クリンソウ

クリンソウの季節です。去年の夏に大原の古知谷阿弥陀寺六甲高山植物園でわずかに一輪ずつ残っていたクリンソウを思い出し、いっぱい咲き誇っているクリンソウが見たくなりました。

どちらへ向かうか、谷町線の車内でもまだ迷っていて、大原であれば京阪乗り換えの天満橋下車ですが、出町柳からのバスが混んでるかもと踏ん切りがつかず東梅田まで乗ってしまい、六甲に決めました。

大阪人でも迷う梅田ダンジョンも、東梅田から阪神梅田駅へはかなり便利になりました。谷町線の中西改札を出て、ホワイティのミッケエリアを抜け、阪神百貨店沿いをちょっと北に歩くとエスカレーターがあり、それを下りると阪神梅田の駅長室前に出てきます。5分とかからないくらいで阪急乗り換えよりよほど近いです。

駅長室で難波では買えない六甲まやレジャーきっぷ阪神版をゲット、直通特急じゃなくて特急須磨浦公園行です。中間車のクロスシートはほぼ通路側しか残っていなかったので、先頭車まで移動してカブリツキゲット。

淀川駅を通過。数日前海老江干潟で小学生がキマダラカゲロウという水生昆虫を大阪で初めて発見というニュースを見たのですが、阪神高速左岸線の工事が続いていて、淀川駅からはよほど遠回りしないと海老江干潟へは出られないようです。

乗車している8000系のナンバープレートや製造銘板などの全てのプレートが壁から浮いた状態で取り付けられているのに気づきました。特に機能的な意味合いは無さそうですが、高品質感は演出できています。

尼崎に到着。英語の案内ではディスイズアマガァサキと「ガ」にアクセントがあるのが毎度気になります。

御影に到着、ずっとカブリツキでチェックしていたのですがやはり5001形青銅車は見かけませんでした。目の前の貫通ドア前では阪急電車のリュックサックの男の子が正面を見つめています。自分はこの子くらいの頃から成長していないのではないかとちょっと不安に。

神戸市バス16系統で始発の阪神御影駅から終点の六甲ケーブル下まで約30分、いつものように最後部に陣取ります。最後部には肘掛けがあり快適。

六甲ケーブルで山上駅に到着、やはりひんやりしてます。ケーブルカーの車掌さんが、摩耶ケーブルは故障で運休と言ってたような気がするのですが、六甲山上バスがすぐ発車するので、とりあえず高山植物園へ向かいます。

六甲高山植物園

高山植物園で出迎えてくれたのはスジグロシロチョウ。

ベニバナイチヤクソウです。

クリンソウエリアまだ先なのにせせらぎにクリンソウ。

クリンソウの湿原です。薄いピンクと濃いピンク。

白いクリンソウと薄いピンクのクリンソウ、ちょっと濃いめのピンクのクリンソウ。

クリンソウの湿原を広角で。岩の上にいるのはホオジロ。

枝被りのホオジロ♀。隣の木にはホオジロ♂、かなりメタボです。

黄色い花はリュウキンカ。そこへスジグロシロチョウが下りて来ました。

リュウキンカとクリンソウ。ニホントカゲが出てきました。

クリンソウの学名はPrimula japonica、日本固有種のサクラソウです。

リュウキンカに止まっているのはコハナバチの仲間。

咲くやこの花館に通っているのでこれは分かります、オダマキです。ミヤマオダマキ。

せせらぎ脇にヒメワタスゲ。

ひまわりのように見えるオキナグサ、花ではなく実から生えた毛で平面ではなく球体です。

高い木の上からしきりに鳥のさえずりが鳴り響いています。自分には「チョキチョキジー」と聞こえます。

とりあえず何枚か撮っておいたら画面のすみっこにくっきり撮れてました。google画像検索ではセンダイムシクイと出てきたものの、ムシクイの判別はかなり微妙です。鳴き声も重要なポイントですが、「チョキチョキジー」では検索できず。くちばしの先が丸いということからやはりセンダイムシクイと思われます。

クロユリが群生してました。この上をクロアゲハが何度も飛び回っていてクロユリにクロアゲハとシャレてみたいのに、全然止まってくれません。

ロックガーデンにやってきました。青紫の花はグロブラリア・ヌディカウリスと名札、和名はルリカンザシ。

背の低いナノハナのような花にはアレッサムサキサテッレの名札、ベニシジミが止まってくれました。

スカイブルーの花はノハラワスレナグサ、可憐な花と対照的に葉っぱは毛むくじゃら。英名はAlpine forget-me-not。

艶のある黄色はラナンキュラス・グラミネウス、糸葉キンボウゲ。

ロックガーデンの岩の上に大好きな虫、自分はフリカエリムシと呼んでいるのですが、大好きなのに名前がどうしても出てきません。スマホで自分の昆虫図鑑を調べようとしたら棒は4本立っているのになぜか繋がりません。

ミヤマオダマキがかなり広範に広がっていました。意外と繁殖力がありそうです。

ダイセンクワガタとコケモモ。

オンツツジにクロアゲハ。クロアゲハはツツジがお好みらしく何度も戻ってきては蜜を吸ってました。

谷底の池までやって来ました。ここではコウホネやアサザはまだです。池畔にはカキツバタ。

コウホネやアサザがないけどここでもクリンソウ。

ミズバショウの葉っぱに囲まれたクリンソウ。

細長い釣鐘はアマドコロ。その隣はサラサドウダン。

草むらの中で白いお餅を抱えた花はユキモチソウ、三重県、奈良県、四国にだけ自生する絶滅危惧種です。

赤紫のオダマキはオオヤマオダマキ。

バイカイカリソウ、日本の固有種です。

高山植物の女王様、コマクサ。

ムラサキツリガネツツジ。

オンツツジではまだクロアゲハがお食事中。

昭和天皇ゆかりのエンコウソウ、リュウキンカとの違いが分からないままです。

クリンソウの湿地へ戻り帰ります。ここでやっとフリカエリムシはハンミョウと思い出しました。

三宮へ

バスで六甲ケーブル六甲山上駅へ。山上駅舎内をしきりにツバメが飛び交ってます。案内所で訊いてみるとやはり摩耶ケーブルは車両故障で運休、摩耶ロープウェイは動いているもののケーブルの代替は徒歩だけ、つまりマヤカン辺りから山道を下るしかないようです。ロープウェイだけ乗る人がいるのでしょうか?

楽しみにしていた掬星台でのバードウォッチングは諦めて六甲ケーブルで下りることにします。いつものように三宮でいっぱいひっかけて帰りたいものの、六甲ケーブル下から三宮へのバスはなく、手元の六甲まやレジャーきっぷの範囲外、摩耶ケーブルが乗れなかった分補償してくれるか案内所で訊ねた限りは不明です。

阪神御影駅で補償してもらえるか訊いてみようと思いつつ16系統の神戸市バスに乗車したものの、たぶん補償なんてしてくれないだろうと想像でき、御影から三宮より、六甲道から三宮の方が30円安いと分かりJR六甲道で下車。初めて利用する駅です。快速電車で次が三宮。

いつものように三宮センタープラザのタルショウでプファ。月1か2ヶ月に1回くらいですが女将さんは覚えてくれていてすっかり常連気分、ねぎみもぼんじりも美味い。

いつものように長田本庄軒のぼっかけ焼きそば、タイミングよくすぐ席に付くことができ今日はオムそばにしました。

APPENDIX

ええ塩梅になってさんちかを歩いていると、ミナミと較べてインバウンドさんが全然少ないということに気が付きました。調べてみると気のせいじゃなくて、外国人観光客の43.5%が大阪府を訪ね、京都府は33.7%、これに対し兵庫県は6.3%と奈良県にも負けてます(令和5年)。神戸の観光名所といえば異人館だったり、南京町だったり、港町の風情そのものだったりする訳で、日本人にとってはエキゾチックではあるものの、欧米の人にしてみれば珍しくもなんともない訳で、上述の6.3%ですら姫路や城崎が頑張っているからかも知れません。

ぼっかけ焼きそばは外国人にも受けるはずですがこれだけではちょっとしんどい。神戸ビーフはグローバルブランドでもたこ焼きのカジュアルさには勝てないかと。湊川の商店街も魅力的でまだまだ潜在能力があるとは思うものの、錦や黒門にはなってほしくないです。ここは無理にインバウンド需要を喚起するよりも日本人向けのマーケティングを強化した方が可能性は高かそうな気がします。例えば神戸空港に国際線を導入するより、国内地方路線を充実させた方が理にかなっているかと。マーケットニーズに逆行した北陸新幹線に対抗して、神戸-富山、神戸-小松、神戸-能登とかの短距離路線を飛ばせばJRを多少なりともビビらせることができ、震災復興にも貢献できるはず。

ただ三宮一極集中は何とかしないと。六甲山をぐるぐる巻きにするくらい高速道路を作った神戸、ハーバーランドからポートアイランドへ橋を架けるというのはどうでしょう。