吉備のみち(前編)
一昨年、城崎・鎧を訪ねた時のサイコロきっぷ、去年からサイコロを振ること自体事前抽選になって、去年は事前抽選の申し込みもしなかったかハズれたかは忘れたものの、今秋もサイコロきっぷ発売という情報を得て、とりあえず事前抽選の申し込みをしたら当たってしまいました。行先と確率は、富山(1/3)、津山(1/3)、白浜(2/9)、博多(1/9)。富山や白浜、博多であれば行ってみたいことろはいくらでもあるものの、一番行きたいと思わない津山が当たりそうな気がして、津山が当たったらどこへ行くか調べはじめていたのですが、サイコロを振ったらやっぱり津山でした。
津山では「森の芸術祭晴れの国・岡山」が開催されており、どうやらそれに合わせてサイコロきっぷの行先に選ばれているようですが、どうもピンときません。津山から超ローカル線の因美線に乗って3つ目、男はつらいよのロケが行われたという趣ある木造駅舎が残されている美作滝尾駅が魅力的ですが、駅以外に何も無さそうなところで2時間過ごすことになりそうで悩みます。それに大阪から津山へは高速バスがデフォルト、わざわざ岡山経由で津山線のキハが城崎から鎧の時のように大混雑で1時間半も立ちん坊だったらどうしようという不安も頭をよぎります。
岡山で途中下車可能なので、鞆の浦や尾道まで足を伸ばしてみるか、はたまた四国へ渡るか、などと考えているウチ、最近になって俄然古代史探訪にどハマリした自分、大和、筑紫、出雲と並ぶ古代四大王国の吉備を訪ねたくなり、漸く行先決定。
司馬先生の街道をゆくを真似て吉備のみちと洒落てみます。
Welcome to the Shinkansen. This is the Mizuho Super Express bound for Kagoshima-chuo... 実に久しぶりの新幹線にテンション上ります。今も自分のお取引先の多くが中国四国なのですが、コロナ以降ばったりお呼びが掛からなくなり、コロナ後もオンラインミーティングばかりになってしまいました。
岡山駅から3つ目の備前一宮駅に到着、まだ岡山市内ですが山に囲まれた小駅です。
昨日電話で予約しておいたレンタサイクル屋さんが駅に隣接しています。直前までレンタカーを借りるつもりだったのですが、この周辺はサイクリングロードがよく整備されていると分かり急遽レンタサイクルに変更した次第。途中坂道も殆どないらしく電動アシスト付きじゃなくて、3段変速のママチャリにしました。
キハを撮って一番最後に出たので、自分の前に10人くらいのアメリカ人(たぶん)の貸出手続きが終わるの待ちます。英語だけのアメリカ人グループのリーダーさんにレンタサイクル屋のおばあちゃんが日本語でルートを説明、リーダーさんはナットクしていたようです。すごい世界になったものだと思います。
回廊の西側には枝回廊、その先は御竈殿、吉備津彦に退治された温羅の首がその下に埋められた釜で吉凶を占う鳴釜神事が行われる場所です。どんな神事かは若一調査隊がレポートしています。
コウテイダリア、久しぶりに見ました。
造山古墳に到着。まだまだ長くなりそうなので、続きは後編に分けます。