もいちど万博公園

万博公園の先週回れなかったエリアへ、モノレールに乗らなくても山田駅から万博公園西口まで1kmほどと分かりそのルートを試してみます。

乗る機会の少ない堺筋線、阪急千里線にテンションが上がります。河原町行準急で淀川橋梁を渡ります。

高架工事で、淡路と崇禅寺だけじゃなくて、千里線の柴島と下新庄も高架駅になると分かりました。2008年着工、2028年高架線に切り替え、2031年事業完了予定だそうです。自分的に馴染みある似た構造の京成青砥駅の工事は13年で完成しているので、それよりずいぶん手間取ったようです。

淡路で北千里行を待っていると、京都線からの天下茶屋行と千里線の梅田行が同時進入でハナヂが出そうになりました。

3号線から乗ってきた7300系河原町行準急が先に発車して2号線に3300系北千里行が入線。次の堺筋線からの高槻市行普通と連絡します。ちなみに淡路駅に1号線はありません。

万博より前の1967年製、阪急最古参の3300系ですが、車内はきれいにリニューアルされて、まだまだがんばってくれるようです。

山田駅のショッピングモールには何とトイザらスとスポーツオーソリティ、ごく当たり前にアメリカ中どこにでもあったのに、今やもう見られなくなってしまった光景が千里に残っていてビックリ。ちなみにキーテナントはコーヨー、ウチの近所のコーヨーと比べてかなり大きくオシャレです。

いかにも千里っぽい竹林の沿いの道を行きます。

15分ほどで万博公園自然文化園西口に到着。ひょうたん池です。

合体シオカラトンボ飛び回っています。ずっと合体したままで♂は大変やろな、とか要らんことを考えてしまいました。

その先の森の舞台、台地の上にストーンヘンジのように岩が円を描いて並んでいます。

ヤマガラです。くっきり撮れたと思っていたのがピンぼけ。木の葉の上はシジュウカラの幼鳥。

エナガとメジロ。

「野鳥の森」とあり森の中に観察小屋もあるようですが道は閉鎖されていました。野鳥の生態を知り尽くした研究者により学術的に里山の自然が再現されているように感じられ、ぜひとも遊歩道の再開を期待したいところです。

木立が途切れると太陽の塔、万博公園にいることを思い出しました。左手の建物はみんぱく。

目の前の谷に城壁のようなもの、谷に下りてみると何かの廃墟のような不思議な空間が広がっています。

ショウジョウトンボがいました。枝先から岩の端に移動して思いっきりエビ反っています。炎天下のせいか、ビールに合いそうな激辛のおつまみに見えます。岩の黄色い部分はショウジョウトンボの翅の根元が反射したものです。

池にはメダカたち。池の畔には石垣の塔。

塔の中に入れると分かり、ちょっと冒険。

塔の上からの眺めです。

この廃墟のような城壁と塔に囲まれた池、春の泉という名前です。名前のイメージは無いものの、リアルRPGのような雰囲気、かくれんぼすると絶対楽しいと思います。

そこかしこで舞っていたホシミスジがやっと撮れました。

広い芝生の広場のベンチで太陽の塔の左手を眺めながら買ってきたおにぎりをぱくつきます。

野鳥の森の南側を通れないか道を探していると池がありました。水鳥の池という名前ですが、現状近寄ることはできないようです。ハグロトンボがいました。

もみじの滝の池、近くにまだ見るべき池があるのですが、見逃してしまいました。ビオトーブの池近くのオニユリ。

さんざん調べても分からなかった蛾とアブラゼミ。

太陽の塔とヒマワリ、万博公園全体で一番混んでるエリアでの1枚、「コンテンツに応じて」塗りつぶしで人には消えていただいてます。

東向きのヒマワリだけじゃなくて、こっち(西)を向いている畑も。さしずめ太陽の塔の第5の顔ということかも。

日本庭園です。春の泉からまっすぐくれば700mほどなのに、1kmも遠回りしてしまいました。

先週見逃した松の州浜、深山の泉を源流とする2つの流れが合流して海(心字池)に注ぐ様を枯山水風で再現、なるほどと感じさせます。

清流にクロイトトンボ。池泉回遊式庭園としては綺麗すぎるような気がしました。深山の泉もカワセミは不在でした。

日本庭園の正門脇にいっぱい鳥たちがいるものの今日はどうにも上手く撮れません。とりあえずヤマガラとシジュウカラ。

お祭り広場の屋根の骨組みの上に頭を出した太陽の塔を撮って1970年を偲びます。まだチェックできていない池や周り残した場所が少なくないもののもう14kmも歩いていました。みんぱくも行ってみたいし、またこんど。

高度成長期の清濁や功罪を全て飲み込むような太陽の塔、マンハッタンの自由の女神に比肩しうる、ひとつの時代のモニュメントだと思います。