上野東京ラインの功罪
昔、常磐線の柏から東海道線の川崎まで通勤していました。その頃からこんなのあったらいいな、と夢に描いていた上野東京ラインが開通したのですが、この記事を読んで、あの頃上野東京ラインがなくてマジ良かったと気付きました。
上野東京ラインがあれば、上野東京間は山手線や京浜東北線に乗り換えることもないので、おそらく10分近く通勤時間が短くなっていたはずですが、問題は帰りです。
川崎駅周辺で盛り上がった場合の帰り道、いくつかの関所がありました。
第1の関所:川崎駅
川崎でタイミングが悪く次の東海道線まで時間があった場合、京浜東北線に乗ります。ところが長時間乗ることになるので、目が覚めたら大宮だったり、極端な場合、大宮で折り返し、目が覚めたら磯子に居たということもありました。
第2の関所:東京駅
これまで東海道線の東京駅は終点で車内清掃もあり、車掌さんが巡回してくれるので、爆睡しても「お客さん、終点ですよ」と起こしてくれました。
第3の関所:上野駅
東京駅で起こしてもらい山手線/京浜東北線に乗り換えます。「運悪く」、アキバあたりで前の席が開いたりすると座ってしまいます(立ったまま寝ていることもありますが)。で、気がついたら、「次は終点、大崎、この電車は当駅止まりです」。
第4の関所:柏駅
上手く常磐快速に乗れた場合もなかなか柏で降りることは難しく、我孫子、取手はかなり通いました。1回だけ水戸、藤代あたりは何回か行った記憶があります。
で、今回の上野東京ラインの開通で、第2の関所がなくなりました。第2の関所がなくなると第3、第4の関所は意味がなくなり、高崎とか、小金井(武蔵小金井ではなくて、栃木県の小山の先、宇都宮の手前)まで行ってしまう可能性が高いです。我孫子や取手であれば臨時の出費はキツイですが何とかタクシーで帰れます。大崎や品川の場合、新橋や渋谷あたりまで行けば何とか朝まで時間を潰し始発で帰れます。
高崎や小金井まで行ってしまったら、どうしていいのか、まったく途方に暮れるほかありません。
サラリーマンやめて良かったと思いました。