MacBook Air M1

修理に出していたHP Envyが戻ってきました。無償サポート期間終了を見計らったように購入後13ヶ月、何やら筐体が膨らんでフタがきっちり締まらなくなっていることに気づきました。どうやらバッテリーが膨張しているようです。爆発する危険は無いとのことなのですが、このままの使用には問題があるのは間違いなく、サポートに電話、3万円弱かかることを確認、茨城県のリペアセンターに発送して1週間ほどで戻ってきました。

リペアセンターに発送する前、手元に残る、メモリ管理がおかしくなったMac MIni Late 2014や、4GB RAMのMacBook Air 2011では全く仕事にならないことに今更ながら気づきました。

Windows機をもう1台ということも検討したもの、HP Envy以上のコスパの機種は見当たらず、結局M1チップ搭載の新型MacBook Airと決めました。カスタマイズするとネット購入だと2週間くらい待たされるので、難波周辺の店舗を廻ってみたらLABIで16GB RAM、512GB SSDの在庫があり即決も、Envyのバッテリー交換と加算して20万ほどの臨時の出費となってしまいました。

HP Envy(CPUはAMD Ryzen7)、MacBook Air M1、いずれも16GB RAM、512GB SSD、画面サイズや重さもほぼ同じです。これからどちらをメイン機にするかとちょっと迷ったものの、あっさりMacがメイン、HPがサブに落ち着きました。よくアメリカのサイトで見るようにMacBook Air M1のCons(短所)とPros(長所)をまとめてみます。

Cons

HP Envy がMacBook Airに勝っている点はディスプレイがタッチパネルになっていること、それに、ディスプレイを360°回転させることができ、タブレットのように使えることなのですが、タッチパネルを使うような作業は自分の場合殆どなく、タブレットとしてはちょっと重すぎ、コミックを読むような利用にもあまり適切とは言えません。

外部接続ポートはHPがUSB Type-C x 1とType-A x 2、MacBook AirはThunderbolt/USB4 x 2だけです。MacBook Airはこれだけだと手元のUSBメモリを差し込むこともできず、充電状態で外部ディスプレイに接続しただけで外部接続ポートは満杯になってしまいます。VGA/USBマルチハブを買いに走りました。さらに5000円ほどの出費。

Pros

一方、MacBook Air M1の優れた点は1ヶ月ほど使ってみてはっきりしてきたので列記しておきます。

確実性の高いBlueTooth

HP Envyだとノイズを拾いすぎて、iPhone専用になっていたJBLのBlueToothスピーカーをMacBook Air M1に接続してみたところノイズはなく安定した出力が楽しめるようになりました。

エレコムのBlueToothキーボードもペアリングはできたものの、誤入力というか、例えば「a」を1回押しただけなのに、aaaaaa…と入力されてしまうことが多発し、またまたショップに走り、Apple純正を購入してきました。こんなに高いキーボードを買ったのは初めてですが、さすがに快適ではあります。

完全に静か

MacBook Air M1には冷却ファンがついていません。つまり機械音は一切ありません。音に敏感な自分としてはこれは大きいです。MacBook Air 2011では、ちょっと長く使っているだけで筐体が熱くなってしまい、手首の辺りにタオルをしいて仕事していたのですが、MacBook Air M1ではこの1ヶ月使った限りでは発熱を感じたことはありません。どうやって冷却しているかというとM1チップの電力効率と放熱板だそうです。通気孔がないのでホコリが入り込まないというメリットもありそうです。

ジャ~ン

電源を入れてから起動パスワード画面までの時間を測ってみるとHP EnvyもMacBook Air M1もほぼ同じも、アプリの立ち上げはM1の方が少し速く感じます。ただ、HPは筐体左脇にある小さなボタンで電源を入れてしばらくするとHPのBIOSロゴが表示され、その後でWindowの起動音が鳴ります。それまで電源が入っているのかわからない時がしばしばあります。

一方、MacBook Air M1ではフタ(ディスプレイ)を開けるだけで電源が入ることに気づきびっくり。スリープ状態からの復帰も同じです。それと起動時は電源が入った時点でジャ~ンと鳴ってくれるのも安心感があります。フタを開けて電源が入るようになった2016モデル以降、起動音は廃止されたのが、昨年モデルで復活したそうです。

高精細Retinaディスプレイ

ディスプレイはタッチ操作以外はMacBook Airの圧勝です。HP Envyの解像度1920x1080ピクセルに対して2560x1600、発色、精細度とも文句のつけようがありません。iPhone12 Proの画面もとても美しいのですが、それを大きくした感じです。でも普段は外部ディスプレイに接続してフタをしめるので宝の持ち腐れです。外部ディスプレイとのミラーリングも簡単、Macをコンセントに接続しないと外部ディスプレイが表示されないのところなど、細かいところまでよくできてます。

ちなみに外部ディスプレイは5年前に購入したDELLの23.8インチで2560x1440の解像度、Retinaほど高精細じゃないけど今もなかなか美しく発色してくれ、いい買物だったようです。

M1チップの高性能省電力ということだけじゃなくて、電力の管理とか総合的に細かいところまでとてもよく設計されていると感じさせてくれ、単にコスパだけじゃない満足感があります。かつては細かいところまで行き届いた設計というのは、SONYを筆頭に日本ブランドのお家芸だったはずですが、完全にアップルにお株を奪われてしまったようです。

10年以上前に自分的パソコン史というブログを書いてます。この時に購入したDell機は十代目、十一代目がMacBook Air 2011、十二代目がMac Mini、十三代目がHP Envy、ということでMacBook Air M1は十四代目ということになります。