キビタキとサワガニ

3月7日以来111日ぶりに大阪府外へ。終日曇りの天気予報ですが、梅雨らしくて悪くないです。

平城宮跡の第一次大極殿院南門は工事用の覆いが外され中が見えるようになってますした。

奈良県庁西隣の文化会館前に鹿、最近近鉄奈良駅や三条通り辺りまでやってくることも稀ではないようです。

吉城園

行きたいのをずっと我慢していた吉城園、緊急事態宣言発出区域にお住まいの方のご来園はお控えいただきますようお願いします、との奈良公園事務所のアナウンスにはやはり気が引けていた次第です。

茶室奥の小さな池にオタマジャクシがいっぱい、時々水面から飛び出し息継ぎしています。たぶんモリアオガエルです。よく響くBGMはキビタキで間違いないかと、でも姿は見えません。

コゲラが出てきました。BGMがさらに近づいてきて、キビタキの姿を確認できました。

茶花の庭のベニシダレモミジ、紅葉したのではなく、元々葉が赤く、秋になると黃葉するそうです。枝ぶりも見事。

白い一輪の星型はシロバナキキョウ。

オオムギワラトンボ(オオシオカラトンボ♀)がやってきました。白い風船ようなのはキキョウのつぼみです。

ヤブミョウガ、自分の好物のショウガ科のミョウガとは異なりツユクサ科ですが、若芽は塩ゆでにして食べられるそうです。紫の斑が入ったシロバナキキョウも。

吉城園の今日の花は期待したほどではなく、桃陽ハッピーガーデンでちょっと期待しすぎたようですが、やはり吉城園の方が自然のままっぽいです。

ハンゲショウです。

木立の隙間に見えるのは東大寺南大門の側面、月は上りぬで三姉妹が暮らしていた邸宅はやはり吉城園周辺で間違いありません。

キビタキとコゲラが目の前の木に。さっき小さな池にいた同じ鳥たちです。

ツーペイペイ、ピッピリーピー、自分なりの聞きなしです。喉は大丈夫かと心配になるくらいずーっと鳴きっぱなし、かなり必死の婚活のようです。

戒壇院周辺

吉城園を出ると水門町の町並みには月は上りぬの雰囲気が十分残っていました。

水門町を抜けると戒壇院の石段、この石段も映画に出てきました。

石段を上ると、ツーペイペイ、ピッピリーピー。さっきの吉城園とは別の子です。

左手を水平に掲げる妙な動作を繰り返してました。キビタキに限らず鳥のこんなポーズは初めて。

今度は腰をかがめて首を120°くらい回転、この動作も繰り返してます。ツーペイペイ、ピッピリーピー、でも吉城園の子より何となくおざなり、必死感は伝わってきません。

戒壇院を抜けると大仏池に出てきました。

講堂跡の礎石が残る大仏殿の裏側では鹿たちがおくつろぎ中。

月は上りぬの冒頭から登場する龍松院、東大寺長老の住まいです。

なぜか6月に紅葉したモミジ。

大湯屋前の古池に10cmくらいのウシガエル。池の浅瀬に近づくと他にも何匹かいて、水に飛び込みました。ポチャンといった音じゃなくて、ドボンという感じです。

足の生えたウシガエルのオタマジャクシが寝ていました。オタマジャクシでも迫力あります。

池の竹柵に止まったのはカゲロウかと思いきや、全体が白っぽいけどどう見てもイトトンボです。調べた限り何なのか不明。

大鐘楼近くでかわいいバンビ。

二月堂

月は上りぬで北原三枝さんが隠れていたシーンが印象深い法華堂北門です。二月堂に上ってみることにします。

お水取りでお坊さんが大松明を掲げて走る舞台です。先日のNHKスペシャル、平清盛や松永久秀の東大寺焼き討ちでも途切れることのなかった1270年の伝統を危機一髪のところで守りきり今年も行われた疫病退散を祈願してのお水取り、屈伸運動のようなものじゃなくて、跳び箱の踏み板のようなものに身体全体を打ち付ける五体投地の場面は強烈でした。この時も外とは遮断された暗い堂内からお経が読まれているのが聞こえてました。

舞台の正面に見える大仏殿の屋根が小さく感じます。

覆いの外された第一次大極殿院南門、大極殿も見えるものの見慣れない角度、ならファミリーがずいぶん大きく見えます。

お気に入りの二月堂裏参道、ここも月は上りぬに登場します。上から見ても下から見ても絵になる坂道です。

何気なく参道の側溝を覗いてビックリ、サワガニです。

よほどきれいな水でないと棲めない日本固有種。

いつもならそれなりの人通りがあるものの、誰も通らないので水の音がとても素敵なBGMになりました。

二月堂と鹿です。

ようやくルリセンチコガネを発見、でもどうやら生きていないようです。足をピクピクさせているような気がしたので裏っ返してみたものやはりお亡くなりになっていました。

APPENDIX

若草山のお土産物屋さんで牡鹿がしきりに角を柱にこすりつけています。角で攻撃していたのはメニューのコルクボード、天丼セットが食べたいのかな。

水谷茶屋でひとやすみ。出てきたビールは飲まないようにしていたスーパードライ。美味いのは美味いです。

子鹿公開という看板、6月30日までという文言に惹かれ行ってみることにします。

浮雲園地の池の片隅に鳥、じゃなくてブロンズ像。大きさはコサギくらいですが鶴のようです。振り返ると鹿が水を飲んでました。

鹿苑です。看板のQRコードで読み取った場所とはかなり違ってました。何のために300円払ったのかよく分からなかったけど、鹿愛護会に寄付したと思えばナットクできます。

月は上りぬの場面を思い浮かべつつ雪消澤古蹟の古池をチェック。奈良公園内をあちこち11kmほど歩いてました。