夜の天王寺七坂

天王寺七坂で「お寺の町deキャンドルナイト」というイベントがあり、全部の坂を巡ってきました。キャンドルっぽいLEDが坂の両側に並べられています。

愛染坂口縄坂

順に、清水坂、天神坂、逢坂、愛染坂、口縄坂、源聖寺坂、真言坂です。逢阪だけは、国道25号線なので、キャンドルライトが設置されていませんが、その代わり、通天閣が光り輝いていました。

9枚目も源聖寺坂、8枚目は学園坂です。ここはキャンドルライトは並べられていませんが、学園坂を含めて天王寺八坂と呼ばれることもあるようです。学園坂には大阪市内には少ない自転車専用レーンがあって、上から一気にスラロームするのは自分の密かな楽しみです。夏に撮った動画です。

ちょっと横道にそれてしまいましたが、天神坂でトークショーのイベントをやってました。

今年は織田作之助、生誕100年でそれにちなんだトークやパネル展示が行われていました。ふるまわれた甘酒で暖まりながら、蓄音機でチゴイネルワイゼンを聞かせていただきました。木の都(青空文庫、スマホアプリでどうぞ!)で登場する矢野名曲堂にあったレコードだそうで、オダサクも聞いていたと思われます。

それから大阪ことばあそびうたの島田陽子さんの天王寺七坂を歌った詩の朗読がありました。お名前がわからないのですが、ウチの母と同世代の女性の方の、めちゃきれいな大阪弁の詩の朗読に涙がでてきました。

トークショー会場のお向かいにあったトトロです。

オダサクの写真のパネル展示もありました。かなりのイケメンですね。早逝したオダサクよりさらに早逝した夫人の一世さんもすごい美人です。

実は先週も島之内図書館で開催されたオダサク生誕100年の記念セミナーを聴講してきたばかりです。文楽版夫婦善哉を演出した吉本興行の竹本氏の講演で、そのさわりを映像で見せてもらったのですが、蝶子は大正時代のカフェの女給さんのようなかすりの着物にエプロン、柳吉はこのマントをを着てソフト帽を被ったオダサクの姿そのものでした。

ベンベンというあの義太夫で道頓堀行進曲が語られ、オペラのライトモチーフのように、劇中で何度も「あかいひ~あおいひ~♪」のメロディがでてきます。

文楽って近松や西鶴だけじゃないんですね。次回上演の時にはぜひ見逃さないようにしたいです。