しょぼめのマルバマンネングサ

先週、狭くて陰気な谷では見つけられなかったマルバマンネングサ、やはりどうしても見たくなり、広くて明るい谷へ向かいます。

暑くなる前にと、いつもより早めにウチを出ると千日前通のクマゼミが鳴き始めていました。昨日は聞いた記憶がないので今夏の鳴き始めかと。セミの鳴く時期や時間帯というウェザーニュースのページがありました。今朝はまだうるさいというほどではないのですが、これからもっと大きな音になって、窓を開けて寝ると早朝5時頃にクマゼミの合唱で叩き起こされることになります。

朝ご飯のパンを買って3番線に上がると、6500系6連の前に6000系2連。その先を1番線から無塗装の6001編成が出発して行きました。

でっかい片開きドアの向こうは泉北高速最新型の9300系。南海アプリをチェックすると6001編成アイコンは天下茶屋に。

堺東で退避中の6001編成をチラリ。

難波駅2階のパン屋さんで買ってきたカスクートです。もうちょっとパリッとしたバゲットだともっと美味しくなるのに。半分だけ食べて残りはしまっておきました。

東急車輛昭和41年製の製造銘板、なぜか車番プレートが剥がされ直書きになってました。

天見駅に到着、その木造駅舎です。白いペンキで塗られていないものの、構造は下古沢や上古沢、紀伊細川と似ています。

まだ9時15分、tenki.jpの記録では河内長野の9時は31℃、天見駅は河内長野駅より120mくらい標高が高いので30℃ちょうどくらいかと。目的地はここからさらに150mくらい上がります。

とっても素敵な笑顔で挨拶してくれたおとうさん。リュックを背負って手にはストックなので地元の人ではなさそうですが、まだ9時過ぎなのにもう帰り道なのかな。ネムノキの花が満開。

登り坂

700年ほど前、楠木軍と足利幕府軍が出会った「出会ノ辻」交差点で高野街道国道371号を渡り、谷の道に入ると上に住宅の建つ石垣の花々、まずはおなじみマツバギク。

小さいヒマワリみたいなのはヒメヒマワリとも呼ばれるキクイモモドキです。

ヒメツルソバに囲まれた苔のようなみずみずしい緑を何気なく撮っていました。帰宅後調べたところマルバマンネングサと同じマンネングサの仲間、たぶんメノマンネングサです。マルバマンネングサのような星型の黄色い花が咲くようです。

鮮やかなオレンジ色はヒメヒオウギズイセン。

石垣の花の代表格、シュウカイドウです。

明るく広い谷、正面は岩湧山で間違いないかと。

長暦3年(1039年)創建の流谷八幡神社、大イチョウは樹齢400年の大阪府指定天然記念物。

赤い橋の袂の勧進杉、毎年1月にこの杉から対岸へ注連縄を掛ける縄掛神事が行われるそうです。

艶やかなウズアジサイに5cmほどの茶色いカマキリ、コカマキリです。

スジグロシロチョウとモンシロチョウ。

翅を閉じたままですがウラギンシジミ。

白いキノコはたぶんツルタケ。猛毒のドクツルタケの可能性が否定できません。

そこここに咲いているヤブカンゾウとノアザミ。

崖の下から生えたネムノキやムクゲの花が視点の位置。軽トラのおっちゃんがあっついなあ、と声をかけてくれます。

去年と同じガードレール越しの崖に到着、ドキドキしながら覗いてみるとマルバマンネングサ。

崖一面に咲いてはいるものの、去年と較べるとなんか貧相です。

葉っぱの緑がかなり薄くて、黄色い星型の花とのコントラストがありません。それに去年のような大きな群生が見当たりません。

それでも色々角度を変えてたくさん撮っておきました。

去年のヒガンバナの頃にも流谷へやって来ています。その時に訪ねた十三仏まで行ってみます。

ニホントカゲが2匹、喉が赤いのは繁殖期の♂だそうです。

下り坂

行っても行っても十三仏へ出る石垣の坂道にたどり着きません。見覚えのある三叉路にたどり着き、圏外で使えないと思い込んでいたスマホをチェックするとしっかりGPSが使えて余程行き過ぎていると分かりました。

引き返して坂道を下りているとコオニヤンマ、何度も何度も自分の回りをぐるぐる直径10mくらいの円を描いて飛んでいるもののぜんぜん下りてくれませんでした。

マルバマンネングサまで戻って来ました。やはり大きな群生は見当たらないものの、日陰の少し濃い緑の葉っぱが撮れました。

崖のマルバマンネングサです。ちょっと離れるとぜんぜんそれとは分かりません。

十三仏はマルバマンネングサポイントのすぐ近く、ムクゲの花から坂を上ったところでした。

流谷が隠れキリシタンの里とされる遺跡です。

十三仏の脇から広がる美しい棚田、正面の大きな山は見慣れない角度からの金剛山。

祠の裏にアニマルキラーCA15、イノシシよけの電気柵用電源装置です。キラーとは付いているものの、動物を傷つけずに防除するものだそうです。

石垣にウキツリボク。

ホタルブクロです。オオシオカラトンボが止まってくれました。

ふたたびスジグロシロチョウ、吸っていた花はイヌノトウバナ。

美しいガクアジサイの左端の萼片に緑色の虫が写ってました。カニグモの一種ワカバグモと思われます。マンネングサ、カニグモ、と新しくどっぷりハマれそうな対象がまた増えてしまいました。

川面を覗くとアブラハヤ。

野生のアジサイの上のネムノキからホーホケキョ。

とりえず動画を撮ってみたら、鳴いているウグイスがちっちゃく、でもくっきり映ってました。ヒヨドリがやってくるやいなやウグイスは移動。

ツマグロヒョウモン♀です。

コカマキリがいたウズアジサイまで戻ってきました。色づく前の花が多く、まだまだ楽しませてくれそうなウズアジサイ。

小さなバラが一輪。だいぶ駅に近づいてきました。

水の入った田んぼを丹念にチェック、アメンボとオタマジャクシ。

付近で唯一の飲食店、たこ忠さんでプファー。

カレーうどんを頼んだのですが、撮り忘れました。いちおうトレインビューアウトドアレストランです。

クリの木にもうイガがなってました。駅前花壇のフサフジウツギ。

待つまでもなくやってきた区間急行で帰ります。デカビタがボトルじゃなくてボトルの絵の缶になってました。窓框に缶を置ける8300系です。南海アプリをチェックするも6001編成アイコンは現れず、このまま帰ります。バッグに忘れていたカスクートの残りを取り出すと生ぬるくなっていたので食べるのは止しておきました。

なんばWalkの祇園囃子でもう一度プファー。開店以来通っている座れる、タバコが吸える、安い、美味い、接客も感じいい、コンセントがあって充電できる、客層がいい、何拍子も揃ったお店です。祇園囃子といえば今週12日が前祭曳き初め、今年はどうしようかな。コンコンチキチンコンチキチン、エンヤラヤー。

上本町到着は2時過ぎ、外へ出るとムワーっとものすごい暑さと湿気、千日前通りのクマゼミも合唱も止んでいました。 朝早く、できれば始発電車くらいで出かけて昼までに帰る、これが当面の鉄則と言えそうです。今朝天見駅前で素敵な笑顔で挨拶してくれたおとうさんはこの鉄則を実行しているのかも知れません。