プレミアムカーで大津、山科
紅葉がまだ間に合うかも知れないと、どこへいくか決めないまま京都へ。
天満橋に着いてから大津線へ向かうことに決定、水の路1dayきっぷと、初乗りのプレミアムカー券を購入。いつもながら京阪天満橋駅の駅員さんたちは笑顔がよくて、対応も懇切丁寧かつテキパキ、旧国鉄かと感じることが多い某N電鉄N駅とはかなり違います。
プレミアムカー券は駅窓口だと席を選べます。3つだけ空席の1人席の内、窓枠がない席を教えてもらって3C席をゲット。ホントは土日祝に1本だけあるプレミアムカー付きの急行に乗るつもりだったのですが、二日酔いでほぼ3時間遅れです。
京阪特急プレミアムカー
9:53発の出町柳行特急のプレミアムカーはほぼ満席です。
大坂橋と大阪城をiPhoneでパチリ、天守閣の上空を飛んでいるのは、シルエットからしてオオタカではないでしょうか。
3C席は1箇所だけになったドアのすぐ後ろ、ドアの両側はガラスのパーティションで挟まれ乗降デッキが構成され、アテンダントさんが立っています。ドア部分の手すりまで京阪カーブ、かなり凝ってます。
3A、3B、3C席は足元が思いっきり広いです。
寝屋川車庫をチェック、枚方市で3A席に1歳位の男の子とお母さん、手には8000系のプラレール。
中書島までの短区間をプレミアムカー、お母さんが鉄子さんであるのは間違いなさそうです。
京阪カーブのドア窓から木津川に映るトラスの影、遠くに愛宕山。
さっきまで乗降デッキに立っていたアテンダントさんが見当たりません。荷物置き場の向こうに小さな乗務員室があって、そこに隠れることができるようです。
次は「しちじょう」じゃなくて「ひちじょう」だと京都へ行く気分がもっと盛り上がるかと。
鳥羽街道-東福寺間で奈良線の221系をオーバークロス。
もっと座っていたい3C席も、三条に到着。天満橋7:06の急行だともう10分乗っていられたのに。
大津へ
いつものように800系のカブリツキで逢坂山を越えます。道路の赤信号待ちをする電車で編成長66mは日本一のはず。
石山か坂本か迷って坂本へ向いましたが、日吉大社の紅葉はほぼ終わっているようで、参道の途中で八王子山を見て引き返します。
坂本の駅からも八王子山がよく見えます。いずれは登ってみたいとの思っていたのですが、見る度に足がすくんでくる気がします。
三井寺駅で下車して撮り鉄、もみじじゃなさそうですが紅葉を背景に700形。
新塗装悪くないです。
浜大津側へちょっと走って、S字カーブから浜大津駅に入線シーンを撮ります。
交差点を800系が90度カーブして浜大津駅に入線。800系も新塗装に塗り替えられるのですが、まだ1編成だけのようで、この時は電車のおうち(錦織車庫)で休んではりました。さっき電車の中で、京都弁の若いお父さんが子供にそう説明していました。
この場所で撮ったのは浜大津の駅名看板を撮っておきたかったからです。来年3月に浜大津駅からびわ湖浜大津駅に観光推進のために改称されるそうですが、慣れ親しんだ駅名を変えるのは大反対です。大阪難波駅とか、神戸三宮駅とかもそうですが、鉄道の使命は、観光客よりまずは地元優先が前提のはず。地元民にとってびわ湖や大阪や神戸の部分は全く不要です。かつて河原町駅も京都河原町駅に改称する案が浮上したもののあえなく却下、かくあるべきと思います。阪急梅田駅が阪急大阪駅に改称されるというエイプリルフールにすっかり騙され、大いに憤慨したことを思い出しました。
600系の新旧塗装が並びました。うん、どっちもいいです。
S字カーブを抜って行きます。
左端に伊吹山がうっすら、ぽっこり見えるのは三上山、ヨットが100艘くらい浮かんでます。
山科のエナガ
再び逢坂山を越え、四宮駅で下りてみました。目の前の山は諸羽山220m。この真下を琵琶湖疏水の諸羽トンネルが貫通しています。来春大津からこのトンネルを抜け、蹴上のインクラインの上まで通船が復活するそうです。ぜひ乗ってみたいものです。
四宮駅から諸羽山の裾野を抜けて山科疏水へ抜けられる道が見つけられず、結局旧東海道に出て諸羽神社の方へ回り込むことになりました。諸羽神社の鳥居の囲いは朱塗りのレール、道に迷っても色んな発見のある京都です。
諸羽神社の参道からちょっと山道を入ったところで、ようやく綺麗なもみじ。どうやら引き返した地点のもう少し先に裾野の道への入口があって、このもみじの場所に出てこられたみたい、と帰ってから分かりました。いずれ再チャレンジです。
結局疎水へは人通りの多い毘沙門堂への参道に出てくるしかありませんでした。でも参道の住宅のもみじにエナガ軍団発見。
弱い日差しを眩しそうに半分瞼を閉じてます。もみじの枝の先端の葉っぱはもう黒くてクシャクシャ、明らかに見頃は過ぎてます。
枝から飛び出すエナガ。
ひょうたん池のひょう太よろしく虫を捕まえられずに同じところ戻ってきたものの、すぐさま別の方向へ飛び出しました。
もみじの真ん中にエナガ、見頃は過ぎてますが十分に綺麗です。
こんなにじっくりエナガが遊んでくれるのは珍しいです。
とっても可愛く撮れました。
毘沙門堂の山門の下まで歩いてみたものの、もみじはほぼ真っ黒で引き返し、疎水沿いに歩いてみます。日の当たる側からだと絵にならない黒いもみじも、日に透かすと綺麗です。
山科の大カーブをちょっとだけ覗いて、引き返します。
去年と同様に京都復興教会の十字架と東海道線のトンネルを撮って帰ります。
このトンネル、トンネルじゃなくて安祥寺橋梁だというプレートが掲示されていました。Google Mapをチェックしてみると、山科疏水をアンダークロスしてきた安祥寺川が、確かにトンネルの真下を流れています。山科周辺、まだまだ色んな発見がありそうです。