幸せの青い蜂
大潮なので干潟へ、のつもりだったのですが、諸般の事情であきらめ枚岡公園へ。
何か軽くおなかに入れてからと思っていたものの、すぐ区間準急がやってきたのでこのまま出発します。枚岡も額田も駅周辺にコンビニはなく、頼りは枚岡駅前のパン屋さん、もし閉まっていたら額田まで乗って駅前のスーパーとすることにします。
先頭車の殆どの乗客は瓢箪山で下車、ガラガラになったLCカーが急勾配を上って行きます。枚岡に到着、パン屋さんが開いているのを確認して下車。
フヨウの花にイチモンジセセリ♀。花が大きいのでずっと奥まで入り込んでいきます。
下から見上げたイチモンジセセリがカッコいい。オレンジの花はキツネノカミソリ、ヒガンバナ科の有毒植物です。
濃いピンクの花一輪はシュウカイドウ。
椋ヶ根橋下の休憩所で買って来たハムたまごベイクドサンドをいただきます。これが180円、コンビニだと300円はしそうです。
ちょっと公園の外に出て、いっぷくしているとムギワラトンボがやってきました。
葉っぱに止まった変な虫発見、きゅうりの輪切りのような大きな目にセミのような翅、角のような触覚、さんざん調べてキンイロアブと分かりました。ヒトもターゲットにする吸血昆虫です。
赤いつぼみが並ぶのはミズヒキ、花が開くと紅白の花びらが上下に並ぶことから祝儀袋の水引に例えられているそうです。白い丸い実が並ぶのはヤブミョウガ、自分の大好物ショウガ科のミョウガとは異なりツユクサ科です。
連日の雨で豊浦川の水量はかなりです。赤い橋に到着、オオシオカラトンボが迎えてくれました。
橋の欄干をヤブキリがロボットのような仕草で歩いてました。ずっと口をもぞもぞ動かしています。小さな羽虫と出会って食べるのか思いきや完全に無視。人間には見えない欄干に付着した花粉か何かを食べているようです。
今日は額田展望台へは上らず、額田駅への道を取ります。冒頭に書いた諸般の事情、ちっとも減らない感染者数ということもありますが、実はここ数日久しぶりに軽度の痛風の発作で足の甲が痛く歩きにくいためです。痛風とはもう10年以上のお付き合いでずっとアロプリノールを飲み続けてます。先月の血液検査では尿酸値も正常値だったのでシリアスなものではなさそうです。これまでで一番キツかったのは池袋に住んでいた頃の発作、歩くこともできずタクシーで500m先の病院へ、帰りは松葉杖でした。
二等辺三角形のガ、これは見覚えがあります。ウンモンクチバです。
足元にヒメウラナミジャノメ。
木の間隠れの真正面に高取山、現在地から高取山への直線上に、玉造駅、心斎橋駅、九条駅、安治川駅、海を超えて新開地駅が整列しています。
ちょっと大きめの蝶が地面に降りたのかとレンズを向けるとコサメビタキ。白いアイリングのクリっとした目がとてもカワイイ。
コサメ、コサメムーチョー♪
公園管理事務所のオジサンたちがお気をつけて、と声をかけてくれました。生駒山斜面に広がる公園、管理するにもクルマは殆ど使えません。毎日どれくらい歩くのかこんど訊いてみたいと思います。
2m以上ありそうな背の高い赤い茎の草、足元にも見つかりました。黒い実を成らせた赤い茎、緑色の実を包んだ白い花を咲かせた白い茎が、同じ太い赤い茎から伸びていて、葉っぱは端が赤くなってます。ハナノナアプリがヨウシュヤマゴボウ、と教えてくれました。全体にわたって毒のある帰化植物だそうです。
寿司屋でよく注文するヤマゴボウは、モリアザミの根などを漬物にしたもので、ヨウシュヤマゴボウとは全く別のモノと分かりました。今日は色々学ぶことが多いです。
キツネノカミソリに似た、少し大きめの花が一輪だけ、ノカンゾウです。キツネノカミソリと違い食用や薬用になるようです。
と、ちらっと青い光が地面に降りてきました。ルリタテハかな。
翅を開いてくれルリタテハと確認。自分の肩に止まってくれたりして、遊んでくれました。
さらに青い光が。ヒャクニチソウにルリモンハナバチ。
ブルービーとも呼ばれる幸せの青い蜂です。
シオヤアブもやってきました。
イチモンジセセリじゃなくて翅の紋がありません。紋無しのチャバネセセリと思われます。
タマスダレというヒガンバナ科の白い花、あさて、あさて、さては南京玉すだれ♪
額田駅前のスーパーでスーパードライゲット。公衆電話ボックスのわずかな日陰でプファー。軽度の痛風発作だったことを忘れてました。
先日、グッと地球便というテレビ番組で紹介されていたコスタリカ在住の昆虫学者さんをFacebookでフォローさせていただきました。現在帰国中で橋本市にお住まいの由、Facebookではかなり林間田園都市周辺で見つけられた珍しい昆虫が頻繁に紹介されているのを見て、林間田園都市にこれだけ見つかるなら生駒にもいるはず、と気合を入れてでかけた枚岡公園ですが、予想以上に色々会えて大満足。