カブトエビ、ハラビロトンボ

カエルを求め二上山麓へ。

大阪線二上駅に到着、駅から少し歩くと二上山雄岳をバックに田んぼが広がっています。

この辺りの田んぼはイノシシ除けの柵とかが無くて覗き込みやすいです。水田の中を動き回ってるのは、おたまじゃくしなくてカブトエビです。

恐竜時代から姿を変えていない生きた化石、10時間程度で孵化、10日間程度で産卵、1月ほどで尽きてしまう寿命だそうです。

絶滅危惧種のカブトガニは体長50cm以上で瀬戸内海の限られた干潟にのみ生息していますが、カブトエビは3cmくらい、関東以西に広く分布しているようですが、見られるのは今の季節だけです。ちなみにカブトガニはカニではなく、カブトエビもエビではありません。

近鉄大阪線二上駅から南大阪線二上山駅へは1kmほどなのに、田んぼとため池と戸建て分譲地の道は行き止まりが多くて何度も引き返しました。それに地図ではわからない坂道にビックリ。

香芝市から葛城市に入り、奈良盆地の視界が広がりました。あれ、若草山がよく見えます。

ツマグロヒョウモン♀とチャバネセセリ。

ん?オオシオカラトンボ?でもずっと小さいです。初見のハラビロトンボです。

ちょっと離れてまた見たことのない黒いトンボ、これもハラビロトンボで、♀じゃなくてこれも♂、青くなる前の状態だそうです。

青い粉をふいた成熟したハラビロトンボ♂です。鼻先が青く光っていてカッコいい。

キリギリスとツバメシジミ。

ヒメウラナミジャノメと、刺されるとヤバいフタモンアシナガバチ、アリも2匹。

シオカラトンボとオオシオカラトンボです。

鼻先の青い光で分かるようにこれもハラビロトンボ、胴が黒くなる前の黄色い♂です。つまり黄色→黒→青、と変化します。(参考

ため池からの小さな流れに小魚がうじゃうじゃっと。ヒレがオレンジ色に光ってます。たぶんカワムツです。

二上山ふるさと公園でトイレを借りて一休み。温度はさほどじゃないものの湿度が高く、もうシャツはビショビショです。重くなった腰を上げて先へ進みます。

漸くカエルに会えました。田んぼの排水路です。トノサマガエルがジャンプ。

かなりの数がいますが、どれもまだ3cm程度、おたまじゃくしからカエルになって間がなさそうです。

手前はトノサマガエル、向こう側は背中に線が無くてツチガエルだと思います。カエルのいる場所に円形の影でできるのが不思議です。

トノサマガエルが田んぼから畦道に上がってきました。ずっとじっとしてます。後ろにもちっちゃいのが写ってます。

ツチガエル、見合って見合って。いる場所の円形は影じゃなくて光の反射、それとも何かを分泌してるのかな?気になります。

カエルの多い田んぼから振り返ると二上山、雄岳と雌岳が並びます。稜線の急勾配を見ると登る気持ちは失せます。

當麻寺に辿り着きました。女性の像は中将姫、ちょっと前のバスクリンのロゴ、といえば伝わるでしょうか?

二上山を背景に當麻寺、なぜここに開基されたかが分かる気がします。1年に何日か雄岳と雌岳の間に日が沈むはずです。田んぼの中の道をトノサマガエルが横断中。

田んぼの壁を攀じ登るトノサマガエル。カブトエビもいました。

當麻寺から当麻寺駅までの1kmがきつかった、いつもの限界7kmは軽く歩いていて、汗びっしょり。駅前のどっこいまんじゅうというお店にビールの張り紙、中に入ったらよほど疲れ切った顔をしていたみたいで、ビックリされました。

いい感じのトレインビュー、折よくラピッドカーがやってきました。

駅の南側はいい感じの緩いカーブの上り勾配、車窓からもう一度二上山。気づいたら鳥を全然撮ってませんでした。