腹ペコの鹿たち

奈良公園の鹿たちが餓えているらしいと聞き、心配で様子を見て来ました。

名古屋発の到着が1分ほど遅れると上本町でアーバンライナーが並びます。

いつもの先頭車かぶりつきは避けて空いている最後尾10両目に乗って西大寺到着。

レンタサイクルを借りて出発、開かずの踏切で4本待ち。

いつもの駅ナカ中華そばだとワンパターン過ぎるので、スガキヤで名古屋の味をと、ならファミリーのフードコートへ。ところが残念、スガキヤ西大寺店は去年5月に閉店してしまっていました。つーことでサンマルコのビーフカレー。サンマルクは岡山が本社のコーヒーショップ、サンマルコはとんかつのKYKグループのカレーショップです。

平城宮跡と周辺

平城宮跡すぐ北側の佐紀池、ホシハジロです。ミコアイサが5羽くらい、でも全部♀です。

平城宮跡の梅林は中央が広場で空洞、本数や品種は大阪城よりぐっと少ないですが、大極殿と梅も絵になります。すぐさまウメジロが見つかりました。

いっぱいいます。梅の品種は大阪城のような名札がないので分かりません。

メインディッシュの梅からデザートのサザンカへ移動。

空模様は晴れたり曇ったり、日が差してくると鴟尾が輝き、瓦も美しい。

ヒシアゲ古墳裏の池にミコアイサたち。ここも♀だけ。

菜の花は綺麗ですが期待していたキジは現れず。ウワナベ古墳にもミコアイサ。

パンダガモことミコアイサ兄弟(たぶん)。

浮かんでいる時間より潜っている時間の方が長いです。バッサリ刈り取られていたウワナベ古墳の水辺には植栽が伸びてきて落ち着いた景観を取り戻しています。

サビサビの跨線橋を渡りいつもの林をチェックもメジロだけ。

カレーを食べてまだ間がないのに、お腹が減ってきました。奈良女子大近くに定食屋さんを発見。店内はほぼ満席で、自分と1組のカップルの男性を除き99%女性、それも20前後から80くらいまで幅広い年齢層。大テーブルの向うにはお嬢さん3人、文学部がどうしたとか話しているので奈良女生で間違いないです。

てんぷらと煮物とサラダの定食は、海老天とちくわ天を除き99%野菜、この雰囲気でごはんのおかわりをするのは恥ずかしいな、と思っていたらボリューム満点でおかわりするまでもなく、特に味噌汁はかなり美味しく満足。

奈良公園

おしゃれな定食屋さんから大仏池までスグです。バタバタっとカイツブリが下りてきました。

子鹿の兄弟(たぶん)が近寄ってきました。すごく物欲しげな顔をしています。

格子戸から覗いてみた大仏殿と坂の下から見上げてみた二月堂、かなり寂しいですが、日本語以外に英語、イタリア語、タガログ語等が聞こえてきます。

山焼きが終わったばかりの若草山、お土産屋さんはいつも追い払うはずの鹿たちの相手をしています。

水谷茶屋の縁台で一休み、お腹をすかした親子が近づいてきます。子どもたちが「シカ!」「シカ!」と呼びかけていて、それは違うやろ、せめて「シカさん」か「シカちゃん」やろ、と心のなかで突っ込みます。

母鹿が近づいてきたけど、何もないと分かり去って行ったら、こんどは角を切った牡鹿。僅かな甘い香りに気づいたようで、コーヒーのソーサーに付いたコーヒーのしずくを舐め回し、スプーンを飲み込んでしまいそうになったので、慌てて取り上げました。

それでもそこそこ賑わっている南大門前、鹿せんべいを買ったばかりの人を鹿が追いかけ回していました。

鹿たちは餓えて痩せ細っているというほどではないものの相当腹ペコなのは間違いないです。鹿たちも鹿せんべいに頼らず、どんぐりとか、奈良公園の自然で生き延びる術を学ぶべき時が来ているのかも。

生駒ケーブル

もう1箇所行ってみたいところがあります。生駒ケーブルのブル、ミケが機器整備で1ヶ月の運休、その間通常木曜日だけ運行の旧型ケーブルカーが代行です。

鳥居前駅のコ3形コ4「白樺」です。

上からコ3形コ3「すずらん」が下りてきます。レールが短くよく揺れます。乗車5分で宝山寺駅に到着。

下りはケーブルカーに乗らず宝山寺参道の石段を下ります。上下のケーブルカーが行き違う中間点にある複々線を渡る鳥居前3号踏切です。

鳥居前3号踏切を通過するコ3とコ4。

20分ヘッドの運転で運行中の5分間はカラカラと滑車の音が響きます。111.1‰の勾配標、宝山寺線の最急勾配は227‰。付近は住宅地で一戸建てだけでなく大型マンションタイプの集合住宅も少なくなく、線路沿いの道路をお年寄りがしんどそうに坂道を上っています。中間点に駅を作って100円とかで乗れればいいのに…。

中間点より下の方が見晴らしが広がり撮り鉄しやすくなります。小さなパンタグラフは動力に関係ないので照明や車内機器用です。

鳥居前1号踏切脇から鳥居前2号踏切、鳥居前3号踏切を行くコ4と上から下りてきたコ3。

コ3が鳥居前1号踏切を通過、なぜ生駒に何のゆかりもない「白樺」「すずらん」なのかは不明です。

見に行こうと思っていた三条通りの徳勝龍関優勝パレードをすっかり失念してしまっていました。