢駅への坂道の割れ目に顔を出しているニホントカゲ。

真ん中の細い道が上古沢駅への道、まさに秘境駅です。息を切らせて漸く上古沢駅にたどり着きました。さっき水分補給したドライブインが見えます。

こうや号が列車交換で停車、2000系が坂を下りてきました。なんばまで直通の急行ですが、橋本で下りてもう一度水分補給することにします。もちろん今度はビールです。