真夏の奈良公園

木陰で直射日光を避けられるはずの奈良公園へ。

東向商店街のマクドナルドでビッグブレックファスト。すごく広いフロアにびっくり、いつもなら隅っこを好むのですが、グランドピアノ脇のど真ん中に陣取ってみました。

いつものように東向商店街から興福寺への坂道を上ると、見事に誰もいません。

南円堂とサルスベリ。興福寺境内を超広角で。

ロクサン

鹿たちが横断歩道を渡っているのでつられて自分も渡ろうとしたら赤信号。鹿に対しては赤信号でも待ってくれるクルマも人間にはそうとは限らないので要注意です。

向こうからやってきたのはSNSでよく知られる人気者、垂れ耳のロクサン。推定年齢10才ということは人間でいえば中年のオッサンですが、引き締まった体型でイケメン。

木陰はやはり涼しくて歩きやすい奈良公園です。ツマグロヒョウモン♀が降りてきました。鹿と蝶、あとイノシシがいれば猪鹿蝶が揃うのですが。

セグロセキレイとメジロ。

ヤマガラくんも登場。

ウチワヤンマ

鷺池までやってきました。ウチワヤンマです。タイワンウチワヤンマじゃないウチワヤンマはかなり久しぶりです。コシアキトンボが止まってくれたのも久しぶり。

ハシブトガラスがアブラゼミを食べていました。黒い身体に黒い目なので分かりにくいですが、ずいぶん優しい目をしてました。

サルスベリと浮見堂、遠景は高円山。山の一部の木が刈られているところは大文字火床です。奈良でも大文字の送り火が行われているとは知りませんでした。1965年からだそうです。

ウチワヤンマがもう1匹。

鷺池の南側にある瑜伽山(ゆうがやま)園地、今日の目的地です。

長年放置されていた戦前の財閥山口家の別邸庭園を奈良県が復元整備、1年ほど前に一般公開されたばかりです。敷地奥は1泊7万円前後するホテル、敷地左手は日本料理店になっているものの庭園自体もかなり広いです。竹林は美しいのですが、苔がなくて地面がむき出し、日本庭園としてはなんとも色気が足りません。水の流れもまだ工事中の趣で、生き物たちが棲み着くまでかなりの時間がかかりそうです。いい庭園になりそうな予感はするので、10年ほどしてから再訪してみたいと思います。

倒れたネムノキが花を咲かせていました。ルリセンチコガネを見つけたものの、既にお亡くなりになってました。でも死んでからまだ間がなさそうです。

ワタカ、サワガニ

鏡池にもサルスベリ。

大仏殿の回廊の端が盛り上がってます。超広角で撮ったせいかと思いきや、実際に曲線になってました。

回廊の反対側の水路からパシャっという音。覗いてみると20cm強くらいの魚、フナじゃなくて鏡池に棲むワタカという奈良県指定天然記念物と分かりました。

耳の大きな子鹿と目が合いました。

二月堂裏参道です。サワガニを求めてやってきた次第。

1匹だけいました。甲羅の模様からして先月動画を撮った同じ子のようです。ただこの場所は日陰がなくて、これ以上じっくり観察することはできませんでした。念の為、東大寺境内なので殺生はNGのはず。

二月堂裏参道にもサルスベリ。

四月堂の隣、良弁堂のお庭を覗いてみるとお水取りで使った大松明が2本。

日陰の石畳で涼む子鹿。

大仏殿と戒壇堂に挟まれた広い一画の僅かな木陰に集まったシカたち、サバンナのような光景です。奥の駐車場に留っていた2台のクルマは「コンテンツに応じる」で消去しておきました。

リスアカネ、ヤマガラ

今日もやってきました、吉城園。母屋の縁側に腰を下ろしてしばしボーッとします。

スギゴケにツマグロヒョウモン♀。やはり日本庭園はコケが無いと始まりません。コケに蜜があるはずはなく、コケについた水分を吸収しているようです。

おっ、リスアカネです。黒いウィングレットがカッコいい。

ヤマガラが出てきてくれました。しぐさがホント可愛い。

茶室裏の小さな池にはまだモリアオガエル(たぶん)のオタマジャクシたち。

鹿威しじゃなくて竹筒は固定されているけど、竹筒の先の水滴が夏の光線に反射して美しい。

炎天下コケの手入れの作業中、大変ご苦労さまです。コケの無い日本庭園を見たばかりなのでそのありがたさをひしひし感じます。

茶花の庭の東屋でもう一度ひと休み。目の前にアブラゼミ。

広い園内で花が開いていたのはフヨウが一輪とキンシバイが一輪くらい。

茶花の庭の片隅に「ことり塚」、由来は分かりません。

バッタらしき抜け殻、バッタも脱皮するとは知りませんでした。

青モミジにメジロ、エナガもやってきました。

暑さのためか、いつもと較べると動きが鈍いエナガたち。

久しぶりにウラギンシジミを見ました。ケーブルにはオオムギワラトンボ(オオシオカラトンボ♀)。

木陰を選んで歩いてきたものの、やはり体力の消耗は激しく、今日はここでオシマイ。