トリよりカニ
大潮で関空島の干潮ピークは13時、この日を待ってました。台風もまだ大丈夫っぽいです。
和歌山市行区間急行は自分の高校通学の時と変わらない7100系4+2連、久しぶりにカブリツキをゲットしたら何と運転手さんのバッグは床に。南海全体なのかこの運転手さんだけなのかは不明ですが、眺めのいい前面展望をじっくり楽しませてもらいます。
堺駅で向こうからやってきたのは昨日から走り始めたすみっこぐらしラピート。
阪堺電車のオーバークロスを岡崎屋質店号が渡って行きます。このオーバークロスは遠からず撤去され、阪堺電車の浜寺駅前駅は南海浜寺公園駅東側に移転するそうです。
羽衣駅の南側に渡り線と高師浜線分岐ポイントのレールが敷かれてますが、ここを電車が走るのは3年先。7100系+10000系サザンが高架を駆け上ってきました。
クーラー吹出口は高校通学の頃のままです。運転手さんのバッグが無いので極めて視界良好。
男里川右岸河口
男里川河口へ続く緑道、マップを改めてチェックしてみるとこの緑道は何と泉南市沿岸を岡田漁港までずっと続いてます。
右岸河口に到着。まだ10時なので、まだまだ引き潮です。
Peach沖縄行がテイクオフ、河口にミューミューとキアシシギらしき鳴き声が響いてます。
中洲の干潟にようやく発見、やはりキアシシギです。
ハクセンシオマネキとヤマトオサガニのエリアを見ると何とアシハラガニがいっぱい。よくみるとヤマトオサガニはいるものの、2ヶ月前にはいっぱいいたハクセンシオは見当たりません。
リベットの並ぶいかついアシハラガニの甲羅がダース・ベイダーを彷彿とさせます。この2ヶ月の間にハクセンシオマネキ/ヤマトオサガニ共和国連合軍vsアシハラガニ帝国軍の壮絶な戦いが繰り広げられたということかも知れません。
左岸手前の中洲にキョウジョシギ。
引き潮で足元には小さなタイドプールがいくつもできていて、時折貝がピューッと水を吹き上げています。
イソガニです。
左岸へ移動しようとしたら、右岸河口先端にキアシシギが降りてきました。
右岸岸壁から川を覗くとケリ。男里川河口でケリは初めて見ました。一緒にいるのはイカルチドリかと。
男里川左岸河口
ファミマで食料とドリンクを調達して左岸河原へ。中洲にイカルチドリとコチドリ、大きい方がイカルチドリです。ケリは複数いました。
浅瀬にまとまった数のキアシシギ。撮った時は全然気づかなかった何やら白い魚が浅瀬に打ち上げられていました。キアシシギと較べると50cm以上ありそうです。何なんでしょう。
ゴツい葉っぱに花一輪、ヒメマツバボタンです。シロチドリが出てきてくれました。
さっき中洲にいたキョウジョシギです。
左岸河口の堤防の石に腰を下ろしてランチ、おにぎりも買って来たのですが暑すぎて食べられませんでした。
堤防内側の池に空が反射してきれいです。ハママツナの群生するこの池にハクセンシオマネキがいるはずですが、見当たりません。
ここでもアシハラガニ、かなり強そうです。左岸側も帝国軍が進出、ハクセンシオマネキがどうなったか心配です。
イソガニです。近くにいるアシハラガニと変わらない大きさ、イソガニとしてはかなり大型といっていいでしょう。ちなみにイソガニ、ヒライソガニ、イワガニの判別は難しいです。自分の理解では、イワガニは脚にシマシマ模様がなく、ヒライソガニは甲羅が丸っぽいです。脚にシマシマがあって甲羅が四角いのでイワガニと判断する次第。
赤い葉っぱの海浜植物の名前はわからないものの、スプーン型の葉を広げているのはハマサジとわかりました。
左岸河口先端です。
尾崎の浜
青紫の花はハマゴウ、地面を這って広がる樹木です。
きゅっきゅと気持ちよく歩ける砂浜が広がっています。
ヤマトオサガニじゃなくて目の軸が白いオサガニ、初見です。手前にちっちゃいのも。
砂浜にカニの巣穴と砂団子が広がっています。
しばらくじっと動かずに待っていると穴から出てきてくれました、コメツキガニ。
手ブレ動画行きます。
葉っぱの上のこの子のウェービングはなんともダイナミック、影の動きはさらにダイナミック。♀がやってきたのをすかさず見つけ追いかけて行きます。
しつこくナンパする葉っぱ君です。
巣穴からほとんど離れないチゴガニと違って巣穴から離れた遠くまで移動しています。チゴガニよりかなり度胸があるようです。
大きな砂団子もコメツキガニたちの作品とわかりました。
もっと見ていたいコメツキガニですが、いかんせん暑い。
Fedex B777 FX9821便、リエージュ経由メンフィス行がテイクオフ、ユーラシア大陸と大西洋を越えて行くロングフライトです。
オサガニを今度はくっきり撮れました。白い目の軸、甲羅は横に長く赤いハサミにはつぶつぶがあります。ヤマトオサガニはオサガニ科でこのオサガニはスナガニ科、準絶滅危惧種です。
石段の岸壁に腰を下ろし一休み。相当暑いのですが、ここに一旦腰を下ろすとなかなか立ち上がれなくなるのはいつもの通り。まだ今が干潮のピーク、シロチドリもほとんど撮れてないけど、もう戻る元気はなく、トリよりカニの日とします。
キャンペーン中で昼間のサザンの座席指定券はチケットレスで買うと300円、難波到着。