湖北で鳥鉄(鉄編)

梅小路のD51 200を整備して本線運転に復活させるそうです。代わってC56 160はどうやら引退ということのようです。まだ来年秋以降とのことですが、大好きなC56を今の内に、と鳥見を兼ねて湖北へ向いました。

早朝の新快速、オールナイトで遊んできたひとたちでいっぱい、淀んだ雰囲気が漂う車内から日の出。

明けやらぬ空に熱気球。

米原で2両編成の521系に乗り換え、初めて乗る電車です。

JR東海の電車もやってくる米原、関西、中京、北陸の結節点です。

長浜駅で自転車を借りて、予め地図で目安にしていた撮影ポイントに向いました。付近には2組の撮り鉄さんもいましたが、これだけ広いのでお互いジャマにはなりません。

自分は撮り鉄というより乗り鉄なので、こんな沿線からの撮影にはあまり自信がありません。特急しらさぎと普通列車で撮影の練習、おひさまは雲に隠れたり出てきたりで光線は微妙です。

上空にヘリコプターがやってきました。たぶんマスコミかと思いますが、動画撮ってる人にとっては甚だメーワクでしょうね。

汽笛が聞こえ、陽炎の中からやってきました、SLびわこ号。

撮り鉄さんたちに見てもらうのが恥ずかしいような写真です。少なくとも三脚を持っていくべきでした。

子供の時、母親にせがんで、小海線の八ヶ岳高原号に乗せてもらったことがあります。その小海線的な雰囲気をいくらかなりとも味わえました。来年D51になると、同じ場所で撮っても全然違った写真になるでしょうね。

いちおう満足して、鳥見に移動、長くなるので鳥については別にまとめます。

野鳥センターの方を廻って、午後のSLびわこ3号に間に合うように長浜に戻ってきたつもりが、SLびわこ3号の時刻を勘違いして間に合いませんでした。鳥見に戻ろうかとも思ったのですが、今日は鉄分もしっかり摂ることにします。

てっぺんだけ雲を被った伊吹山、「関ヶ原付近の積雪のため只今約10分遅れて運転しております」のアナウンスを聞くのももうすぐです。

長浜駅前の秀吉と三成の像、三杯目は熱いお茶の場面ですね。鉄や鳥だけでなく、小谷城や関が原等々、歴史探訪もやってみたい湖北です。

米原で近江鉄道に初乗り。秋の関西1デイパスという切符で来たのですが、何故か近江鉄道も乗り放題になっていて、これを使わない手はありません。

元西武鉄道401系の800系電車。中間車に運転台をくっつけたと分りますが、よくある東急7000系の中間車改造よりずっと気の利いたデザインになってます。車内も関東私鉄の雰囲気が漂っています。

米原から2つ目の鳥居本駅。昭和初期の洋風建築を下車して見学するつもりだったのですが、ここで列車交換、つまり、行くも戻るも下車するとここで1時間足止めとわかり、駅舎を車内から撮影するに留め、このまま乗って行くことにします。

新幹線のE席で米原付近の車窓を眺めていると、新幹線とほぼ垂直方向に山に向かっていく黄色い電車が見えます。もう、ずいぶん昔から気になっていたのですが、それがここ、佐和山トンネルです。石田三成の居城、佐和山城があったところです。

彦根駅到着、何と20分もの長時間停車です。ちなみに米原までは湖北ですが、彦根からはもう湖東です。

駅構内の車庫にED31形電気機関車の廃車体が3台、状態はよくなく、解体しないで放置してある理由がよく分かりません。

元西武新101系の100形電車、西武鉄道というより総武流山線を思い出す元松戸市民の自分です。

高宮駅で多賀大社行と接続、700系クロスシート車の彦根行と交換、ばたでんの川跡駅とよく似た運行システムです。

尼子駅付近から愛知川駅付近まで延々約7.5km新幹線と並走します。のぞみ号E席からよく見る光景の逆です。

それにしてもよく揺れる電車です。新幹線の写真を撮ろうと何度も試みたのですが、新幹線の速さとこの電車の揺れでせいぜいこの1枚だけでした。

八日市駅到着、ばたでん同様、自転車をそのまま持ち込めるようです。

ずっと後ろ向きでかぶりつきをやっていた800形の運転台、手前の四角い箱はブレーキです。他社では見ない独特の形状の電気指令式ブレーキです。

八日市から八日市線に入ります。近江鉄道本線は米原から貴生川ですが、運行系統は米原-近江八幡がメインルートになっています。八日市線に入ると立ち客も目立ち始めました。

八日市駅のダイヤモンドクロッシングから3編成揃い踏み、乗ってる電車も入れて4編成揃い踏みを見たかった。新八日市駅も大正時代の洋風木造建築です。八日市線は30分ヘッドの運転になっているので下りてみても良かったかも。

バックミラーに移った変わった駅名の駅名表、たろぼうみやまえ。

Y字型分岐のポイント、踏切で反り上がったレールがいい感じの平田駅。ばたでんにも平田駅がありました。何かとよく似ているばたでんと近江鉄道です。

この辺りでは超満員状態になってました。多くは試合帰りと思われる高校生ですが、買い物へ出かける家族連れや、観光客も少なくなりません。1時間に2本、2両編成以上の需要が十分あるのでは、と感じます。ローカル私鉄や第三セクター他社と較べて駅間距離もずいぶん長いです。沿線人口や工業団地等の企業も少なくなく、自前の技術力も高そうで、色々打つ手のありそうな鉄道です。

近江八幡、自分には甘酸っぱい思い出の町なのですが、この駅で下りるのはそれ以来です。

駅前の地図、上の方に沖島が載っています。猫がいっぱいる猫島として知られているところです。今度はここかな。

北口駅前の平和堂で、前回ためらってしまった鮒ずしもゲット。

ウチへ帰って食べてみました。開封するだけですごい臭いが漂ってくるのか、と期待していたのですが、全然臭みはありません。かなり酸っぱいですが、あとくちがいいです。お茶漬けにのせるといけそうです。