風が強く吹いている

 

風が強く吹いている、イマ風のスポ根って感じですね。最初は、シコふんじゃった、みたいなもっと軽いノリのスポーツモノかな、と思ったら、もっとまじめで、大掛かりな感動モノでした。

巨人の星とかアタックナンバーワンとかの昔ながらのコワイ監督がいて、自分で考える事すら許されず、苦しみだけの中から成果を達成するんじゃなくて、走ることの意味を考え、自分で納得して苦しみながらも成果を掴むというのがイマ風って感じです。

箱根駅伝を目指そうと決めて10人集めてすぐに箱根に出場できるなんてフィクションとしてもあんちょこ過ぎ、また俳優さんたちが、いずれもあまりお芝居が上手いとはお世辞にも言えないのですが、それでも感動させてくれます。

日テレが制作に関わらないとできないような作品で、実際の箱根駅伝のフィルムとドラマとが絶妙にミックスされていて、映像にすごく迫力があり写実的なこと、それとカケル役の林遣都君の走りがマジで素晴らしいことが、感動の素です。

箱根駅伝の成績に何の意味があったのか全然描かれていないのと、せっかく名優津川雅彦を使いながら殆ど意味を為していなかったのが残念です。

花の2区でごぼう抜きを演じた、ダンテ・カーヴァーさん、ソフトバンクのCMしか知らなかったけど、かなり本格的なアスリートだそうです。

iTunesストアでレンタル200円、払って得した気分はあります。