奈良の春日野青柴に~♪

バンビたちに会いにやって来ました。

まずは腹ごしらえ、前回見つけて気に入ったごはんの間(あいだ)、今日のメニューは肉団子か、エビと野菜の天ぷらの2つで、肉団子を選択。周りにスマホをいじりながら食べてる人はおらず、自分もスマホを閉じました。メインの肉団子よりも、ごぼう、しいたけ、にんじん、ひとつひとつの野菜を味わうことに、じっくり向き合い、体にいいものをいっぱいいただいたと満足させてくれるお店です。

奈良公園バスターミナルに鎮座するせんとくん、いつもより目つきがきつく見えます。このバスターミナルは高速バスや路線バスが発着しておらず、団体観光バスの乗降のために去年4月に開業も、乗降だけで駐車できないので開業当初からけちょんけちょんに不評だそうです。そこにコロナで人影は殆どゼロ。コロナと共生してインバウンドゼロでどう観光業を維持していくか、この動画を見る限り、奈良県の行政には期待できそうにないです。

以前から気になっていた細い流れは吉城川(よしきがわ)と分かりました。川をまたぐ国道169号線の石橋は威徳井橋。

東大寺焼門(やけもん)跡にバンビ。

大仏池前にずいぶんちっちゃくて可愛いバンビ、どれくらいちっちゃいかということこれくらい。子鹿のバンビは可愛いな~♪

 

東大寺講堂跡に広がる芝生、講堂の柱の礎石が並んでいます。頭の中で流れる歌は、奈良の春日野青柴に♪に変わりました。腰を下ろせば鹿のフン、フンフンフン、黒豆や♪

緊急事態宣言の頃は大仏殿の窓から大仏さんが顔を覗かせていたそうですが、拝観再開で窓は閉じられていました。南大門から大仏殿への石畳、人よりシカの方が多くなっているのではと思っていたのですが、それほどでもないです。

二月堂への林の中にメタリックブルーのコガネムシ、オオセンチコガネです。メタリックグリーンやメタリックレッドのオオセンチコガネに対して、紀伊半島に生息するメタリックブルーのはルリセンチコガネと呼ばれるそうです。「黒豆」を常食にするフンコロガシの仲間です。

林の樹上高いところに小鳥たち。上手く撮れないものの、胸のネクタイがなくてシジュウカラではなさそうです。たぶんヒガラ。

二月堂の斜面にシカファミリー。誰もいない二月堂、よくみると舞台にふたり写ってました。

ここにもバンビ、ちょっと近づきすぎて驚かせてしまいました。ゴメン。立ち上がったポーズは、土産物店にぶら下がっているホイールの付いたバルーン鹿そのものです。

若草山前の坂道をえらくかっこいいやつが下りてきました。おかあさんのおっぱいを追いかけるバンビも。

若草山から水谷茶屋へ下りる石段にもオオセンチコガネ。さっき飛んでるメタリックブルーも見かけました。

水谷茶屋で一休み、アイスコーヒーと同じ値段だったので、ビールに変えてもらいました。

茅葺屋根の軒下に巨大な竹の筆のようなものが掛けられているのに気づきました。お店の人に訊くと、お水取りの時に使った松明だそうです。60kgほどをお坊さんがひとりで担いで掲げるそうです。

水谷茶屋から川沿いにちょっと遡ったところに春日山遊歩道入口があります。春日山原始林の中をぐるっと廻ると約10km、3時間半かかるハイキングコースです。途中で逃げ道は無いのでまだ行ったことがありません(さらに先、柳生方面へ抜ける道はある)。

水谷川に沿った、さほど急ではない林道のような道が続きます。崖下には水谷川、吉城川が水谷茶屋辺りから名前を変えた渓流です。ちなみに「みずたに」ではなく「みずや」と読むと知りました。

川の対岸の樹上からホイホイホイ、と聞こえてきます。明らかにサンコウチョウですが、姿は見えません。

国の特別天然記念物、世界遺産にも登録されている春日山原始林です。

15分ほど歩いた林道がUターンするところで、水谷川と林道が別れます。水谷川の源流はすぐ先のようですが、ここで引き返すことにします。ここから若草山山頂までだと2km、いずれもっと朝早く出直してくることにします。

森に囲まれた月日亭という料理旅館があります。ツキヒホシ、ホイホイホイのサンコウチョウの声に因むのかと思ったら、水谷川に日と月が掘られた磐があることに因むそうです。

遊歩道では一頭もシカを見かけませんでした。鹿のふんも見なかったかと。野生のシカですが、大自然の只中より人間たちと共生する環境の方が生きやすいようです。

春日大社では結婚式の記念撮影が行われていました。コロナ騒動でどうなることかと、さぞかし気をもまれたことかと。無事挙式、誠におめでとうございます。

春日大社の苔むした灯籠の列が美しい。

上の禰宜道のイチイガシの巨樹群、いつもながら木を撮るのもとても難しい。色々アングルを変えて撮っても木の雄大さはぜんぜん伝わりません。

上の禰宜道では見かけなかったのに、奈良公園の南側のヘリに出ててくるとシカたち。やはり大自然だけじゃなくて、人との共生が彼らの生き方のようです。

道端のガはキシタバ、特徴的なので割と簡単に検索できました。

シカが駐車場に入庫していました。チューインガムを噛んでるように、ずっとモグモグしています。

住宅地をのんびり歩くシカ、ドライバーさんたちも慎重な運転になってます。

ヤマガラの幼鳥が毛虫をゲット。

口で咥え直したり、落とさないように足で掴んだり、色々試すもののこの子には大きすぎて四苦八苦。

お腹が薄く茶色、ヤマガラで間違いないです。

奈良市高畑町の光景、こんな場所は日本中にここしかないかと。安芸の宮島には住宅地はないので、奈良と宮島でシカの生態は大きく違っているはずです。

飛火野まで戻ってきました。しっかり安全確認して横断歩道を渡ります。

赤信号を渡る子もいます。南大門前は人よりシカの方が目立つ感じです。

国立博物館辺りにもバンビ。「子ジカに触ると、母ジカから攻撃されたり、子ジカに人の匂いがついて、母ジカが子育てをしなくなります。子ジカや母ジカには、絶対に近づいたり触ったりしないでください!」という注意書きがあります。子鹿は鹿せんべいも食べないので、要注意です。

バンビじゃないけどまだ幼さの残るこの子とはずいぶん親しくなりました。

猿沢池脇の芝生に刺股みたいな角の牡鹿。

猿沢池畔にスタバがオープンしていました。野生動物と共生する奈良の町、こんな町は世界中で他には、ダーウィンが来たで見た、カニクイザルと共生するタイの町しかないのでは。

奈良の活性化のためにはシカたちに選挙権を与え意見を聴くのが最善かもしれない、と思いました。

餃子の王将でプファー。王将に小籠包があるとは知りませんでした。安くて美味い。夕日が差した若草山をバックに復活塗装の奈良交通バス。

西大寺で途中下車して一服しようと思ったら喫煙ルームはコロナ閉鎖、西大寺駅構内は中央改札口がオープンして大きく様変わりしていました。改札内の豊祝で本醸造2杯をひっかけ、さあ帰ろと4番線で快速急行を待っていると1番線にしまかぜ、京都しまかぜの回送です。ホーム東側から夕日を浴びたしまかぜの入庫シーンが撮れたはずも、いい塩梅だったので頭が回りませんでした。

酔っ払ったつもりは全然ないのに、1分先発の京都行急行に乗ってしまいました。4番線が奈良線、3番線が京都線とは限らないです。高の原で証拠写真。