梅小路から綾小路

ネットでC62のスチーム号が梅小路公園の梅の脇を走っている写真を見て自分も撮ってみたくなりました。

梅小路へは阪急や京阪というわけに行かないので新快速、特殊な割引制度で570円(割引がなければ730円)でも阪急の400円よりかなり高い。車内には4月1日から運賃料金改定の中吊り、詳しくチェックしてみると、新幹線+やくも(指定席)で米子まで1,480円も上がって11,830円と所要時間が殆ど変わらない日本交通の高速バスの2.4倍、もう競争は諦めてしまったようです。飛行機のようにWEB早得14とか色んな割引制度を使いこなす他なく、もうふらっと気楽な鉄道旅は叶わない時代になってしまったのかもしれません。

京都駅ビル

京都駅に到着、せっかくなので久しぶりに駅ビルの上に上ってみます。西口改札を出ると眺望GATEと案内された入口に何気なく入ると延々と階段、4フロア分を息を切らせながら一直線に登りきるとさらに階段。

ようやく見覚えのある大階段の下に出てきました。ここは7Fでエスカレーターを乗り継いで11F、さらに階段を上って屋上へ。

屋上テラス北側の眺めです。眼下は中央郵便局で、その先をまっすぐ北へ伸びるのは新町通。

西側は端っぽまで行けなくてヘリポート(緑色の部分)があります。その先に西大路方から入線して来た225系らしきが見えます。

南側からはJRより近鉄のほうがよく見え、東寺の五重塔をバックに新幹線と近鉄電車が交差するところです。22600系特急が発車。

10Fのどのお店も行列の拉麺小路から空中径路という通路が大階段の上を跨いで、駅ビルの東の方へ伸びています。途中に展望スペースがあって清水寺も見えます。

こういう骨組みだけの建物はパリのポンピドー・センターみたいで好きなのですが、目的地は西側の梅小路なので空中回廊を途中で引き返します。

伊勢丹のエレベーターを下りていると以前来たことを思い出しました。Anne Geddisという赤ちゃんをテーマに撮り続けている写真家さんの作品をモチーフにした人形を扱っていて、京都伊勢丹でそのテスト販売を実施してもらった時で、もう20年くらい前のおはなしです。ある大手おもちゃメーカーさんのサポートで実施できたと思い出しました。

ビルに囲まれたビックカメラ前の通りが梅小路通、JR四国バスのダブルデッカーがやってきました。何度も高知へバスで行ったことがあるもののダブルデッカーに乗った記憶はなく、2年ほど前に導入されたようです。

梅小路公園

線路脇の梅小路通を進み大宮通を渡ると梅小路公園、梅小路蒸気機関車館だった頃は梅小路公園も整備されておらず、かなり遠かったような記憶があるのですが、京都鉄道博物館になってずいぶん近くなった気がします。梅は満開。

梅と287系きのさき7号です。もっと華やかな梅の木もあるのですが、周りに人のいない梅を選んでしばしスタンバイ。

10分ほどで、スワローエンゼルのスチーム号がやってきました。

推進運転で目の前を通過して満開の梅の前で停車。近くにいた年配の撮り鉄さんと、人が入らないようにするのは難しいですね、皆向こう向いてるから、まっええか、とお互い苦笑い。嵯峨野線の223系と並びます。逆転器を回して、ブォーっと汽笛一声。

ところがドラフト音は殆ど聞こえてきません。小さな男の子の「白いのいっぱいでるで」と声が後ろから聞こえてくるものの、ほんのちょっとしか出てきませんでした。男の子にスチーム号じゃなくて本線走行蒸気機関車のド迫力発車シーンを見て感動してもらいたいものです。

ジッ、ジッ、と聞こえ見上げると、久々のエナガたち。

水族館前に案内所になった市電、中へ入ってみると、当時の広告がそのまま並ぶ中「関西日仏学館」の広告。今もカタコトしかしゃべれませんが、実は文学部フランス文学科出の自分、日仏学館の講座に通っていた記憶がうっすらあります。アンスティチュ・フランセ関西と名前を変えて今も百万遍にあると分かりました。フランス語の勉強より当時京都にカノジョがいたことが通っていた理由だったような記憶もうっすらと蘇ってきました。

市電脇の喫煙所で一服、近くにいた人がロコモアを飲んで膝は快調と話してました。サプリとかは信用していないクチですが、橋爪功さんや市毛良枝さんのロコモアCMの歩きっぷりには惹かれます。

巨大こけし

七条大宮から七条通を少し東へ歩いたところの猪熊通という名前に惹かれ本願寺下間大門をくぐると右手に瀟洒な洋風建築。東黌という龍谷大学校舎、「黌」とは学び舎を意味するそうです。ストリートビューで見るとこの建物はなく、2018年に竣工したばかりと分かりました。その先左手に龍谷大学大宮キャンパス、明治初期の洋風建築で正面の本館と右手の北黌、さらに門の左手にみえるレンガ建ての旧守衛所は重要文化財だそうです。

日光東照宮を彷彿とさせるピッカピカの門は本願寺唐門、修復されたばかりなのでそう見えないのですが何と国宝です。さりげなく町中に国宝があるのはさすが京都。

西本願寺、親鸞上人生誕850年だそうです。吉川英治の「親鸞」を読んでいるのですが、なかなか読み進めないでいるところです。

西本願寺の堀川通対面に総門、門の中に東山が見えます。仏壇屋さんが居並ぶ通りを進むとレンガ造りの建物は西本願寺伝道院、明時28年築の重要文化財です。

下京區正面通東中筋西入柳町の仁丹広告入旧字体住居表示みっけ、歩いている東西の通りが正面通です。東本願寺の西側に門はなく七条通から烏丸通へ廻るしかなさそうです。

七条新町の角になか卯が入っているいわくありげなビル、「富士ラビット」と掲げられ、その上にはロゴマーク付きのカマボコ型ドーム。京都で自動車販売の草分けとされる日光社社屋で登録有形文化財だそうです。寺社ばかりじゃなくて興味深い建物がいくらでも見つかる京都です。

烏丸通に出ると巨大こけし、ネットで見つけた今日のもうひとつの目的です。東本願寺境内ではなく烏丸通沿いで、こけしの頭は直径2.5mくらいあります。

ネットで見た時はてっきり木でできているものと思い込んでいたのですが、バルーンです。大阪にも時々やってくる巨大アヒルのこけし版といった感じです。Artists' Fair Kyoto 2023というアートイベントの作品のひとつだそうです。

アヒルとの違いは「話す」ことです。いろんなセリフの他、ずいずいずっころばしを歌ってました。音程の外れ方がいい感じです。

東本願寺の飛地境内にある渉成園にやってきました。庭園維持寄付金という名目のチケットを買うとえらく豪華なパンフレットが付いてきました。園内の一部はArtists' Fairの会場になっているのですが、別途ちょっとお高いチケットが必要です。垣根の向こうの建物ではアート作品のひとつらしき大きな目がきょろきょろしています。

池泉廻遊式にはなっているのですが、率直なところあまり美しくない庭園でがっかり。苔はハゲハゲ、池に魚も見当たらず全体に手入れが行き届いていない感じです。それでもハシビロガモがいました。

高倉通から綾小路通

高倉通をずんずん上ルと五条通でキモノを召したブロンドのお嬢さんたちがゾロゾロ。Enjoy Kyoto!

「火迺要慎」と貼られた箱、たぶん消化器が入っているんでしょうね。

来る前から今日のランチはここでと思っていたお店、高倉通松原上ルのますやさんです。

新快速に乗る前に阪神スナックパークで大阪ナポリタンを食べて来たのですが、小腹が空いてきたのでオムライス。カウンター越しに厨房を覗くと、何とタイル張りの流し台が現役で感動。

高辻通のホテル日航プリンセス京都の隅っこの小庭、渉成園よりずっと美しい。烏丸通の白梅、梅林いっぱい咲いた梅もいいですが、ビル街の梅にも惹かれます。

四条通の一本南、綾小路通を歩いていると「鶏に謝れ」と書かれたお店、なぜか窓の中には食パンが並んでいます。調べてみるとカツサンドがメインのカフェと分かりました。でもカツサンドだと「豚に謝れ」では、とウェブサイトをチェックしてみるとチキンカツサンドのようです。

その先には、新潟のソウルフード、タレカツ丼のお店。

下京區綾小路通柳馬場東入塩谷町の仁丹看板発見。明治23年創業の小田切積善堂薬局のショウケースには漢方薬調合のためのいろんな器具や薬箱。

京都焼鳥製作所という焼き鳥屋さん、自分の屋号は上町ウェブ製作所なのでちょっと似たセンスを感じます。綾小路焼鳥製作所にした方が良かったかも。

さらに山の家といういい感じの定食屋さん。まるで黒門市場みたいになってしまった四条通一本北の錦小路通とは全く趣の異なる綾小路通、大いに気に入りました。ちょっと前までなかなか京都で居心地の良さげなお店がなかなか見つけられないでいたのですが、最近いくらでも見つけられるようになってきました。

寺町通を上ったところのマハナーヤというタバコの据える喫茶店、黒いチョッキにボウタイの70代後半と思われるマスターがひとりで切り盛り、河原町駅間近で町歩きの拠点になりそうなお店です。

今日も仕上げは高田酒店で冷酒。後で見てみると高田酒店までの25m程の中京区以外、下京区から一歩も出ていなかったことにきづきました。18,000歩で13km、新しく買った靴じゃなくて3年くらい愛用しているボロボロの干潟靴を履いてきたのは大正解。