11月のアジサイ

このところ奈良公園へは頻繁に訪ねているのに平城宮跡は1年ぶりです。

久々の西大寺、交錯するレール、やっぱり萌えます。

上本町のシェラトンホテル地下にあった「操舵」、その姉妹店「味楽座」でランチ、と南口へ出るとこちらもシャッターが閉ざされていました。仕方なく適当に入ったロードサイド店で高くて美味しくもないお腹いっぱいにならないランチを食べて出発。

平城宮跡

二条町三丁目の入口から入ると、平城宮跡にこんな場所があったのかと思わせる黄葉の並木道。サザンカにメジロ。でもまだ花が蕾なので蜜が吸えません。

さっきのビスタカーが戻ってきました。朱雀門から大極殿院南門、大極殿が一直線に並びます。

覆いの外された完成間近の南門です。

きぐるみが手を引かれトコトコ歩いてます。ならきち君だそうです。

佐紀町

佐紀池のカイツブリ、50mほど先ですが、トリミングしてメガテンもバッチリ。

来る前にマップをチェックしていて気付いた前方後円墳じゃなくて円墳、平城天皇陵と治定されている市庭古墳です。平城天皇は桓武天皇の第1皇子、つまり平城京じゃなくて平安京の天皇ですが、譲位後、旧都の平城京に移り住み、平城京への遷都の勅を出し出兵、政権掌握を図ったものの破れ平城京に戻ったそうで、ここに陵墓があるのはなるほどです。

ところが昭和37年頃の発掘調査で円墳ではなく平城京築造の際に前方部が取り壊された古墳時代の前方後円墳であることが判明、つまり既存の古墳に追葬されたのでもない限り、この古墳は平城天皇陵ではないことが確実になようです。

紅葉したモミジが増えてきています。

この辺りところどころに出荷用ではなさそうな小さな花畑が点在。サンジャクバーベナに止まったツマグロヒョウモン。

サンジャクバーベナをアップで。

ブルーデイジーに止まっているのはツマグロヒョウモンと違って翅の縁がギザギザのキタテハ。

コスモスもまだまだきれいです。鉄の杭に止まったのはアキアカネじゃなくてナツアカネと思われます。

キジに出会えることが多いの場所なのですが今日はいません。ケーンケーンと自分で声を出しておきました。

海龍王寺から奈良公園

コナベ古墳付近のサクラじゃない紅葉です。

聞き覚えのある地鳴きが聞こえ、辺りを見回すと頭の上にジョウビタキ。

行ってみたいマークをつけておいた海龍王寺、かつて藤原不比等邸のあった場所の一画に位置する光明皇后創建の小寺です。参道のキンモクセイが満開。

キンモクセイをアップで。

国宝の五重小塔、高さ2.85m(相輪を除く)のミニチュア五重塔ですが工芸品ではなく建造物として国宝指定されています。当初から屋内に安置され、奈良時代の建築様式を今に伝えています。

大仏池の紅葉黄葉も始まっています。大イチョウもいい感じになってきました。

平城宮跡ではよく晴れていたのに、いつの間にかどん曇。

イチョウをアップで。

先週の世界ふしぎ発見!でルリセンチコガネが紹介されていました。ミステリーハンター、女ムツゴロウこと篠原かをりさんがならまち糞虫館の中村館長と早朝の奈良公園でオオセンチコガネ探し、鹿のフンをほじりながら篠原さんの「この一年間くらいで一番有意義な一時間半を過ごしている気がします」のひとことに思わずニヤリ。

ただ今の時期はもうルリセンチコガネに会えないはずなので、講堂跡北側の道を抜け二月堂裏参道へまっすぐ向かったのですが、サワガニもやはりいませんでした。

吉城園

今日も吉城園、もうどっぷりその魅力にハマりました。その前に自動販売機でミルクティーを買っていっぷく。

何気なく空を見上げると小鳥の軍団が曇天の下を旋回しています。拡大しても何なのかよく分かりませんが、真横を向いているのはまるで空中を泳ぐ魚です。

もう1カットを拡大すると、翼の内側に茶褐色の部分と白いラインが確認できます。アトリで間違いありません。

電線にエナガが2羽。電線のエナガは珍しいです。

吉城園の門をくぐり、母屋への坂を上ると息を呑みました。

曇り空の紅葉がこんなに綺麗に撮れたことはないです。

雨が降っても絵になりそうな紅葉ですが、やはり日が射してくるところが撮りたい。

とりあえず透かしてみたら、日が射してなくてもこれはこれで美しい。

スギゴケのカーペットに落ちたモミジは定番カット。

センリョウが艷やかな実を掲げています。ツワブキは満開。

茶花の庭で係の人が作業中、その手元を見ると何とアジサイ。思わず、えっアジサイ、と声が出てしまうと「こいつ変なんですよねぇ」と係の人の笑顔。顔を上げると思ったより若い方です。「こいつ」という言葉に吉城園のすべての花や木が我が子のようなものなんだろうな、と感じられます。

キキョウが一輪だけ。

手前をぼかしてシュウメイギク。

もいちどモミジ。曇り空でも光線が良かったのか、カメラが良くなったからか、自分の腕が上がったからか、自分の撮ったとは思えないモミジです。