キジとコチドリ
ずいぶん出遅れてしまったものの予定通り水上池へ向かうことにします。
もう10時半を回っているのにやってきたのはしまかぜ、丸一日めいっぱい遊びたい人には不向きな列車で、自分はまだ一度も乗ったことがありません。カブリツキをゲットしたのに東花園で出庫待ちのアーバンライナーや生駒トンネル内で折り返す生駒線の電車を見たけど撮れないまま西大寺に到着。
2週間前にはなかった足場の板のようなものがレールの間に敷きつめられています。自由通路整備工事らしいのですが完成予定は平成33年、気の長い話です。
水上池周辺
レンタサイクルを借ります。クーポンで200円引き。平城宮の葦原で今年初めてオオヨシキリの声が聞こえるものの姿は見えず。水上池ではカワラヒワが迎えてくれました。
水上池北池の半島には入れなくなってました。ハジカミ池の中のロードミラーは水に使ったまんま。
キツネかと思ったらネコ、カエルを捕まえたようです。
雑木林に7、8人のカメラマン。レンズの砲列の先にキビタキ。
いい声で鳴きながら大サービス。
なぜかウワナベ古墳の水辺の木や草がばっさり刈り取られていました。1500年くらい前の地面がむき出しになっていて前方後円墳とよくわかります。モズがキ、キ、キ、キ。
お堀の姿は大きく変わってしまったもののカイツブリ。関西線を跨ぐ錆びた跨線橋を渡ります。
103系や205系は姿を現さず221系ばかり。橋の向こう側に自然のまんまの小さな公園、誰もいません。
鳥たちや珍しい蝶は見当たらないもののヒメウラナミジャノメがいっぱい飛んでます。
大佛駅跡〜飛火野
奈良公園へ行ってみることにします。一条高校裏辺りにいい感じの踏切、向こうに奈良駅への高架が見えます。何本か待ってみたもののここでも221系しかやってきませんでした。
育英学園の裏手、佐保川の北側に大佛鐡道記念公園という猫の額くらいの公園、明治時代の大佛駅跡だそうです。
大佛鐡道という鉄道会社は存在しなくて関西鉄道大仏線が正確です。その経緯はこのサイトが分かりやすいです。関西鉄道の奈良側のターミナルとして開設されたものの、その後木津経由の平坦なルートが開通して、その命脈は10年足らずでした。大佛駅とはいうものの、東大寺大仏殿まで2kmほどあります。でも10年足らずの間に路線は目まぐるしく引き直されていて、西大寺駅自由通路開設に3年以上かかる今より、インフラ建設では明治時代の方がずっとスピーディだったことは驚きです。
飛火野までやってきました。芝生にセグロセキレイ、この前来たときにもいました。
子鹿たちが可愛いです。向こう側の子鹿は生まれたばかりのようです。飛火野で鹿のうんちを踏まずに歩くのは難しい。
子鹿たちが水を飲んでいた水たまりからカエルの声がします。カエルは見つからないものの石碑に「雪消沢古跡」とあります。流れ込む川は無く地下水が湧き出してできた水たまりのようです。
水上池周辺へ戻る
キビタキには会えたけど自分で見つけたわけじゃないだけにどうにも物足りなく、来た道を戻ってみます。コナベ古墳で一休み。ウワナベ古墳と違って水辺の木や草はそのまま、白くミルク色に濁ったお堀も変わりません。
歌姫町の畑でキジを発見。以前会った場所よりもう少し奥に入った辺りです。色っぽい地名ですが、平城宮の歌や舞の女官が住んでいたそうです。
横からだとひょうきんな目つきが正面からだときつい目つきに見えます。ケンケーンと鳴き声が谷に響きます。
ちょっと移動して全身を現し、地べたに何かないか探しながら向こうへ行ってしまいました。
水上池には数は少ないもののハシビロガモとマガモ、電線にはツグミ。30℃近い暑さなのにまだ北帰行せずに粘るつもりでしょうか。
大極殿東側の円柱のように刈られた植栽の上、西日に向かってモズ♀、道の反対側の植栽の上ではモズ♂が大きな声でアプローチしていました。
遺跡復元工事現場の脇にできた水たまりに何とコチドリ。海でも川でも池でも田んぼでもなく工事現場のコチドリ。
空でビリビリやっていたヒバリが下りてきてくれ、葦原ではモズのくりっと可愛い目が撮れました。
西日の撮り鉄
レンタサイクルを返して駅へ向いかけるとしまかぜが見えたので、西日が順光の駅西側の踏切から狙ってみます。まだ5時を回ったばかり、遅出早退でもよく稼ぐ人気者です。
前から気になっていた奈良線の踏切と京都線の踏切に挟まれた三角地帯から撮ってみます。
あー、ぶつかるー、ことはないです。
旧色のままの22000系もまだ多いです。後ろは12200系。
ふとスマホを見るとサーバーから過負荷のアラートメッセージ、近くで作業できる場所を探すより帰宅した方が確実と判断、急いで帰ります。
追記:翌日過負荷の原因がわかったもののその対処に丸1日かかってしまいました。因果なショーバイやってます。